2017年7月25日火曜日

タヌキの疥癬と無責任な現状




野生タヌキの間で蔓延する疥癬やその対応、熱心に対応していないと思われる一部自治体の現状も紹介します。

タヌキに蔓延する疥癬

疥癬とは感染力の強い小さなダニ自身が引き起こす皮膚病です。近年野生のタヌキの間で流行していて、毛のないタヌキが居たら感染していると考えてほぼ間違いないでしょう。タヌキに感染すると皮膚の上で繁殖していくことで、体毛がどんどん抜けていき痒みを伴うこともあるとされています。結果として体を保護する体毛が無くなる上に皮膚の状態が悪くなり、寿命を縮めることとなります。厄介なことに自然治癒はかなり難しいとされていて、人が治療するしかありません。

感染している動物が居たら自治体へ

感染した野生動物を保護した場合自治体に窓口があるので、そちらへ連絡すると対応について教えてくれます。対応窓口については市町村レベルと都道府県レベルで対応してる場合の二パターンがあるので、どちらかの環境課などに連絡することになります。

今回の記事のテーマでもある野生動物への対応は、自治体により対応が分かれているだけでなく、あまり熱心に対応していないケースもあります。後で詳しく記述しますが、感染拡大やペットの犬にもかかわるので、心配なことです。

そもそも疥癬とは?

疥癬はダニが引き起こす病気です。人も疥癬に発症しますが、媒介するダニは決まった種類のダニが決まった動物に感染するため、動物から人へと広がるものではありません。人が感染するのはヒトヒゼンダニという種類です。しかし、本来感染するはずのないダニでも、一時的に付着したものが痒みを引き起こすなどは十分考えられるので、疥癬の動物には注意が必要です。

真マダニと違い体が直接接触した場合にダニが移動して発症します。外気に対してはあまり強くなく、人や動物の肌と同じような温度・湿度以外だと活性が弱まります。また、服の上のに付着した場合、皮膚まで達することは基本的にはないとされています。なので疥癬でも軽い症状であれば、長時間体が接していなければ大きな問題はなく、手洗いうがいなど通常の病気への対策で良いとされます。

皮膚が角質化しているような場合は大量のダニが居るので、非常に注意が必要です。この場合は直接の接触を避けるためのビニール手袋などの防護服の着用や、接触したときに着用していた衣服をビニールに入れて殺虫剤で処理するか、50度以上のお湯に10分以上つける必要があります。

感染したら人の場合は人の病院へ、犬猫などのペットの場合は動物病院で治療することができます。今回のタヌキの話で言えば、体の一部の毛が抜けている程度なら完治も見込めますが、全身の毛が抜けている場合は完治しても毛が戻らない可能性があるので、元通りには難しい部分があります。

数を減らす原因だけでなく犬にも

タヌキは縄張りを持つ動物ではなく、他のタヌキと生活圏を共有したりします。そのためタヌキ同士が接触して、疥癬がどんどん広がる傾向にあります。そのため生息数を減らす一因となっていて、一部地域でのタヌキ激減は疥癬が原因とされています。

タヌキというのは自然豊かなところに生息するイメージのある方も多いと思いますが、自然豊かな野山以外にも、都市部の河川敷や大きな公園を利用して人々の近くでも必死に生き抜いています。これは都市開発で生息域が狭められた結果です。生息域が狭められ狭い地域にタヌキが密集することで、より感染スピードが速まっている可能性も指摘されています。

タヌキはイヌ科の動物なので、タヌキの疥癬は犬にも移ります。タヌキは都市部の公園や河川敷を利用しているため、近隣を散歩する犬にとってもある程度注意が必要です。ちなみに猫の疥癬はハクビシンやアライグマにも感染する可能性があるので、もし疥癬に感染したその二種を見たら気をつけてください。


治療と自然任せと別れる対応

野生動物なので、自治体も基本的には何もしません。ただし、何らかの理由で保護された個体については、対応が分かれます。

感染して早期の場合は順調であれば一か月程度の治療で治るので、保護された個体については状態を見て治療して野生に返す自治体がある一方で、自然はそのままにという考えや受け入れ態勢が整っていないなどの理由で、何もせず放すという自治体もあります。

正解のない対応

しっかりと考えた結果であれば、どちらの対応も間違ってはいないと思います。

疥癬の拡大の要因の一つが人の生活圏拡大とされていることや、犬との関係性も考えれば、保護できた分は人間が責任をもって対応するというのは分かります。

逆に自然に任せることで疥癬に強い個体が残る可能性にかけたり、人が動物へ関わることで発生する問題を考えて、見守るというのも一理あります。受け入れ態勢が整っていないのに受け入れるのも、二次感染の点など問題があるので仕方ありません。

