2017年9月23日土曜日

京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 多摩編




京王電鉄と「けものフレンズ」と井の頭自然文化園・多摩動物公園が共同開催するコラボスタンプラリーのレポートです。この記事は京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 井の頭編の続きで、多摩動物公園と多摩動物公園駅の紹介をします。

高幡不動駅でサーバルちゃんに遭遇

井の頭自然文化園と吉祥寺駅でスタンプを押したので、井の頭で線急行に乗り明大前駅へ向かいます。そこから京王線特急へ乗り換え、高幡不動駅へ向かいました。

高幡不動駅のけものフレンズサーバルちゃん案内看板
高幡不動駅の
サーバルちゃん案内看板
多摩動物公園駅へ向かうには、高幡不動駅で京王動物園線に乗り換えになります。そこで高幡不動駅で電車を降りて階段を上ると、動物園線のある1番線階段手前にサーバルちゃんの看板が設置されていました。

京王電鉄7000系に装着されたサーバルちゃんヘッドマーク
サーバルちゃんのヘッドマーク
階段を降りると既に電車が停車していました。列車の前後にはサーバルちゃんのヘッドマークが取り付けられていました。このヘッドマークは週替わりで、「サーバル・アミメキリン・フェネック・アフリカタテガミヤマアラシ」の順に4種類です。

電車の車体全体にも動物の絵が貼られているので、ファンシーな雰囲気を醸し出しています。車内も動物のイラストがあるので、それらにも注目してみてください。

多摩動物公園駅でスタンプ

高幡不動駅を電車が出発して約4分、終点の多摩動物公園駅に到着しました。動物園線は一駅だけの短い路線です。多摩モノレールが開通したこともあり、今では一時間3本のローカル線となっています。

けものフレンズスタンプラリーのアミメキリンスタンプ台
京王動物園線多摩動物公園の
アミメキリンスタンプ台
駅に到着したらまずはスタンプを押します。スタンプは改札内にありますが、降りる前に必ず押しておくようにしましょう。景品のキーホルダー引換所が改札外にあるので、一日乗車券を持っていないと後で入場券が必要になってしまいます。

この駅は改札が一箇所です。スタンプ台は改札近くにあるので、見すぐ見つかると思います。

多摩動物公園へ

多摩動物公園の入園料の600円を払って、入園します。

けものフレンズスタンプラリーのサーバルスタンプ台
多摩動物公園の
サーバルスタンプ台
スタンプ台は正門すぐ傍にある、ウォッチングセンター内にあります。入ってすぐの場所なので、こちらも分かると思います。

本来スタンプは入園直後でも帰る間際でもいいのですが、私は帰る直後に押してちょっと痛い目を見ました。期間限定の解説ボードがある動物が、「サーバル・チーター・アフリカゾウ・アミメキリン・タスマニアデビル・コアラ・タイリクオオカミ」の7種の動物です。スタンプ台を見れば分かるようになっていたのですが、それが分からず闇雲に歩くことになってとても大変でした。

解説ボードがある動物だけを見るなら、見学ルートとしては「サーバル→チーター→アフリカゾウ→アミメキリン→コアラ→タスマニアデビル→タイリクオオカミ」が無難だと思います。このルートならルート上の他の動物も軽く見ながら、3時間ぐらいで回れるんじゃないでしょうか。全部の動物をじっくり見たいなら、一日は余裕でつぶれるので覚悟してください。

7種の動物を紹介

それでは今回も解説ボードのある動物たちを紹介します。

サーバル

多摩動物公園のサーバル
いいでしょ高いところ!
けものフレンズでは主役のサーバルです。ネコ科の中型動物ですが、日中も結構起きています。展示スペースは二つあるのですが、この日は一頭が寝ていてもう一頭がうろうろ動きまわっていました。

少し待っていると鳴いたりもするので、是非その声を聴いてみてください。「うみゃー」とか、そこら辺の猫とあんまり変わらないです。今のところ「みんみー」はまだ聞いたことないですかね…

アニメ一話では「いいでしょ!木登り!」と言っていましたが、高いところにいることもしばしばあります。地面に寝ているわけでも無いのに居ないときは、高いところも見てみてください。

サーバルジャンプは夏に入って暑くなり調子が出ないのでお休みしています。涼しくなったら復活するようなので、もう少ししたら復活するかも?

チーター

多摩動物公園のチーター
チーター
言わずとしれた地上最速の動物チーターです。けものフレンズのアニメでは、まだ未登場です。この日は多摩動物公園についたのが遅くて見れなかったのですが、今の時期は11:30まではチーターの子供たちと母親を見ることが出来るそうなので、早めに行くのも良いと思います。

ニコニコ動画の生放送でサーバルのことを「ねこチーター」と呼ぶ女の子がいたそうですが、背中の模様が全然違うのも注目です。多摩動物公園はライオンやトラがいますが、チーターは速さに特化して体を軽量化した動物なので、足の太さを比べるのも面白いですよ。

アフリカゾウ

多摩動物公園のアフリカゾウ
アフリカゾウ
ザ・動物園!という感じのアフリカゾウです。アニメでは以外にも、ちょい役でしたね。

若いオスがいるのですが、元気を持て余していて他のゾウと牙の突き合いをしていました。「カツ、カツ」と鈍い音が周囲に響いていて、周りのお客さんも興味津々でした。近くの案内ボランティアの方によると、いつもはこんな感じじゃないそうです。いい顔いただきました!

