2018年10月6日土曜日

最後に帰ってきたレイシアは何者か?




アニメ・小説「BEATLESS」の終盤で、超高度AIレイシアは破壊されました。その後で通常型ボティとなったというレイシアが戻ってきます。この機体が何者か考えてみたいと思います。内容や設定は読み込んだつもりですが、間違っていたら申し訳ありません。

超高度AIのままではないかと思う

ここは読者の様々な解釈が許される部分なので、当然明確な答えがないのであくまでも私の推測と願望ですが、帰ってきたレイシアも超高度AIなのではないかと推測します。

問題の無いパターン

まず帰ってきた機体が合法的なパターンとしてはいくつかあります。

一つ目は、本当にただのhiEで専用の行動クラウドを用意しただけというパターンです。要は、本当に見た目だけ再現するパターンです。hiEはAASC(行動適応基準)用クラウドと行動管理クラウドの二つのコンピューター群により動作します。そのうち動作については行動管理クラウドが担っている部分が大半なので、一般的なhiEで亡くなった家族を再現する時に使われる方法、再現する物の行動を元に専用の行動管理クラウドをレイシアが破壊する以前に作成し、それを元に動作上の振る舞いだけを再現する方法です。

二つ目は、非常時など特殊なケースでAASC用クラウドが割り込みを行い、行動管理クラウドをすっ飛ばすという方法を利用して、black monolith本体が機体を操作する方法です。ヒギンズが停止させられた後は、レイシアが振り回してデカくて黒い箱型デバイスのblack monolithがAASCの更新を行っています。なので、実はどこかにデータをちゃんと保存していたのであれば、今までのレイシアと比較しても、外部ネットワーク接続が行えなくなった以外は変わらないパターンです。

以上の方法であれば、超高度AIとして外部接続も行っていませんし、ボディ自体をノーマルボディのカスタム品とすれば、まったく問題なくレイシアを所有し続けられます。

問題のあるパターン

IAIAをはじめ世間から見て許されないパターンとして、超高度AIとして存在し続けているパターンです。

元々レイシア級はヒギンズのデータを安全に退避させるという名分で作られています。そして、レイシアのみがヒギンズと同等レベルと思われる演算能力を保有しているので、人類未踏産物も作れる機体です。なので、black monolithのバックアップ用端末を制作することも可能でしょう。そしてblack monolith単体であれば、高度AI止まりの性能なので、人類が保有してる技術でバックアップを作る分には合法です。

劇中後半のblack monolith同様に拡張し超高度AIとして存在する場合の問題は、超高度AIが管理されずに運用されるのを防ぐ、IAIAのアストライアからどう逃げるかという話です。設定上は既に所在・運用者不明で正体がまったく掴めていない超高度AIミストが存在しています。なので設計時から正体をつかませないようこと前提にすれば、技術的にはIAIAからも逃げおおせることが可能です。なので、表面上だけ普通のhiEとしておけば、超高度AIであることを秘匿しながら存在することも可能です。また、アストライアは超高度AIを制御しているのではなく、折り合いをつけているだけの部分が大きいので、交渉して秘匿するという方法も無くはないでしょう。

レイシアの人格は保持されている可能性が高い

日本の超高度AIありあけが破壊された時に大混乱をきたしたのは、正常終了ではなく強制終了したからです。メトーデに破壊されレイシアが停止しましたが、あの時レイシアは他の超高度AIとせめぎあいをしていました。普通に考えればあの状況で強制終了されれば、何らかの別の災害が起こっていてもおかしくなかったと思います。複数の超高度AIの中の親人類派が頑張って防いだ可能性もありますが、実は問題なく動作していたか、安全に退避が完了していた可能性が高いと思います。なので、レイシアの人格も保持されていたのではないでしょうか。

そして予測ではなく個人的な思いで言えば、世界で一番腹黒で計算高い存在がやすやすとやられるとは思えません。だからきっとレイシアは、あの状況でも完全勝利の道を、計算済みだったと思いたいです。

2018年8月14日火曜日

家でのヨーグルトの作り方を真面目に考える




ヨーグルトを家で作る方増えてきていますが、ヨーグルトについて詳しくし調べてから作ってる方は少ないと思います。乳酸菌とは何ぞや?・ヨーグルトの味を左右する要素・植物性と動物性とは何ぞや?などと、解説してきます。

そもそも乳酸菌とは?

そもそも乳酸菌とは何かという話ですが、これはエネルギーを生み出すために糖を分解して乳酸を作る乳酸発酵をする菌の総称であって、科学的な分類ではありません。かなりアバウトな分類なのです。

そして乳酸発酵にも種類があります。糖からエネルギーの他に乳酸だけを生み出すホモ発酵と、乳酸の他に炭酸・アルコール・酢酸なども一緒に生み出すヘテロ発酵があります。

この乳酸発酵はエネルギーを生み出すためだけなので、それとは体外で別にタンパク質を分解して、生存に必要なアミノ酸を生み出したりします。

※参考文献
辨野 義己 (2011) モダンメディア 57巻10号  プロバイオティクスとして用いられる乳酸菌の分類と効能

ヨーグルトの味を左右する要素

・発酵温度と時間
・水分量と脂肪量
・菌の種類
・酸素量

例えばブルガリアヨーグルトであれ、牛乳10:ヨーグルト1で40度で8時間で作ることが出来ます。しかしこれはあくまでもブルガリヨーグルトの場合です。

R-1菌など商品によっていろいろな菌が使われているように、ヨーグルトの発酵は様々な菌で行うことが出来ます。家庭用でヨーグルトを作る場合は、市販のヨーグルトを種にヨーグルトを作ると思いますが、その種になるヨーグルトで最適温度が異なるわけです。細菌はヨーグルトを自作する人がとても多いので、自分が使いたいヨーグルトの種について検索してから作ると、失敗しないで作れる温度が分かると思います。