そしてどのの場合でも必要なのは、状況の把握です。個体数が減っているか・感染地域が拡大しているかで、今後の方針は決めるべきだからです。

ただ放置しているような例も…

残念なことによく考えた上で何もしないというのでなく、ただ放置しているような例もあります。それは私が出会った例です。

私はアライグマの調査のため各機関に許可を取り、河川に箱罠をしかけていました。その箱罠にタヌキが入ったため、野生に返そうとしたところ疥癬になっていたようなので、保護のため一時自宅へ持ち帰りました。そこで自治体に連絡したところ、すぐに放してくれと言われました。他のタヌキへの影響はないかと聞いたが、自然ではそういうものなのでと言われました。

そこまでは仕方ない部分もあると思うのですが、タヌキが捕獲された場所などについては一切聞かれませんでした。何もしないのであれば、様子を見るために現状の把握については必須のはずです。それが何もないということは、明らかに対応としては不十分です。更に捕獲した場所が河川なので、犬が頻繁に散歩していることを考えると場合によっては放すのが適切とは言いにくいと思います。

更に個人で保護することは可能か聞いたところ、狩猟免許でなくアライグマの捕獲許可証しかないので、手続きができないということを即時返答してきました。また、以前にアライグマのことを問い合わせしたところ、いい加減な情報を教えられたので不信感もあります。

そういうわけで可哀そうなタヌキをなすすべなく放すしかありません。自治体によってはしっかり対応しているようなので、タヌキも住むところで運命が変わってしまうようです。何だか気持ちの良くない結末となってしまいました。タヌキが元気で駆け回ってくれることを祈ります。

アライグマ調査でも痛感したことですが、具体的な状況把握を行っていない場合があります。財政が厳しくなるなか動物にまで予算を割けないというのは理解できますが、初期対応を誤れば更にコストがかかります。疥癬の場合はペットの犬など身近な生活に関係しているので、最低限状況把握は必須なのではないでしょうか?

2017年6月18日日曜日

本当にいる? アライグマの確認方法




住宅の汚損や作物の被害など、様々な被害をもたらすがアライグマです。そのアライグマが本当にいるか確認する様々な方法を紹介します。

動物園のアライグマ
動物園のアライグマ
最近アライグマに凝っているので、アライグマ防除の講習会に出席して捕獲許可書を取得してきました。その時習ったアライグマについての知識や、皆さんのお役に立ちやすいと思う見つけ方を紹介します。

絶対守ってほしいこと

アライグマは特定外来生物という、飼う・運ぶ・野に放つことが禁止されている生き物です。さらに動物を捕獲するための免許を持っている人・地域で開催されている講習に参加した人しか捕まえることができません。

なので一番手軽なのは住んでる自治体の役所に相談することです。自分で何とかしたいのであれば都道府県・自治体が講習をおこなっているので、それらに参加すれば捕獲が可能になります。

一旦捕まえても、再度現れることもよくあります。講習は数時間程度なので、様々な知識も得られるのでそれに参加するのがお勧めです。そうすれば二度目の被害は合いにくいはずです。

アライグマの被害

・住宅の汚損
・作物の被害

アライグマの被害は主に二つです。一つ目の住宅の汚損ですが、屋根裏や壁の間に住み着くことで起こります。ちょっとしたものは壊せるので、断熱材をちらかしたり壁の弱い部分に穴をあけて破壊します。さらに完全に住み着くと、排泄をして汚して木を腐らせたりします。屋根裏のコードを切ってしまうこともあるので、その点も注意です

二つ目の作物の被害ですが、ありとあらゆる作物を食害します。基本的には甘いものが好きです。木上りも上手いので、イチゴのような路地のものからブドウや柿など樹上性の果物と何でもの食べます。最近だとトウモロコシやサツマイモも甘い品種が多いので、被害に合いやすいです。あくまでも甘いのが好きなだけで、田んぼに生えている・貯蓄させれてる米と、穀物も食べます。

アライグマの見つけかた

家の中

上から順に深刻度が高くなっています。

・天井に黒いシミ
・静かにしていると音がする
・通気口が錆びて穴が開いている
・増築部に隙間がある
・引き戸が何故か開く

雨漏りのようなシミでなく、天井に謎のシミが発生していたら何かが間違いなくいます。天井から壁沿いに沿ってシミができている場合はアライグマ、そうでない場合はハクビシンの可能性があります。その他にもイタチが巣を作る場合があります。