園内にはアジアゾウもいるので、見比べるのもお勧めです。

アミメキリン

多摩動物公園のキリン
べろん!べろん!
こちらも動物園の定番アミメキリンです。アニメではポンコツ探偵でしたね。多摩動物公園にはキリンがたくさんいます。

動物園のキリンと言えばなぜか鉄を舐めるのが大好きです。その行動をやはり見ることが出来ました。動物園ごとに舐められてツルツルになってるところが違うので、今度見比べてみてください。

飼育場が広いので、パネルを見つけるのがちょっと大変かもしれません。園内マップを見ると二本の道があると思うのですが、左側の道のほうにあります。アフリカゾウのほうから行くと、ペリカン池を越えて少しのところです。

タイリクオオカミ

多摩動物公園のタイリクオオカミ
タイリクオオカミ
アニメではちょっと知的な漫画家、漫画ではポンコツのタイリクオオカミです。私としては多摩動物公園の中でも一番のお勧め動物です。

タイリクオオカミはいわゆるオオカミと呼ばれてる動物です。様々な日本の動物園でも飼育されていますが、そのほとんどは亜種にあたるシンリンオオカミです。タイリクオオカミとして見れるのは、多摩動物公園だけなのです。飼育場も広いので、見ごたえがあります。

多摩動物公園のタイリクオオカミの群れ
前に来た時の写真
前に見たときは寒かったので群れで巡回していましたが、この日は寝ているオオカミがほとんどでした。解説ボードによると夏は暑いので木陰で寝てることも多いとか。寄り添って寝るのではなく、ちょっとだけ距離をあけて寝ているのもポイントです。

こちらも飼育場が広いので、パネルを探すのがちょっと大変かもしれません。園内マップで見ると「アジアの平原」の看板のすぐ横の道の位置です。

タスマニアデビル

多摩動物公園のタスマニアデビル
タスマニアデビルだぞー Zzz
アニメではかなり雑に登場したタスマニアデビルです。日本では多摩動物公園でしか見ることが出来ないので、是非見ておいてもらいたい動物です。

見に行ったところ、全員爆睡していました。夜行性ではあるものの活発な動物です。動き回っている時はすごくよく動きます。なので、寝ているところはそれはそれで珍しい!?

コアラ

けものフレンズスタンプラリーの期間限定解説ボードコアラ
なぜか壁にある解説ボード
漫画では頻繁に登場したコアラですが、こちらも解説ボードがあります。コアラのいるコアラや館は動物園の一番端にあります。コアラの写真も載せようかと思ったのですが、寝ていた写真しか撮れなかったのでやめました… 本当によく寝てる動物です。

コアラの解説ボードはコアラの展示の少し前の壁にあります。ぼーっとしてると見逃すと思います。現に私もぼーっとしてて、コアラ館の出口まで行って無いじゃん!と思って戻って探してしまいました。

多摩動物公園駅で景品交換

多摩動物公園も観終わったので、いよいよ景品交換です。景品交換所は京王線多摩動物公園駅の改札外にある売店横にあります。そこでスタンプラリーの台紙を見せると、先着でキーホルダーが貰えます。無くなった場合はシールになります。

と、こんな感じでスタンプラリーを回ってきました。動物園の入園料と電車賃合わせても、2000円あれば足ります。一日楽しめるので、是非参加してみてくださいね!

京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 井の頭編




京王電鉄と「けものフレンズ」と井の頭自然文化園・多摩動物公園が共同開催するコラボスタンプラリーのレポートです。この記事は前編で井の頭自然文化園と吉祥寺駅について紹介します。多摩動物公園駅と多摩動物公園は後編の京王線でけものフレンズスタンプラリーに行ってきた! 多摩編で紹介します。

どんなスタンプラリー?

今回のイベントは「京王の電車に乗って動物たちに会いに行こう!多摩&井の頭 Zoo×けものフレンズ すたんぷらりー」というものです。京王線の駅や動物園の中にスタンプ台が設置され、スタンプを全部集めると先着で電車のヘッドマーク型のキーホルダーがもらえます。実施期間は9月21日~10月22日の一か月間で、前半がサーバル・後半がフェネックのキーホルダーです。無くなった場合はシールになります。

他にも井の頭自然文化園や多摩動物公園には、キャラクターイラスト付きの期間限定解説ボードが設置されています。「高幡不動~多摩動物公園」を結ぶ京王動物園線では、週替わりで電車の先頭車両に「サーバル・アミメキリン・フェネック・アフリカタテガミヤマアラシ」のイラストと写真付きのヘッドマークが設置されます。10月7、8、14、15日限定で、車内アナウンスがサーバル役の尾崎由香さんの音声になります。

まずは井の頭自然文化園

スタンプラリーに順番はないので、まずは井の頭自然文化園へ向かいました。スタンプ帳はスタンプ台設置個所のほか、新宿駅や渋谷駅でもゲット出来ます。基本は現地調達で大丈夫だと思いますが、心配ならインターネットで印刷もできるので印刷していってください。スタンプ台は井の頭自然文化園と多摩動物公園に一箇所づつ、京王井の頭線の吉祥駅改札内と京王動物園線の多摩動物公園駅改札内にそれぞれ一箇所づつです。

一日でも十分周りきれますが、十分に楽しみたいなら2日間に分けたほうが良いでしょう。井の頭自然文化園はじっくり見ても半日程度で見ることが出来ます。しかし、多摩動物公園が非常に広いで、じっくり見たいなら開園時刻の朝一から行ってもギリギリという具合です。

まずはフェネックのスタンプ台へ

井の頭自然文化園の入園料の400円を払って、入園します。園内は狭いので、好きな順路で見て良いと思います。

けものフレンズスタンプラリーのフェネックのスタンプ台
フェネックのスタンプ台
ヤマネコの解説小屋にある
まずはとりあえずスタンプ台へということで、フェネックのスタンプ台へ向かいました。天候の影響もあってこの日はヤマネコについての解説のある小屋内に設置されていました。今後も天候によって設置場所が若干変わるかもしれません。

限定解説ボードは4か所

井の頭自然文化園内のけものフレンズ期間限定解説ボード「フェネック」
フェネックの期間限定解説ボード
各動物園には解説ボードが期間限定で設置されます。井の頭自然文化園は、「フェネック・フンボルトペンギン・カピバラ・アフリカタテガミヤマアラシ」の4つです。全部写真を載せてしまうと面白くないので、動物のほうを中心に紹介したいと思います。

フェネック

井の頭自然文化園のフェネック
フェネック寝てるのだ!
アライさんといつも一緒にいて、けものフレンズでは準レギュラーですね。井の頭自然文化園では沢山飼育されています。地面も本来の生息地に近い砂になっているのも特徴です。ただ、だいたいの時間寝てます… この日も皆寝ていて、動いた!と思ってもちょっと移動して寝るだけとかそんな感じです。前回来た時もそんな感じでした。他の動物園でもこんな感じなので、フェネック自体どこもこんな感じです。寝る姿だけでも可愛いのですが、ちょっと物足りないです。