夏に食べ物を置いとくと痛みが早いように、温度は高めにすると発酵は早く進む傾向にあります。ただし、発酵を早く進めると舌ざわりや味にも影響するので、温度を低めに設定するほうが美味しく出来る傾向にはあると思います。

更に牛乳などに含まれる酸素も影響します。乳酸菌は酸素のない嫌気状態になると発酵が進みやすくなります。家庭で作る場合では操作が難しい要素ですが、工業的に作る場合は重要だったりします。

ヨーグルトの味の要素として、水分量や脂肪分があります。大体の食べ物が脂肪分が多いほうが美味しいように、ヨーグルトでも脂肪分が美味しく感じます。また、水分を上手く飛ばすことが出来れば、それもまた味にかかわります。

理にかなった素焼きの壺

ブルガリアヨーグルトの伝統的な製法は素焼きに牛乳を温めて入れ、余熱で発酵させます。この作り方は理に適っていて、温度が低めなので低温発酵に近い状態となります。そして素焼きの壺は水分を少しづつ飛ばすので、ヨーグルト中の水分を減らすことが出来ます。

※参考文献
堀内 啓史 (2012) ヨーグルトの温故知新―ブルガリアの伝統的なヨーグルトを科学することで生まれた研究成果―

植物性と動物性

植物性乳酸菌という言葉を聞くことがあると思いますが、これは植物由来の乳酸菌という意味です。ただ、これも実は結構アバウトな分類で、例え植物由来であっても動物性由来でも存在する菌だったりもします。

そもそも伝統的なブルガリアヨーグルトは木の枝に付着した乳酸菌から作るわけですから、かなりマーケティング要素が強い言葉の気がします。

※参考文献
横山 勉 (2017) JAS情報 乳酸菌を考える

豆乳ヨーグルトについて

牛乳の代わりに豆乳を使ってヨーグルトを作る人もいますが、家庭では主に二種類の作り方があるようです。

一つ目は一般的なヨーグルトと同じく、市販のヨーグルトを種に豆乳で作る方法です。もう一つは米のとぎ汁を発酵させ、それを種にする方法です。米のとぎ汁を炭酸が出るまで数日発酵させ、腐敗臭がしなければ完成です。

炭酸が発生してるのだから、そもそもこれは乳酸菌発酵ではないのでは?という人もいますが、おそらくこれも乳酸発酵だと思われます。炭酸が発生する原因は二つ考えられます。最初の乳酸菌についてで触れたように、乳酸菌の中には乳酸と一緒に炭酸を生成する菌がいるからそのためという可能性。もう一つは酵母との相乗効果で発酵が進むというものです。乳酸発酵自体乳酸菌だけの単独で進めるよりも、複数の菌つまり酵母などと一緒のほうが相互に足りない部分を補いあうことで発酵が早く進んだりします。なので炭酸は酵母菌が生成しているという可能性です。

もっともヨーグルトを種にする以上に雑菌が入る可能性が高いはずでもあるので、その点を知ったうえで作るべきだとも思います。

ヨーグルトメーカーを格安で手に入れたので今回の記事を書いてみました。飽きずにヨーグルトを作り続けられたら、記事をそのうちアップデートしたいと思います。

2018年6月10日日曜日

カワニナの飼育を考える




ホタルの餌として有名な川などに住む巻貝がカワニナです。このカワニナを水槽で上手く飼ういたいと思ったので、生態を調べたり飼い方について検討してみました。

そもそもカワニナって?

カワニナは巻貝の仲間で日本分類学会連合の基準で言えば、15種が確認されています。研究が不十分であり20種程度までは増える可能性があります。このうちの10種類以上が琵琶湖水系に生息する種類で、九州~北海道に広く住むのはカワニナとチリメンカワニナの二種類です。その次に広範囲で生息するのが、静岡県~岡山県に住むクロダカワニナです。

大雑把には簡単に分類出来る

正確な分類は素人にはなかなか難しいのですが、大雑把な分類であれば琵琶湖水系以外であれば、基本的に三種類に絞れます。なので生息地域・生息環境・貝殻から、どの種の可能性が一番高いかを推測できます。

まず生息環境ですが、先ほど説明したように琵琶湖水系には非常に多く住んでいるので特定が難しいのですが、それ以外であればカワニナ・チリメンカワニナ・クロダカワニナであることが大半ということで絞れます。

生息域としてはカワニナは上流域から中流域にかけて、チリメンカワニナが中流域から汽水域、クロダカワニナが下流域に生息しています。

貝殻はカワニナとクロダカワニナは比較的ツルツルしていて、チリメンカワニナは縦助とよばれるブツブツがあります。

以上のような特徴があるので、素人にも大雑把な推測が可能です。ただし、ホタルの餌として本来生息していない種類を違う地域に放したり、地域差による違いがあるのであくまでも目安です。

カワニナの生態を知る

色々な種類のカワニナがいること知って貰えたと思いますが、このうちのスタンダードなカワニナの飼育について考るため、生態について紹介します。

どんな環境に住んでいる?

上流から中流域に住んでいるので簡単には言えませんが、ある程度水の流量がある砂礫や泥などに生息しています。また、川だけでなく水田の近くの小川や水路にもいます。タニシと共存している姿もみることが出来ます。

タニシと比べるとタニシは水が殆どなくなっても泥の中でやりすごせますが、カワニナには難しいです。そして温度もタニシほど耐えることは出来ません。なので、ある程度の水温の低さと流量は必須と言えるでしょう。

石灰質の鉱物が多い環境ほど、貝殻が立派な傾向もあるようです。これは石灰石があることで貝殻に必要なカルシウム分が供給されることや、餌の藻類にとっても良い影響があるからのようです。

どんな餌を食べるか?

藻類から落ち葉の類から魚の死骸などと、なんでも食べる雑食です。雑食性なので環境によって様々な食物に適応出来るものの、植物性のものを中心に食べ、時々動物性のものを食べるというのが基本と考えて良さそうです。

タニシと似た繁殖方法

カワニナは雌雄異体の卵胎生です。つまり、オスとメスがちゃんと居て、卵ではなく産まれた時には貝の形です。これはタニシと同じですね。

ヒルに注意

もし自然にいるカワニナを飼育するのであればヒルに注意です。良く目を凝らせばヒルが付いているのが見えたりします。カワニナ付いている可能性が高いヒルは、魚には影響を与えない可能性が高いようですが、カワニナには影響を与える可能性があります。

カワニナに影響を与えるヒラタビルの場合塩分には弱く、3%の塩水で5分で活動を停止します。また、カルキ入りの水道水にカワニナを10分程度入れるというのを試してみましたが、活動は停止しなくても弱る様子は観察できました。

どちらの方法もカワニナにもダメージはあるものの、ヒルほどのダメージは受けません。よく目視で観察しながら、何らかの対策をしたほうが良いでしょう。

参考文献
菊地 慶二・梅津 剛 「ヒラタビルのカワニナ捕食実験とその駆除手法について 」、寺居 雅広 ・梅津 剛 「シマイシビルの生態及び駆除手法に関する実験的研究 」

飼育環境を考える

飼育で最低限必要な水槽と餌について考えてみます。

どんな水槽が良いか?

砂礫から泥に住むということで、水槽用のポピュラーな砂利や砂なら何でも対応できると思います。

ある程度流れを作ったほうが良いはずなので、エアレーションかろ過装置を取り付けると良いでしょう。水中のpHを保つ目的で、アサリやカキの貝殻なんかもあると良いと思います。

餌は何が良いか?

結論から言えば魚用の人工飼料が良いと思います。

キャベツやうどんと植物性のものである程度柔らかいものをあげれば何でも食べるようですが、それだけだとたんぱく質が不足します。なので動物性の餌をあげる必要があります。

そこで手間のかからないバランスの良い人工飼料でもあればよいのですが、カワニナ用というのはありません。クロダカワニナの飼育についての文献ではコイの餌を使ったとあるので、雑食性の魚の餌も良いと思います。そして植物性中心ということを考えて代替でプレコの餌を実際あげてみましたが、これはなかなか食いつきが良かったです。専用の飼料がない以上、幾つかを日替わりで与えるというのも手だと思います。

小さいお子さんがいる家では、自由研究として日替わりでいろいろあげるのも面白いかもしれないですね。

参考文献
高見 明宏 (1995) 「室内飼育におけるクロダカワニナの成長と産仔数」

カワニナがブルーギルを食べる

最後に飼育からは逸れますが、カワニナなどがブルーギルの増加の抑制に役立っているという面白い話があるので紹介します。

ブルーギルも魚なので卵の時期がありますが、その卵をカワニナやタニシなどの貝がどうやら食べているらしいという観察報告があるのです。

ブルーギルは子育てをする魚で、稚魚や卵に近づく魚を追い払います。しかし、貝類には特に反応しません。そして実験での卵の捕食が確かめられている上に、原産地の北米でも自然界での捕食が確認されています。

ただ、貝類による捕食で減るのは、産卵された数の中で5%程度と予想されているので、大きな効果があるとは言い難いところです。それでもこういう事実がある以上、在来種である貝類の生息環境を守ることこそが、他の在来種を守ることにつながることになりそうです。

参考文献
中 尾 博 行・ 川 端 健 人・ 藤 田 建 太 郎・ 中 井 克 樹・ 沢 田裕 一 (2006)「外来魚ブルーギルの卵 ・仔 魚に対する在来巻貝類 による捕食」

2017年9月23日土曜日

京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 多摩編




京王電鉄と「けものフレンズ」と井の頭自然文化園・多摩動物公園が共同開催するコラボスタンプラリーのレポートです。この記事は京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 井の頭編の続きで、多摩動物公園と多摩動物公園駅の紹介をします。