カピバラ

井の頭自然文化園のカピバラ
眠っているよよよ…
アニメでは9話「ゆきやま」の温泉で登場したカピバラです。その実態はデカいネズミと、言わずと知れた人気動物です。カピバラは昼でも動くほうの動物ですが、この時は小屋に入って寝ているようでした。

フンボルトペンギン

井の頭自然文化園のフンボルトペンギン
ふるるー
フンボルトペンギン!
PPPのふるるーでおなじみの、フンボルトペンギンです。日本中の動物園ほぼどこでも見れるので、見れば他でも居たなーってなると思います。泳いでいる個体も居ましたが、だいたいが寝ていました。立って寝ているのもいて器用です。前回はギエーギエーといった感じでけたたましく鳴いていたので、違う一面が見れました。日中でも活動していて、思い思い違う行動をとったりするので、他でみたフンボルトペンギンと比べるのも良いと思います。


アフリカタテガミヤマアラシ

井の頭自然文化園のアフリカタテガミヤマアラシ
寄り添って寝てる!?
列車のヘッドマークにもなっていて、今回のイベントの主役でもあるアフリカタテガミヤマアラシです。アニメでは「へいげんちほー」で登場しましたね。

この写真を見て「なんだ、普通に寄り添って寝てるじゃん」と気づいたあなたは鋭いです。エヴァンゲリオンでも登場した「ヤマアラシのジレンマ」の例えですが、嘘だというのが分かります。ヤマアラシはトゲを立てたり閉じたり出来るので、寄り添って寝ても全然平気です。

また、アニメのCGだとピンとトゲが立っていましたが、実際はトゲの中が中空なのでしなりがあります。カメラの望遠機能などをつかって、トゲの様子をよく観察してみると面白いですよ。

アライさんもいるのだ!

ちょっとお疲れな井の頭自然文化園のアライグマ
ちょっと疲れたのだ…
井の頭自然文化園で是非見ておいて欲しいのは、アライグマです。準レギュラーキャラなのに、紹介パネルはありません。

意外ですが都内の動物園ではここでしか見れません。ここの動物園は地味な動物が多い代わりに、ハクビシン・タヌキ・アナグマ・テン・キツネと、日本の里山の動物が揃っているのが良いところです。それらを比べながら見ておくと良いですよ。特にタヌキ・ハクビシン・アライグマは大きな河川敷や公園を中心に、区内にも生息しているので覚えておいて損はないです。

この日のアライグマはちょっとお疲れ気味のようで、壁にもたれかかっていました。おじいちゃんアライグマ一頭しかいないので、外にいないと思ったら室内のほうを見てみてください。

吉祥寺駅で京王線へ

けものフレンズスタンプラリーのアフリカタテガミヤマアラシのスタンプ台
京王井の頭線吉祥寺駅の
アフリカタテガミヤマアラシのスタンプ台
井の頭自然文化園を一通り見たので、今度は多摩動物公園へ向かいます。まずは京王井の頭線吉祥寺駅にある、アフリカタテガミヤマアラシのスタンプ台へ向かいます。

スタンプ台は改札内にあります。一番線ホーム側壁の改札に近いところにあります。分かりやすい場所なので、すぐ見つけられると思います。電車が1番線に着いた直後だと人が凄いので、写真を撮りたい人はそのタイミングからずらすのをお勧めします。

吉祥寺駅は結構人が行き来しています。自意識過剰と思いのつつも、なんとなく視線を感じつつスタンプを押します。そして井の頭線急行で明大前駅へ向かいます。

一日券はお得?

京王線では京王線全線を乗れる1日券が、大人900円で売っています。京王線自体の運賃が安いので、元が取れるか微妙なところです。

例えば全線京王線経由で新宿駅出発の場合は、「新宿~吉祥寺駅」が195円・「吉祥寺~多摩動物公園」が340円・「多摩動物公園~新宿」が340円で合計835円です。(※SuicaなどICカード使用時の値段)結構乗ってるのに元が取れそうでとれないんです。なので、基本的には買わなく良いと思います。


2017年9月14日木曜日

どうして? 進まない4K対応カメラ




iPhone 8・Xでやっと4K60Pがスマホに対応しましたが、まだまだ4K30Pも一般的ではないと思います。カメラで4K動画がなかなか普及しない理由を紹介します。

4KはFHDの4倍!

地デジ切り替えに普及したがのがFHDと呼ばれる規格です。縦横1080×1920ずつのドット数となり、一秒間に60の規格コマが平均的です。最近のスマホやビデオカメラであればこの規格までは、多くが対応しています。

対して4Kは縦横2016×3840ずつで、面積当たりFHDの4倍となります。この4倍というのが厄介で、画像処理や廃熱を難しくしています。そのためスマホ・ビデオカメラでも高級機が一秒間で30コマの動画まで対応しています。これがいわゆる4K30Pというやつです。そしてパナソニックミラーレス最上機のGH5やappleのiPhone X・8という、高級機の中でも最上位の一部がやっと秒間60コマに対応しました。

4K60Pや4K30Pという表現がありますが、〇〇Pは一秒間当たりのコマ数のことです。30コマなら30P、60コマなら60Pという具合です。

30コマと60コマの違い

秒間30コマと60コマの違いに触れますが、一言で言うのは難しいのですがあえて言うとすればリアリティの違いです。また、運動会の撮影などホームムービーの用途では、30コマで撮影するのは技術が求められます。なので一般的な用途には60コマが向いています。

さまざまな技術的課題が阻む

大きくわけて画像処理と廃熱の問題で4Kの普及が難しいのですが、それぞれ見ていきましょう。

画像処理問題

処理チップの速度

最近は半導体の処理速度がどんどん上がっていますが、それでも4Kを処理するのは重たい作業です。そのため高性能な処理チップが必要で、価格の安い機種には搭載しずらい現状があります。

転送速度

4Kは単純計算4倍の記録容量が必要になります。そのためSDカードなどの記録チップへも、4倍の速度で書き込む必要があります。書き込み速度が早くなった分性能が求められるので、記録するカメラ側も記録される記録チップの値段も高くなります。

スマートフォンのように記録チップが内蔵されているものは、より大きく価格に影響が出てきます。

動画圧縮技術

記録容量が増えないよう、動画圧縮技術を改善する方法もあります。最近の動画圧縮技術の主流は、H.264と呼ばれる技術です。FHD動画の大半はこの技術を使っています。

これに代わる技術として、H.265通称HEVCやVP9という動画圧縮技術があります。H.264に比べると、2倍の圧縮率を誇ります。どっちも難点として計算が複雑になる点があります。そのため処理チップに求められる能力が、更に必要になってしまいます。

廃熱問題

チップの廃熱

上記のような理由で高性能な半導体が求められるのですが、それにより廃熱が増加します。廃熱によりチップが熱くなると、動作が停止したり熱により壊れてしまいます。

本体の大きさ

熱が出るなら熱を上手く逃がせばよいのですが、ビデオカメラやスマートフォンは小さいのです大変です。本体が小さいのでファンや大型のヒートシンクを載せることが出来ません。なので、いかに効率的に熱を逃がすかの設計が重要となります。

iPhoneは廃熱が凄い?