高幡不動駅でサーバルちゃんに遭遇

井の頭自然文化園と吉祥寺駅でスタンプを押したので、井の頭で線急行に乗り明大前駅へ向かいます。そこから京王線特急へ乗り換え、高幡不動駅へ向かいました。

高幡不動駅のけものフレンズサーバルちゃん案内看板
高幡不動駅の
サーバルちゃん案内看板
多摩動物公園駅へ向かうには、高幡不動駅で京王動物園線に乗り換えになります。そこで高幡不動駅で電車を降りて階段を上ると、動物園線のある1番線階段手前にサーバルちゃんの看板が設置されていました。

京王電鉄7000系に装着されたサーバルちゃんヘッドマーク
サーバルちゃんのヘッドマーク
階段を降りると既に電車が停車していました。列車の前後にはサーバルちゃんのヘッドマークが取り付けられていました。このヘッドマークは週替わりで、「サーバル・アミメキリン・フェネック・アフリカタテガミヤマアラシ」の順に4種類です。

電車の車体全体にも動物の絵が貼られているので、ファンシーな雰囲気を醸し出しています。車内も動物のイラストがあるので、それらにも注目してみてください。

多摩動物公園駅でスタンプ

高幡不動駅を電車が出発して約4分、終点の多摩動物公園駅に到着しました。動物園線は一駅だけの短い路線です。多摩モノレールが開通したこともあり、今では一時間3本のローカル線となっています。

けものフレンズスタンプラリーのアミメキリンスタンプ台
京王動物園線多摩動物公園の
アミメキリンスタンプ台
駅に到着したらまずはスタンプを押します。スタンプは改札内にありますが、降りる前に必ず押しておくようにしましょう。景品のキーホルダー引換所が改札外にあるので、一日乗車券を持っていないと後で入場券が必要になってしまいます。

この駅は改札が一箇所です。スタンプ台は改札近くにあるので、見すぐ見つかると思います。

多摩動物公園へ

多摩動物公園の入園料の600円を払って、入園します。

けものフレンズスタンプラリーのサーバルスタンプ台
多摩動物公園の
サーバルスタンプ台
スタンプ台は正門すぐ傍にある、ウォッチングセンター内にあります。入ってすぐの場所なので、こちらも分かると思います。

本来スタンプは入園直後でも帰る間際でもいいのですが、私は帰る直後に押してちょっと痛い目を見ました。期間限定の解説ボードがある動物が、「サーバル・チーター・アフリカゾウ・アミメキリン・タスマニアデビル・コアラ・タイリクオオカミ」の7種の動物です。スタンプ台を見れば分かるようになっていたのですが、それが分からず闇雲に歩くことになってとても大変でした。

解説ボードがある動物だけを見るなら、見学ルートとしては「サーバル→チーター→アフリカゾウ→アミメキリン→コアラ→タスマニアデビル→タイリクオオカミ」が無難だと思います。このルートならルート上の他の動物も軽く見ながら、3時間ぐらいで回れるんじゃないでしょうか。全部の動物をじっくり見たいなら、一日は余裕でつぶれるので覚悟してください。

7種の動物を紹介

それでは今回も解説ボードのある動物たちを紹介します。

サーバル

多摩動物公園のサーバル
いいでしょ高いところ!
けものフレンズでは主役のサーバルです。ネコ科の中型動物ですが、日中も結構起きています。展示スペースは二つあるのですが、この日は一頭が寝ていてもう一頭がうろうろ動きまわっていました。

少し待っていると鳴いたりもするので、是非その声を聴いてみてください。「うみゃー」とか、そこら辺の猫とあんまり変わらないです。今のところ「みんみー」はまだ聞いたことないですかね…

アニメ一話では「いいでしょ!木登り!」と言っていましたが、高いところにいることもしばしばあります。地面に寝ているわけでも無いのに居ないときは、高いところも見てみてください。

サーバルジャンプは夏に入って暑くなり調子が出ないのでお休みしています。涼しくなったら復活するようなので、もう少ししたら復活するかも?

チーター

多摩動物公園のチーター
チーター
言わずとしれた地上最速の動物チーターです。けものフレンズのアニメでは、まだ未登場です。この日は多摩動物公園についたのが遅くて見れなかったのですが、今の時期は11:30まではチーターの子供たちと母親を見ることが出来るそうなので、早めに行くのも良いと思います。

ニコニコ動画の生放送でサーバルのことを「ねこチーター」と呼ぶ女の子がいたそうですが、背中の模様が全然違うのも注目です。多摩動物公園はライオンやトラがいますが、チーターは速さに特化して体を軽量化した動物なので、足の太さを比べるのも面白いですよ。

アフリカゾウ

多摩動物公園のアフリカゾウ
アフリカゾウ
ザ・動物園!という感じのアフリカゾウです。アニメでは以外にも、ちょい役でしたね。

若いオスがいるのですが、元気を持て余していて他のゾウと牙の突き合いをしていました。「カツ、カツ」と鈍い音が周囲に響いていて、周りのお客さんも興味津々でした。近くの案内ボランティアの方によると、いつもはこんな感じじゃないそうです。いい顔いただきました!

園内にはアジアゾウもいるので、見比べるのもお勧めです。

アミメキリン

多摩動物公園のキリン
べろん!べろん!
こちらも動物園の定番アミメキリンです。アニメではポンコツ探偵でしたね。多摩動物公園にはキリンがたくさんいます。

動物園のキリンと言えばなぜか鉄を舐めるのが大好きです。その行動をやはり見ることが出来ました。動物園ごとに舐められてツルツルになってるところが違うので、今度見比べてみてください。

飼育場が広いので、パネルを見つけるのがちょっと大変かもしれません。園内マップを見ると二本の道があると思うのですが、左側の道のほうにあります。アフリカゾウのほうから行くと、ペリカン池を越えて少しのところです。

タイリクオオカミ

多摩動物公園のタイリクオオカミ
タイリクオオカミ
アニメではちょっと知的な漫画家、漫画ではポンコツのタイリクオオカミです。私としては多摩動物公園の中でも一番のお勧め動物です。

タイリクオオカミはいわゆるオオカミと呼ばれてる動物です。様々な日本の動物園でも飼育されていますが、そのほとんどは亜種にあたるシンリンオオカミです。タイリクオオカミとして見れるのは、多摩動物公園だけなのです。飼育場も広いので、見ごたえがあります。

多摩動物公園のタイリクオオカミの群れ
前に来た時の写真
前に見たときは寒かったので群れで巡回していましたが、この日は寝ているオオカミがほとんどでした。解説ボードによると夏は暑いので木陰で寝てることも多いとか。寄り添って寝るのではなく、ちょっとだけ距離をあけて寝ているのもポイントです。

こちらも飼育場が広いので、パネルを探すのがちょっと大変かもしれません。園内マップで見ると「アジアの平原」の看板のすぐ横の道の位置です。

タスマニアデビル

多摩動物公園のタスマニアデビル
タスマニアデビルだぞー Zzz
アニメではかなり雑に登場したタスマニアデビルです。日本では多摩動物公園でしか見ることが出来ないので、是非見ておいてもらいたい動物です。

見に行ったところ、全員爆睡していました。夜行性ではあるものの活発な動物です。動き回っている時はすごくよく動きます。なので、寝ているところはそれはそれで珍しい!?

コアラ

けものフレンズスタンプラリーの期間限定解説ボードコアラ
なぜか壁にある解説ボード
漫画では頻繁に登場したコアラですが、こちらも解説ボードがあります。コアラのいるコアラや館は動物園の一番端にあります。コアラの写真も載せようかと思ったのですが、寝ていた写真しか撮れなかったのでやめました… 本当によく寝てる動物です。

コアラの解説ボードはコアラの展示の少し前の壁にあります。ぼーっとしてると見逃すと思います。現に私もぼーっとしてて、コアラ館の出口まで行って無いじゃん!と思って戻って探してしまいました。

多摩動物公園駅で景品交換

多摩動物公園も観終わったので、いよいよ景品交換です。景品交換所は京王線多摩動物公園駅の改札外にある売店横にあります。そこでスタンプラリーの台紙を見せると、先着でキーホルダーが貰えます。無くなった場合はシールになります。

と、こんな感じでスタンプラリーを回ってきました。動物園の入園料と電車賃合わせても、2000円あれば足ります。一日楽しめるので、是非参加してみてくださいね!

京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 井の頭編




京王電鉄と「けものフレンズ」と井の頭自然文化園・多摩動物公園が共同開催するコラボスタンプラリーのレポートです。この記事は前編で井の頭自然文化園と吉祥寺駅について紹介します。多摩動物公園駅と多摩動物公園は後編の京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 多摩編で紹介します。

どんなスタンプラリー?

今回のイベントは「京王の電車に乗って動物たちに会いに行こう!多摩&井の頭 Zoo×けものフレンズ すたんぷらりー」というものです。京王線の駅や動物園の中にスタンプ台が設置され、スタンプを全部集めると先着で電車のヘッドマーク型のキーホルダーがもらえます。実施期間は9月21日~10月22日の一か月間で、前半がサーバル・後半がフェネックのキーホルダーです。無くなった場合はシールになります。

他にも井の頭自然文化園や多摩動物公園には、キャラクターイラスト付きの期間限定解説ボードが設置されています。「高幡不動~多摩動物公園」を結ぶ京王動物園線では、週替わりで電車の先頭車両に「サーバル・アミメキリン・フェネック・アフリカタテガミヤマアラシ」のイラストと写真付きのヘッドマークが設置されます。10月7、8、14、15日限定で、車内アナウンスがサーバル役の尾崎由香さんの音声になります。

まずは井の頭自然文化園

スタンプラリーに順番はないので、まずは井の頭自然文化園へ向かいました。スタンプ帳はスタンプ台設置個所のほか、新宿駅や渋谷駅でもゲット出来ます。基本は現地調達で大丈夫だと思いますが、心配ならインターネットで印刷もできるので印刷していってください。スタンプ台は井の頭自然文化園と多摩動物公園に一箇所づつ、京王井の頭線の吉祥駅改札内と京王動物園線の多摩動物公園駅改札内にそれぞれ一箇所づつです。

一日でも十分周りきれますが、十分に楽しみたいなら2日間に分けたほうが良いでしょう。井の頭自然文化園はじっくり見ても半日程度で見ることが出来ます。しかし、多摩動物公園が非常に広いで、じっくり見たいなら開園時刻の朝一から行ってもギリギリという具合です。