まだ実機のレビューが出てないのが断定はできないのですが、iPhone Xや8シリーズは廃熱の設計が凄いと思います。処理チップや記録チップはiPhoneが高級機であるため十分予算がかけられるので、比較的十分な処理性能を満たすことができます。ですが、廃熱は物理的な問題で、設計技術でしか対応できません。とくにスマホに比べて比較的大きいビデオカメラですら普及していない4K60Pでの廃熱を可能にしたのは、とても凄いと思います。

2017年7月25日火曜日

タヌキの疥癬と無責任な現状




野生タヌキの間で蔓延する疥癬やその対応、熱心に対応していないと思われる一部自治体の現状も紹介します。

タヌキに蔓延する疥癬

疥癬とは感染力の強い小さなダニ自身が引き起こす皮膚病です。近年野生のタヌキの間で流行していて、毛のないタヌキが居たら感染していると考えてほぼ間違いないでしょう。タヌキに感染すると皮膚の上で繁殖していくことで、体毛がどんどん抜けていき痒みを伴うこともあるとされています。結果として体を保護する体毛が無くなる上に皮膚の状態が悪くなり、寿命を縮めることとなります。厄介なことに自然治癒はかなり難しいとされていて、人が治療するしかありません。

感染している動物が居たら自治体へ

感染した野生動物を保護した場合自治体に窓口があるので、そちらへ連絡すると対応について教えてくれます。対応窓口については市町村レベルと都道府県レベルで対応してる場合の二パターンがあるので、どちらかの環境課などに連絡することになります。

今回の記事のテーマでもある野生動物への対応は、自治体により対応が分かれているだけでなく、あまり熱心に対応していないケースもあります。後で詳しく記述しますが、感染拡大やペットの犬にもかかわるので、心配なことです。

そもそも疥癬とは?

疥癬はダニが引き起こす病気です。人も疥癬に発症しますが、媒介するダニは決まった種類のダニが決まった動物に感染するため、動物から人へと広がるものではありません。人が感染するのはヒトヒゼンダニという種類です。しかし、本来感染するはずのないダニでも、一時的に付着したものが痒みを引き起こすなどは十分考えられるので、疥癬の動物には注意が必要です。

真マダニと違い体が直接接触した場合にダニが移動して発症します。外気に対してはあまり強くなく、人や動物の肌と同じような温度・湿度以外だと活性が弱まります。また、服の上のに付着した場合、皮膚まで達することは基本的にはないとされています。なので疥癬でも軽い症状であれば、長時間体が接していなければ大きな問題はなく、手洗いうがいなど通常の病気への対策で良いとされます。

皮膚が角質化しているような場合は大量のダニが居るので、非常に注意が必要です。この場合は直接の接触を避けるためのビニール手袋などの防護服の着用や、接触したときに着用していた衣服をビニールに入れて殺虫剤で処理するか、50度以上のお湯に10分以上つける必要があります。

感染したら人の場合は人の病院へ、犬猫などのペットの場合は動物病院で治療することができます。今回のタヌキの話で言えば、体の一部の毛が抜けている程度なら完治も見込めますが、全身の毛が抜けている場合は完治しても毛が戻らない可能性があるので、元通りには難しい部分があります。

数を減らす原因だけでなく犬にも

タヌキは縄張りを持つ動物ではなく、他のタヌキと生活圏を共有したりします。そのためタヌキ同士が接触して、疥癬がどんどん広がる傾向にあります。そのため生息数を減らす一因となっていて、一部地域でのタヌキ激減は疥癬が原因とされています。

タヌキというのは自然豊かなところに生息するイメージのある方も多いと思いますが、自然豊かな野山以外にも、都市部の河川敷や大きな公園を利用して人々の近くでも必死に生き抜いています。これは都市開発で生息域が狭められた結果です。生息域が狭められ狭い地域にタヌキが密集することで、より感染スピードが速まっている可能性も指摘されています。

タヌキはイヌ科の動物なので、タヌキの疥癬は犬にも移ります。タヌキは都市部の公園や河川敷を利用しているため、近隣を散歩する犬にとってもある程度注意が必要です。ちなみに猫の疥癬はハクビシンやアライグマにも感染する可能性があるので、もし疥癬に感染したその二種を見たら気をつけてください。


治療と自然任せと別れる対応

野生動物なので、自治体も基本的には何もしません。ただし、何らかの理由で保護された個体については、対応が分かれます。

感染して早期の場合は順調であれば一か月程度の治療で治るので、保護された個体については状態を見て治療して野生に返す自治体がある一方で、自然はそのままにという考えや受け入れ態勢が整っていないなどの理由で、何もせず放すという自治体もあります。

正解のない対応

しっかりと考えた結果であれば、どちらの対応も間違ってはいないと思います。

疥癬の拡大の要因の一つが人の生活圏拡大とされていることや、犬との関係性も考えれば、保護できた分は人間が責任をもって対応するというのは分かります。

逆に自然に任せることで疥癬に強い個体が残る可能性にかけたり、人が動物へ関わることで発生する問題を考えて、見守るというのも一理あります。受け入れ態勢が整っていないのに受け入れるのも、二次感染の点など問題があるので仕方ありません。