まずはフェネックのスタンプ台へ

井の頭自然文化園の入園料の400円を払って、入園します。園内は狭いので、好きな順路で見て良いと思います。

けものフレンズスタンプラリーのフェネックのスタンプ台
フェネックのスタンプ台
ヤマネコの解説小屋にある
まずはとりあえずスタンプ台へということで、フェネックのスタンプ台へ向かいました。天候の影響もあってこの日はヤマネコについての解説のある小屋内に設置されていました。今後も天候によって設置場所が若干変わるかもしれません。

限定解説ボードは4か所

井の頭自然文化園内のけものフレンズ期間限定解説ボード「フェネック」
フェネックの期間限定解説ボード
各動物園には解説ボードが期間限定で設置されます。井の頭自然文化園は、「フェネック・フンボルトペンギン・カピバラ・アフリカタテガミヤマアラシ」の4つです。全部写真を載せてしまうと面白くないので、動物のほうを中心に紹介したいと思います。

フェネック

井の頭自然文化園のフェネック
フェネック寝てるのだ!
アライさんといつも一緒にいて、けものフレンズでは準レギュラーですね。井の頭自然文化園では沢山飼育されています。地面も本来の生息地に近い砂になっているのも特徴です。ただ、だいたいの時間寝てます… この日も皆寝ていて、動いた!と思ってもちょっと移動して寝るだけとかそんな感じです。前回来た時もそんな感じでした。他の動物園でもこんな感じなので、フェネック自体どこもこんな感じです。寝る姿だけでも可愛いのですが、ちょっと物足りないです。

カピバラ

井の頭自然文化園のカピバラ
眠っているよよよ…
アニメでは9話「ゆきやま」の温泉で登場したカピバラです。その実態はデカいネズミと、言わずと知れた人気動物です。カピバラは昼でも動くほうの動物ですが、この時は小屋に入って寝ているようでした。

フンボルトペンギン

井の頭自然文化園のフンボルトペンギン
ふるるー
フンボルトペンギン!
PPPのふるるーでおなじみの、フンボルトペンギンです。日本中の動物園ほぼどこでも見れるので、見れば他でも居たなーってなると思います。泳いでいる個体も居ましたが、だいたいが寝ていました。立って寝ているのもいて器用です。前回はギエーギエーといった感じでけたたましく鳴いていたので、違う一面が見れました。日中でも活動していて、思い思い違う行動をとったりするので、他でみたフンボルトペンギンと比べるのも良いと思います。


アフリカタテガミヤマアラシ

井の頭自然文化園のアフリカタテガミヤマアラシ
寄り添って寝てる!?
列車のヘッドマークにもなっていて、今回のイベントの主役でもあるアフリカタテガミヤマアラシです。アニメでは「へいげんちほー」で登場しましたね。

この写真を見て「なんだ、普通に寄り添って寝てるじゃん」と気づいたあなたは鋭いです。エヴァンゲリオンでも登場した「ヤマアラシのジレンマ」の例えですが、嘘だというのが分かります。ヤマアラシはトゲを立てたり閉じたり出来るので、寄り添って寝ても全然平気です。

また、アニメのCGだとピンとトゲが立っていましたが、実際はトゲの中が中空なのでしなりがあります。カメラの望遠機能などをつかって、トゲの様子をよく観察してみると面白いですよ。

アライさんもいるのだ!

ちょっとお疲れな井の頭自然文化園のアライグマ
ちょっと疲れたのだ…
井の頭自然文化園で是非見ておいて欲しいのは、アライグマです。準レギュラーキャラなのに、紹介パネルはありません。

意外ですが都内の動物園ではここでしか見れません。ここの動物園は地味な動物が多い代わりに、ハクビシン・タヌキ・アナグマ・テン・キツネと、日本の里山の動物が揃っているのが良いところです。それらを比べながら見ておくと良いですよ。特にタヌキ・ハクビシン・アライグマは大きな河川敷や公園を中心に、区内にも生息しているので覚えておいて損はないです。

この日のアライグマはちょっとお疲れ気味のようで、壁にもたれかかっていました。おじいちゃんアライグマ一頭しかいないので、外にいないと思ったら室内のほうを見てみてください。

吉祥寺駅で京王線へ

けものフレンズスタンプラリーのアフリカタテガミヤマアラシのスタンプ台
京王井の頭線吉祥寺駅の
アフリカタテガミヤマアラシのスタンプ台
井の頭自然文化園を一通り見たので、今度は多摩動物公園へ向かいます。まずは京王井の頭線吉祥寺駅にある、アフリカタテガミヤマアラシのスタンプ台へ向かいます。

スタンプ台は改札内にあります。一番線ホーム側壁の改札に近いところにあります。分かりやすい場所なので、すぐ見つけられると思います。電車が1番線に着いた直後だと人が凄いので、写真を撮りたい人はそのタイミングからずらすのをお勧めします。

吉祥寺駅は結構人が行き来しています。自意識過剰と思いのつつも、なんとなく視線を感じつつスタンプを押します。そして井の頭線急行で明大前駅へ向かいます。

一日券はお得?