そしてどのの場合でも必要なのは、状況の把握です。個体数が減っているか・感染地域が拡大しているかで、今後の方針は決めるべきだからです。

ただ放置しているような例も…

残念なことによく考えた上で何もしないというのでなく、ただ放置しているような例もあります。それは私が出会った例です。

私はアライグマの調査のため各機関に許可を取り、河川に箱罠をしかけていました。その箱罠にタヌキが入ったため、野生に返そうとしたところ疥癬になっていたようなので、保護のため一時自宅へ持ち帰りました。そこで自治体に連絡したところ、すぐに放してくれと言われました。他のタヌキへの影響はないかと聞いたが、自然ではそういうものなのでと言われました。

そこまでは仕方ない部分もあると思うのですが、タヌキが捕獲された場所などについては一切聞かれませんでした。何もしないのであれば、様子を見るために現状の把握については必須のはずです。それが何もないということは、明らかに対応としては不十分です。更に捕獲した場所が河川なので、犬が頻繁に散歩していることを考えると場合によっては放すのが適切とは言いにくいと思います。

更に個人で保護することは可能か聞いたところ、狩猟免許でなくアライグマの捕獲許可証しかないので、手続きができないということを即時返答してきました。また、以前にアライグマのことを問い合わせしたところ、いい加減な情報を教えられたので不信感もあります。

そういうわけで可哀そうなタヌキをなすすべなく放すしかありません。自治体によってはしっかり対応しているようなので、タヌキも住むところで運命が変わってしまうようです。何だか気持ちの良くない結末となってしまいました。タヌキが元気で駆け回ってくれることを祈ります。

アライグマ調査でも痛感したことですが、具体的な状況把握を行っていない場合があります。財政が厳しくなるなか動物にまで予算を割けないというのは理解できますが、初期対応を誤れば更にコストがかかります。疥癬の場合はペットの犬など身近な生活に関係しているので、最低限状況把握は必須なのではないでしょうか?

2017年6月12日月曜日

Windows10 Creators updateで起きた不具合




私のパソコンで起きたWindows 10 Creators updateで発生した不具合についてまとめました。

そもそもCreators updateって?

Creators updateはWindows 10向けに提供されているアップデートの名前です。簡単に言うと3Dやゲーム関連のソフトが強化されるなど、Windows自体の基本機能ではないものが中心にアップデートされました。なので、更新しても何が違うか体感できない人が多いかもしれません。

もう少し詳しくするとWindows 7の頃もSP1やSP2といった大型アップデートがありましたが、それにあたります。2016年夏にAnniversary Updateがありましたが、それに続くもので3度目の大型アップデートです。といっても2015年にあったNovember updateを経験されてない方も多いと思うので、多くの方にとっては2度目のアップデートかもしれません。

レガシー環境やアップデートを繰り返してる人が注意か?

私のPCで起きたのは主に3つの問題です。誰にでも起こる可能性があるのは、高速スタートアップの有効化によると見られるHDDの全データ損失。二つ目はアップデートやアップグレードを続けることによっておこる不具合。Image Data Converterがまったく起動できなくなり、LANのドライバーエラーが頻発するようになりました。リモートデスクトップをするとなぜか突然切断される不具合もあったのですが、これはLANのドライバー関係していそうでした。最終的にはクリーンインストールをして改善しました。

今回の大型アップデートに限らないことですが、Windows 7からアップグレードして使い続けているような、前世代からのWindowを引き継いで使っている人や、古い環境で使っている人は不具合を起こしやすいです。昔よりはこういうことは少なくなってきましたが、やっぱりという感じです。

アップデートしたら最初にすること

Windowsの設定
Windowsの設定
デスクトップ左下の窓マークをクリックして設定に入り、最初にプライバシー設定を確認しましょう。

以前のAnniversary Updateでは必要に応じて手動でインストールしたデバイスドライバーを、勝手にMS製標準のものに変更するなどの暴挙に出てきました。しかし、今回はそのようなことはありませんでした。設定も殆ど変更されないので、以前より安心してアップデートできると思います。

それでも一部は変更されるので、マイクロソフトに勝手に情報を送りまくる設定を変更するために、プライバシー設定で必要ないの項目はできる限りOFFにするのが無難です。

それでは各トラブルと回復方法を見ていきましょう。

高速スタートアップは絶対停止

高速スタートアップは電源を入れて一から起動するときに起動速度を速めるものです。大雑把な仕組みを言うと、本来読み込むはずの手順をすっ飛ばすので起動が早くなります。以前停止していた方も、アップデートで有効化されているので停止しましょう。

これによって起こるがUSBを使った外付けHDDなどの外部記録装置のデータ損失です。本来であれば昔と違ってUSB接続のHDDやUSBメモリーは、データ書き込み時でなければ引っこ抜いても問題ありません。しかし、高速スタートアップを使うと起動中のデータ書き込み時以外のほか、スリープ時のような時にUSBを外すとデータが飛ぶ可能性があります。リスクに対して効果が限定的なので、OFFにするのをお勧めにします。

高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップを無効にするには最初にプライバシー設定を行ったのと同じ「Windowsの設定」を開き「システム」を開きます。あとは「電源とスリープ→電源の追加設定→電源ボタンの動作を設定する→現在利用可能ではない設定を利用する」をクリックし、最後に「高速スタートアップを有効にする」のチェックが外れた状態になればOKです。これで再起動すると設定が適用されます。

ソフトフェアの起動不可の不具合が出ている場合も高速スタートアップの無効化で改善する場合もあるようなので、まず試すべき設定です。

万が一データが消えたら

高速スタートアップが原因によるデータ消失の場合、データの99%は無事の可能性が高いです。基本的には壊れているのはHDDのシステムデータで、それが原因でデータが見えなくなっているからです。なので、データが消えたら焦らずすぐにデータ復旧ソフトを使ってください。

私のケースでの回復事例を報告しますが、データ復旧の専門家ではないので以下のことは自己責任で行ってください。

「××にアクセスできません。パラメータが間違っています。」と表示され、PCのデバイスとドライブ上からは見えるのデータへアクセスできなくなりました。そして、私が使ったデータ復旧ソフト「recuva」では、最初はHDDにうまくアクセス出来ませんでした。なのでクイックフォーマットを行った後にデータ復旧を試みたところ上手くいきました。

回復する方法は二つ

アップデートしていろいろ不具合が多いので何とかしたいという場合、一か月経っていない場合は、「以前のビルドに戻る」が使えます。もし一か月たっている場合はクリーンインストールになります。

私の場合は4月の終わりにアップデートしたところ、気にならない不具合がちょこちょこ出ていましたがそのまま使っていました。しかし、SONY製カメラのRaw現像ソフトのImage Data Converterがまったく起動しないことに気づいたのと、HDDのデータが飛ぶなど酷い不具合が出てきた上に、アップデートから一か月経っていたのでクリーンインストールをしました。「以前のビルドに戻る」に戻るが楽ですが、もいろいろ面倒でもお勧めはクリーンインストールです。

このPCを初期状態に戻す1
このPCを初期状態に戻す その1
まずは先ほどと同じ「Windowsの設定」を開き、今度は「更新とセキュリティ」を開いてください。そして次に「回復」を開きます。この時アップデート前に戻せる場合は「このPCを初期状態に戻す」の下に「以前のビルドに戻す」などがあるはずです。上の画像はクリーンインストールした直後なので表示がありません。一か月経っている場合も同様にないはずなので、「このPCを初期状態に戻す」を開いてください。「このPCを初期状態に戻す」を行うとデータが初期化されるので、メール・ブックマーク・音楽・写真と必要なものはバックアップしましょう。

このPCを初期状態に戻す その2
このPCを初期状態に戻す その2
「このPCを初期状態に戻す」を開くと、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除」するが選べます。「個人用ファイルを保持する」の場合マイドキュメントやマイピクチャなどのデータは保持されたままWindowsをクリーンインストール出来るのですが、残ったデータが原因でうまくクリーンインストール出来なかったり、結局データの一部が削除されることがあるようなので、「すべて削除」がお勧めです。

これらの操作をする前に外付けHDDや内蔵HDDを増設してい場合、間違ってデータを削除しないようにWindowsの入ってるCドライブ以外は、一度パソコンの電源を落としてケーブルを抜いておきましょう。

Windows Live Mail 2012の人は注意

Windows Live Mail 2012 を使ってる人は、メールやアカウントをバックアップしたから安心と思ってはいけません。2017年1月でサポート終了したため、マイクロソフトからダウンロード出来なくなっています。なので違うメールソフトへ乗り換えることが迫られます。

この時メールのデータはWindowsの初期化後に新たにインストールしたメールソフトで比較的簡単にインポートできると思いますが、アカウントデータはインポートが出来ない可能性が高いです。接続設定がすぐできる方は良いですがそういうのが苦手な方は、Windowsを初期化する前にほかのメールソフトへ乗り換えてください。そして乗り換えたメールソフトのバックアップ機能を使って、バックアップしてみてください。PC初期化後にWindows Live Mail 2012のアカウントバックアップ用のファイルだと新しいメールソフトがアカウントデータを読み込めなくても、PC初期化前に移行しておけば自動で読み込んでくれる可能性があります。

プライバシー設定と高速スタートアップは再度確認!

Windowsを初期することでアップデートに起因する不具合は解消されるはずです。ただし、プライバシー設定や高速スタートアップの設定がデフォルトに戻るので、最初に説明したように再度設定しなおしましょう。

2017年6月7日水曜日

本当の姿は? アライグマの別の顔




世間をいろいろ騒がし凶暴などと言われているアライグマですが、動物園で飼われている飼育個体から見える野生とは別の顔を紹介したいと思います。

井の頭自然文化園のアライグマ

アライグマとは?

まず簡単にアライグマについて紹介します。元々は北米原産の動物で、メキシコからカナダにかけて生息しています。それが海外へ持ち出され、日本やヨーロッパなどに外来生物として定着しています。日本では都市部を中心に、ほぼどの地域にも生息していると考えられます。

井の頭自然文化園のアライグマ
アライグマ
智光山公園動物園のタヌキ
タヌキ
大きさは全体から尻尾の長さを引いた頭胴長が41~60cmで、尻尾の長さにあたる尾長が20~41cm、体重4~10程度kgとされています。こう書いてもピントこないと思うので例えると、犬で言えば中型犬ぐらい・身近な動物で言えばタヌキとおおよそ同じです。アライグマのほうが尻尾が長い分少し大きいと言えるかもしれませんが、模様も似ているので暗闇などで誤認されるのはやむなしといった感じです。ただし、アライグマはアライグマ科でタヌキはイヌ科と、少し遠い種類の生き物です。

食べ物は雑食で比較的なんでも食べます。ザリガニや両生類のような水生生物や、畑の農作物と様々です。スイカを上手くくり抜いて中身だけ食べるなど、農家の悩みの種になっています。

巣は自分でつくらず、他の動物が作った巣を利用したり建物に侵入してねぐらにします。構造的に仏閣が入りやすく、上る時に爪で傷がつけたり屋根裏でフンをすることで問題になっています。

東武動物公園のアライグマ
尖った爪が分かる
鋭い爪を持つ上に犬歯もしっかりしているために、時々人やペットを傷つけて問題となることもあります。更に感染症を媒介する可能性を持っています。

特定外来生物!扱いに注意

非常に重要なことなので絶対覚えて欲しいことがあります。アライグマは特定外来生物に指定されていて、ペットとして飼うことはできません。展示・教育・研究などの特別な理由に限って、環境省より許可を得て飼育できます。更にアライグマに限らず特定外来生物は、野に放つことはもちろん運搬や保管することも禁止されています。そしてアライグマに困っているので駆除したいという場合でも、基本的には勝手に出来ないと思ってください。自治体に相談すると必ず対応してくれるはずなので、まずは相談してみてください。

野生はとは一味違う?アライグマ

前置きが長くなってしまいましたが、動物園で飼われているアライグマについて紹介したいと思います。井の頭自然文化園では同園生まれのおじいちゃんアライグマが飼育されているので、飼育員さんに直接質問してみました。お忙しい中、本当にありがとうございました!

井の頭自然文化園のアライグマ
井の頭自然文化園で飼育されている
おじいちゃんアライグマ

人に慣れない?

人には比較的慣れる動物だそうです。動物の種類によっては長い間飼育していても人のほうに寄ってこない動物もいるそうですが、アライグマは餌など持っていると近くに寄って来るそうです。そして、ペットと違い様々な飼育員さんが世話をしても問題ないようにしているため、ある程度距離を持って接しているそうです。

本当に凶暴か?