京王線では京王線全線を乗れる1日券が、大人900円で売っています。京王線自体の運賃が安いので、元が取れるか微妙なところです。

例えば全線京王線経由で新宿駅出発の場合は、「新宿~吉祥寺駅」が195円・「吉祥寺~多摩動物公園」が340円・「多摩動物公園~新宿」が340円で合計835円です。(※SuicaなどICカード使用時の値段)結構乗ってるのに元が取れそうでとれないんです。なので、基本的には買わなく良いと思います。


2017年9月14日木曜日

どうして? 進まない4K対応カメラ




iPhone 8・Xでやっと4K60Pがスマホに対応しましたが、まだまだ4K30Pも一般的ではないと思います。カメラで4K動画がなかなか普及しない理由を紹介します。

4KはFHDの4倍!

地デジ切り替えに普及したがのがFHDと呼ばれる規格です。縦横1080×1920ずつのドット数となり、一秒間に60の規格コマが平均的です。最近のスマホやビデオカメラであればこの規格までは、多くが対応しています。

対して4Kは縦横2160×3840ずつで、面積当たりFHDの4倍となります。この4倍というのが厄介で、画像処理や廃熱を難しくしています。そのためスマホ・ビデオカメラでも高級機が一秒間で30コマの動画まで対応しています。これがいわゆる4K30Pというやつです。そしてパナソニックミラーレス最上機のGH5やappleのiPhone X・8という、高級機の中でも最上位の一部がやっと秒間60コマに対応しました。

4K60Pや4K30Pという表現がありますが、〇〇Pは一秒間当たりのコマ数のことです。30コマなら30P、60コマなら60Pという具合です。

30コマと60コマの違い

秒間30コマと60コマの違いに触れますが、一言で言うのは難しいのですがあえて言うとすればリアリティの違いです。また、運動会の撮影などホームムービーの用途では、30コマで撮影するのは技術が求められます。なので一般的な用途には60コマが向いています。

さまざまな技術的課題が阻む

大きくわけて画像処理と廃熱の問題で4Kの普及が難しいのですが、それぞれ見ていきましょう。

画像処理問題

処理チップの速度

最近は半導体の処理速度がどんどん上がっていますが、それでも4Kを処理するのは重たい作業です。そのため高性能な処理チップが必要で、価格の安い機種には搭載しずらい現状があります。

転送速度

4Kは単純計算4倍の記録容量が必要になります。そのためSDカードなどの記録チップへも、4倍の速度で書き込む必要があります。書き込み速度が早くなった分性能が求められるので、記録するカメラ側も記録される記録チップの値段も高くなります。

スマートフォンのように記録チップが内蔵されているものは、より大きく価格に影響が出てきます。

動画圧縮技術

記録容量が増えないよう、動画圧縮技術を改善する方法もあります。最近の動画圧縮技術の主流は、H.264と呼ばれる技術です。FHD動画の大半はこの技術を使っています。

これに代わる技術として、H.265通称HEVCやVP9という動画圧縮技術があります。H.264に比べると、2倍の圧縮率を誇ります。どっちも難点として計算が複雑になる点があります。そのため処理チップに求められる能力が、更に必要になってしまいます。

廃熱問題

チップの廃熱

上記のような理由で高性能な半導体が求められるのですが、それにより廃熱が増加します。廃熱によりチップが熱くなると、動作が停止したり熱により壊れてしまいます。

本体の大きさ

熱が出るなら熱を上手く逃がせばよいのですが、ビデオカメラやスマートフォンは小さいのです大変です。本体が小さいのでファンや大型のヒートシンクを載せることが出来ません。なので、いかに効率的に熱を逃がすかの設計が重要となります。

iPhoneは廃熱が凄い?

まだ実機のレビューが出てないのが断定はできないのですが、iPhone Xや8シリーズは廃熱の設計が凄いと思います。処理チップや記録チップはiPhoneが高級機であるため十分予算がかけられるので、比較的十分な処理性能を満たすことができます。ですが、廃熱は物理的な問題で、設計技術でしか対応できません。とくにスマホに比べて比較的大きいビデオカメラですら普及していない4K60Pでの廃熱を可能にしたのは、とても凄いと思います。

2017年7月25日火曜日

タヌキの疥癬と無責任な現状




野生タヌキの間で蔓延する疥癬やその対応、熱心に対応していないと思われる一部自治体の現状も紹介します。

タヌキに蔓延する疥癬

疥癬とは感染力の強い小さなダニ自身が引き起こす皮膚病です。近年野生のタヌキの間で流行していて、毛のないタヌキが居たら感染していると考えてほぼ間違いないでしょう。タヌキに感染すると皮膚の上で繁殖していくことで、体毛がどんどん抜けていき痒みを伴うこともあるとされています。結果として体を保護する体毛が無くなる上に皮膚の状態が悪くなり、寿命を縮めることとなります。厄介なことに自然治癒はかなり難しいとされていて、人が治療するしかありません。

感染している動物が居たら自治体へ

感染した野生動物を保護した場合自治体に窓口があるので、そちらへ連絡すると対応について教えてくれます。対応窓口については市町村レベルと都道府県レベルで対応してる場合の二パターンがあるので、どちらかの環境課などに連絡することになります。

今回の記事のテーマでもある野生動物への対応は、自治体により対応が分かれているだけでなく、あまり熱心に対応していないケースもあります。後で詳しく記述しますが、感染拡大やペットの犬にもかかわるので、心配なことです。

そもそも疥癬とは?