アライグマ=凶暴みたいにされがちですが、一概にそうとは言えないようです。アライグマに限った話ではありませんが、動物は人を恐れたりします。恐怖に怯えた状況で人が更に近づけば、必死で抵抗することもあります。そういった話が単純化されて、とにかく凶暴みたいな話になる可能性があるそうです。

本当に目が悪い?

目が悪く手で探っていると言われていますが、目が悪いかどうかは分からないが手と嗅覚を中心に使っているという感じだそうです。私も井の頭自然文化園のアライグマを観察してみましたが、手でまず探って鼻で匂いを嗅いで確かめているようでした。

ただし、人の目の良し悪しと動物の目の良し悪しは違いますし、アライグマの視力を測るのは容易ではないので、目が悪いとも良いとも断言するのも難しいようです。

フンの臭いは?

臭いは普通にするそうですが、同じ雑食で動物園では同じものを食べるタヌキと比べると臭くないそうです。程度問題の話ですが臭腺も無いので、比較的匂わない生き物といえるかもしれません。

意外とグルメ?

野生では雑食ですが、動物園では結構グルメなもの食べています。食品成分表で栄養バランスが崩れないよう調べながら、リンゴ・みかん・バナナなどや鶏の頭に煮干しなどを与えているそうです。ドッグフードを与えないのか聞いてみましたが、太りやすいので井の頭自然文化園では与えていないそうです。

なかなかグルメだなと思える話で、芋のことがあります。芋は生だと美味しくありません。アライグマもそのあたりは理解できるようで、生で与えても食べなかったりする反面、蒸かして甘くすると食べるそうです。何でもがっつくというわけではないんですね。

病気は大丈夫?

野生のアライグマは人に感染する病気や寄生虫を持つことがありますが、動物園のアライグマは過去に対策を行っているのでそういった心配はないそうです。そして飼育下では新たに感染しないよう対策しているので、今は定期的に何かやることはないそうです。


映像は井の頭自然文化園のアライグマです。手で物を探ったり、アライグマらしい動きをしているので、お時間のある方は是非見てみて下さい。

だけどやっぱり野生動物

アライグマの印象も少し変わったでしょうか?以降の文から私の考えとなります。動物は様々な面を持っています。特にアライグマ・タヌキ・キツネのような適応性の高い動物は、地域や状況に様々な側面を持っています。可愛い・凶暴のような単一的な見方は持つべきでは無いと思います。

そして「アライグマ飼えるんじゃ?」と感じる人もいると思います。確かに他の動物よりは飼いやすいと言えるかもしれません。海外だと実際飼育してる人もいます。ただ、何千年と人類と一緒に過ごしてきた犬・猫のような家畜化された動物に比べると、やっぱり飼いにくいはずです。アライグマに限った話ではありませんが、エキゾチックアニマルなどと呼ばれるような変わった動物は、比較的飼いやすいと言われるような動物でも、犬猫より飼いにくいものが普通です。安易な気持ちでは飼うべきではないのでしょう。そして安易に考えた人たちが引き起こしたのが、野生化という悲劇です。

アライグマは環境・農業被害を引き起こするので放ってはおけません。しかし、人が連れてきたのに捕獲しだい駆除というのも、非常に理不尽な話です。日本にいる全ての人が暴れん坊で問題ばかりという側面以外もしっかり知って、向き合っていくべきなのではないでしょうか。

2017年5月15日月曜日

今年はスイスイ! JAMSTEC(海洋研究開発機構)一般公開




毎年一年に一度公開されるJAMSTEC(海洋研究開発機構)の一般公開へ行ってきたので、レポートで紹介します。

今年はスイスイ

海洋研究開発機構(JAMSTEC・ジャムステック)は毎年5月の半ば頃一度、追浜にある横須賀本部を一般公開します。今年は2017年5月13日に公開されました。今年は強い雨も降っていたので、例年に比べれるとかなり空いていました。

海底広域研究船「かいめい」ブリッジからの景色
海底広域研究船「かいめい」
ブリッジからの景色
一般公開では研究施設だけでなく、外洋へ出て調査するための調査船の公開も行われています。その船は毎年超人気で、朝から夕方まで公開されている間はづっと列が途切れないのがいつもです。それが待ち時間無しという信じられないレベルで空いていました。

海底広域研究船「かいめい」の調理場
調理場
今年公開されていたのは海底広域研究船の「かいめい」です。2016年から使用の始まった新しい船で、海底の地形・地質・資源などを調査する船です。雨が強く一部展示出来ないところがあったので、急遽食堂なども公開したそうです。

海底広域研究船「かいめい」ブリッジ
ブリッジ
ブリッジも見てきましたが、最新の船というだけあってアナログ類の計器は少なくなっています。殆どの機器が液晶モニタになりグラスコックピット化されています。船・飛行機・電車・車と、グラスコックピットはトレンドですね。

電気を食べる生き物

研究の内容などが貼りだされているのですが、今回面白かったのが電気を食べる微生物を探しているという物です。熱水噴出孔という、海底から温水などが勢いよく噴き出している場所があります。熱水噴出孔では安定した電位差が発生しています。熱水噴出孔の噴出物には波がありますが、その電位差は比較的安定しているそうです。そこでその電位差を利用して生きる、言い方を変えると食べている微生物がいるのではないかと探しているそうです。

生き物の活動には電気が密接にかかわっています。植物は太陽光を電気エネルギーに変換し二酸化炭素と水から糖を作り出します。私たちのような動物は糖を二酸化炭素と水に分解しながら電気エネルギーへ変換し利用しています。そう考えると突飛とも言えないように思えます。

生物電池と様々な応用の可能性

まだそのような微生物は見つかっていませんが、もし見つかったら私たちの暮らしを豊かにする可能性を秘めています。微生物を利用してエタノールを作ったり、微生物を利用して何かを生産するというは今も行われています。しかし、純粋にエタノールのみを作るということは出来ず、どうしても余分なものも発生してしまいます。

そこで電気を食べる微生物から取り出したDNAを組み込むなどして、効率を上げ更に余分なものを生産しないようにすることも考えられます。そして電気を排出することの出来る微生物はすでにいるので、電気を食べる微生物と組み合わせれば、微生物を利用した電池も夢ではないかもしれません。

生命起源にもつながる

電気を食べる微生物から少し離れますが、この研究では関連して生命起源の謎のヒントに繋がる可能性があります。

生命の起源となった物質はDNAやRNAを持たず、脂質二重膜つまりは油の泡の中で化学反応が起こっていたようなものという説があります。熱水噴出孔はマグマが固まったような岩から熱水が噴き出すところです。岩は中に小さな気泡のような空洞が沢山ある構造になっています。つまり、この小さな穴が今まで考えられていた脂質二重膜の代わりを果たせる可能性があります。さらに電位差が常に発生して上に、熱水と一緒に様々な物質が噴出しています。小さな穴の中で化学反応が持続して起こっても不思議ではない環境が整っています。なので電気を食べる微生物を探す過程で、遠い昔起こっていたことのヒントも見つかるかもしれません。

チムニーの輪切り
チムニーの輪切り
これはチムニーと呼ばれる熱水噴出孔から出た物質が急激に冷やされて出来たもの輪切りです。写真の状態でも臭いをかぐと温泉のような硫黄の臭いがします。それだけ様々な物が含まれているんですね。

頑張れミミズロボット

チューブの中に入っているのがみみずロボットで、これは人工筋肉を利用してみみずのように地面を潜って土を食べて鉱物資源を採取するために開発中のロボットです。

ミミズロボット
チューブの中にあるのが
ミミズロボット
海底にはレアメタルが沢山埋まっていますが、あまりコストをかけて採取しては採算割れのため商業化出来ません。そこで考案されたのがこのみみずロボットです。構想としては海に沢山のみみずロボットを投入し海底につくと、みみずロボットが穴を土に潜ります。そしてレアメタルが埋まっているとこまでたどり着くと、その土をお腹の中に入れたまま重りを切り離して浮上します。その浮上してきたみみずロボットから土を取り出し、その土からレアメタルを採取するという計画です。

現在はボディをまず作る最初の段階で、これを実際に海に沈めて機能するかまず確かめる予定です。この最初の段階をクリアできなければ計画はおじゃんということで、大変なそうです。更に最初の計画がクリアできても「泥の採取・複数のロボットの制御・位置を認識しレアメタルのところまで向かう」などなど、課題は山積みです。

率直に言って実現のハードルは高く厳しいよう感じますが、小型のロボットを複数利用していくという発想は今後増えていくと思います。その中でも海底で資源を採取するというのは、日本に必要かつ面白いものだと思います。なので開発されている方には本当に頑張って実現して頂きたいものです。

ギガントペルタ・イージス!!

「ギガントペルタ・イージス」 ガンダムとかに出てきそうな凄い名前ですが、貝の名前です。貝の分類の公演もやっていてなかなか興味深いもので、その時に出てきたのギガントペルタ・イージスです。後々触れますが、鉄の殻を持つ名前に劣らず凄いやつです。

貝は貝殻を持っています。ということで普通は形から分類という発想になると思いますが、収斂進化のような実は違う仲間の貝だけど生息地に適応していくうちに同じような形になっちゃったということがおきます。なので見た目だけってのはやっぱり良くないんですね。

そして今だとDNAで調べるなんていうのが思い浮かぶと思いますが、この方法は大雑把なグループ分けでは非常に優秀な方法です。ただ、進化のスピードは種や環境によって違うことや、微妙な差などについて調べる時には万能ではありません。

そこで注目されるのが巻貝で言えば「歯舌」と呼ばれる人間で言う歯や、浮遊生活などを行う小さな頃に出来る貝殻が名残として残って出来たものの「胎殻」、文字通り殻に蓋をするための「貝蓋」などで分類できます。二枚貝には「歯舌」や「貝蓋」が無いので、貝殻同士をつなぐ「靭帯」や「蝶番」、俗に言う貝柱のことは閉殻筋とも呼ぶのですが閉殻筋が貝殻に付着した跡の「閉殻筋痕」での分類が重要になってきます。

ギガントペルタはスケーリーフットの親戚

先ほど貝の分類は見た目だけじゃダメという話をしましたが、近年ではX線を使って精密に透視することでも分類が可能になっています。X線と言っても病院にあるCTスキャンのようなものではだめで、播磨の理研にある「Spring-8」や筑波のKEKにあるような粒子加速器から発生するX線を利用した高性能な物が必要です。それらで透視すると貝の内臓の位置までもが正確に分かるのですが、そこから面白いことが分かってきました。

鉄の鱗を持つ巻貝として一躍有名になったスケ―リーフットですが、2015年には鉄の貝殻をもつ近縁種のギガントペルタ・イージスという種類が見つかりました。どちらも海底の似たような場所に住み、体内に共生細菌(微生物)を飼うことで熱水噴出孔から出る硫化水素をエネルギーに変換して生きています。そしてスケ―リーフットは足の部分に硫化鉄の鱗を持ち、ギガントペルタは貝殻が酸化鉄でおおわれているという興味深い姿をしています。

どちらも一見似たような性質を持ちますが、両者を透視すると内臓などの配置は違うものとなっていて、ギガントペルタは共生細菌を持たない近縁種に近い構造をとり、共生菌の生息する場所も異なるとこになっていたそうです。

いろいろ分かってきたスケ―リーフット

発見当初は謎だらけだったスケ―リーフットも、少しづつ真の姿が見えてきました。

スケ―リーフットの鉄の鱗の起源ですが、これは触手が起源ではないかと予想してるそうです。ホタテなんかも小さな目が沢山あったりしますが、あれの変化形かもしれないということです。

そして何のために鱗が付いているかですが、カニの攻撃から身を守るためではないかとのことです。熱水噴出孔には肉食の貝やカニが居ますが、貝は主に死んだ物を食べているのに対しカニは貪欲に何でも食べるそうです。そしてカニに攻撃されたらしき傷を持つスケ―リーフットも捕獲されているので、可能性は高そうです。

二枚貝などと比べても生息地を移動しないスケ―リーフットですが、子供の頃は旅をします。これはスケーリフットに限った話ではないのですが、貝は生まれたばかりはプランクトン状の浮遊する幼生としてしばらく生活します。この時に海流に乗って、生まれた熱水噴出孔を離れ新天地を目指します。火山が連なっているように、熱水噴出孔も連なっている場合も多く、それらを辿って範囲を広げているようです。なので、同じ海溝内などでは遺伝的にも割と均質なそうです。そして太平洋と大西洋の離れたところでも、何百万年に一度のような小さい確率で旅をして生息地を広げることもあるようです。

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