疥癬はダニが引き起こす病気です。人も疥癬に発症しますが、媒介するダニは決まった種類のダニが決まった動物に感染するため、動物から人へと広がるものではありません。人が感染するのはヒトヒゼンダニという種類です。しかし、本来感染するはずのないダニでも、一時的に付着したものが痒みを引き起こすなどは十分考えられるので、疥癬の動物には注意が必要です。

真マダニと違い体が直接接触した場合にダニが移動して発症します。外気に対してはあまり強くなく、人や動物の肌と同じような温度・湿度以外だと活性が弱まります。また、服の上のに付着した場合、皮膚まで達することは基本的にはないとされています。なので疥癬でも軽い症状であれば、長時間体が接していなければ大きな問題はなく、手洗いうがいなど通常の病気への対策で良いとされます。

皮膚が角質化しているような場合は大量のダニが居るので、非常に注意が必要です。この場合は直接の接触を避けるためのビニール手袋などの防護服の着用や、接触したときに着用していた衣服をビニールに入れて殺虫剤で処理するか、50度以上のお湯に10分以上つける必要があります。

感染したら人の場合は人の病院へ、犬猫などのペットの場合は動物病院で治療することができます。今回のタヌキの話で言えば、体の一部の毛が抜けている程度なら完治も見込めますが、全身の毛が抜けている場合は完治しても毛が戻らない可能性があるので、元通りには難しい部分があります。

数を減らす原因だけでなく犬にも

タヌキは縄張りを持つ動物ではなく、他のタヌキと生活圏を共有したりします。そのためタヌキ同士が接触して、疥癬がどんどん広がる傾向にあります。そのため生息数を減らす一因となっていて、一部地域でのタヌキ激減は疥癬が原因とされています。

タヌキというのは自然豊かなところに生息するイメージのある方も多いと思いますが、自然豊かな野山以外にも、都市部の河川敷や大きな公園を利用して人々の近くでも必死に生き抜いています。これは都市開発で生息域が狭められた結果です。生息域が狭められ狭い地域にタヌキが密集することで、より感染スピードが速まっている可能性も指摘されています。

タヌキはイヌ科の動物なので、タヌキの疥癬は犬にも移ります。タヌキは都市部の公園や河川敷を利用しているため、近隣を散歩する犬にとってもある程度注意が必要です。ちなみに猫の疥癬はハクビシンやアライグマにも感染する可能性があるので、もし疥癬に感染したその二種を見たら気をつけてください。


治療と自然任せと別れる対応

野生動物なので、自治体も基本的には何もしません。ただし、何らかの理由で保護された個体については、対応が分かれます。

感染して早期の場合は順調であれば一か月程度の治療で治るので、保護された個体については状態を見て治療して野生に返す自治体がある一方で、自然はそのままにという考えや受け入れ態勢が整っていないなどの理由で、何もせず放すという自治体もあります。

正解のない対応

しっかりと考えた結果であれば、どちらの対応も間違ってはいないと思います。

疥癬の拡大の要因の一つが人の生活圏拡大とされていることや、犬との関係性も考えれば、保護できた分は人間が責任をもって対応するというのは分かります。

逆に自然に任せることで疥癬に強い個体が残る可能性にかけたり、人が動物へ関わることで発生する問題を考えて、見守るというのも一理あります。受け入れ態勢が整っていないのに受け入れるのも、二次感染の点など問題があるので仕方ありません。

そしてどのの場合でも必要なのは、状況の把握です。個体数が減っているか・感染地域が拡大しているかで、今後の方針は決めるべきだからです。

ただ放置しているような例も…

残念なことによく考えた上で何もしないというのでなく、ただ放置しているような例もあります。それは私が出会った例です。

私はアライグマの調査のため各機関に許可を取り、河川に箱罠をしかけていました。その箱罠にタヌキが入ったため、野生に返そうとしたところ疥癬になっていたようなので、保護のため一時自宅へ持ち帰りました。そこで自治体に連絡したところ、すぐに放してくれと言われました。他のタヌキへの影響はないかと聞いたが、自然ではそういうものなのでと言われました。

そこまでは仕方ない部分もあると思うのですが、タヌキが捕獲された場所などについては一切聞かれませんでした。何もしないのであれば、様子を見るために現状の把握については必須のはずです。それが何もないということは、明らかに対応としては不十分です。更に捕獲した場所が河川なので、犬が頻繁に散歩していることを考えると場合によっては放すのが適切とは言いにくいと思います。

更に個人で保護することは可能か聞いたところ、狩猟免許でなくアライグマの捕獲許可証しかないので、手続きができないということを即時返答してきました。また、以前にアライグマのことを問い合わせしたところ、いい加減な情報を教えられたので不信感もあります。

そういうわけで可哀そうなタヌキをなすすべなく放すしかありません。自治体によってはしっかり対応しているようなので、タヌキも住むところで運命が変わってしまうようです。何だか気持ちの良くない結末となってしまいました。タヌキが元気で駆け回ってくれることを祈ります。

アライグマ調査でも痛感したことですが、具体的な状況把握を行っていない場合があります。財政が厳しくなるなか動物にまで予算を割けないというのは理解できますが、初期対応を誤れば更にコストがかかります。疥癬の場合はペットの犬など身近な生活に関係しているので、最低限状況把握は必須なのではないでしょうか?

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