アライグマの場合日中静かにしているときに、壁や天井から何か音がすることがあります。ハクビシンの場合はあまり音がしないので、音で見つけるのは難しいかもしれません。

アライグマに限った話ではありませんが、隙間が空いていると何かが入ってきてしまいます。その中でも床下の通風孔の柵が錆びて穴が開き、そこから侵入するケースが多くあります。母屋と増築部も間は隙間が多く、そこが侵入経路になりやすいので注意です。そこから侵入し、屋根裏や壁の隙間まで到達します。

家畜・ペットをしまっている小屋の引き戸が勝手に開いたりしませんか?それは幽霊も宇宙人でもなくアライグマの可能性があります。それくらい勝手にあけておじゃましまーす!っと入ってきます。

日本家屋と昭和40年代は注意

住宅のなかでも古い日本家屋や仏閣は通気のために隙間が多いので、そこが侵入口になりやすいです。昭和40年代の住宅も老朽化や家の構造などにより、ほかの住宅よりも注意が必要になります。

家の周り・畑編

・5本指の足跡
・ザリガニが何かに食べられてる
・5本の爪痕
・瓜類がくり貫かれる
・袋をかけた果物が食べられる

アライグマの足跡
アライグマの足跡
一番わかりやすいのは足跡です。アライグマ・タヌキ・ハクビシン・アナグマの足跡はそれぞれ特徴があり、上のような足跡があれば間違いなくアライグマです。アライグマは水辺を好むので、田んぼの畔のすぐ横によくあります。家の周辺であれば雨の日の次の日は、ぬかるんだとこで見つけることができるかもしれません。壁などに泥がついて足跡になることもあります。

ザリガニ・サワガニからカエル・イモリと水辺の生き物を好んで食べます。大きな金魚や亀も食べることがよくあります。ザリガニの場合は体の一部だけを食べて他を捨てたりするので、ある一部分だけが残ったザリガニ殻がたくさんあれば、アライグマの可能性大です。

アライグマと思われる爪痕
アライグマと思われる爪痕
アライグマ・ハクビシンは高いところが大好きで、柱に爪痕をつけます。猫も爪を研いだりして傷をつけますが、目線より上につくことは稀です。なので、目線より上に爪痕があればどちらかがいます。また、アライグマは5本線とよく言われますが、4本しか爪痕がつかないこともよくあります。

スイカ・カボチャなどに穴をあけて食べられていたら可能性があります。アライグマ・ハクビシン・タヌキが食べる可能性がありますが、穴の大きさがアライグマ<ハクビシン<タヌキとなっているので、小さな穴をあけて食べられていたらアライグマの可能性が高いです。

袋をかけたブドウや桃などが食べられることもよくあります。鳥よけの対策をして効果がなければ、アライグマかハクビシンの可能性が高いです。ハクビシンは手を使わずに食べ、アライグマは手を使って袋を大きく破ることが多いので、そこもヒントになります。

アライグマの住んでる場所

天井にシミがあるなど家に住んでいる場合はそれで済みますが、田畑の対策の場合住んでいる場所も調べておく必要があります。なぜなら、住処である元を絶たないと意味がありません。

・無人の神社仏閣
・空き家や物置
・伐採した木の下など
・木のうろや地面の穴など

アライグマとタヌキは基本的に自分で巣は作りません。なので人工物を利用することが多く、木上りができないタヌキが軒下などを使うのに対し、アライグマは天井裏などを利用することが違いです。

住み着きやすいのは無人の仏閣です。構造的に住み着きやすい上に、人がおらず破損して隙間が出来ていたりで、安心して簡単に住み着きやすくなっていることが多いです。

ほったて小屋は好まず、空き家や昔住んでいた住居を物置にしたところなどを狙います。一番は取り壊すことですが、なかなか難しいことも多いと思います。まずは隙間など塞いで戸締りを確認し、庭の草木を撤去すると良いです。

枝打ちした木など積んでおいて、良い感じに下に隙間があると雨風が凌げるので、そこも住処になります。なので速やかな撤去をお勧めします。

自然にできた木のうろや、ほかの生き物が作った穴などの自然物も当然巣になります。自分の敷地で対策ができるなら良いのですが、裏山があるなど対策しようがない場合もあると思います。その場合はそっちらかも来るんだなということを念頭に、できる範囲での対策となります。

ざっとこんな感じです。今回は見つけることを中心に紹介しましたが、アライグマは人につかまると未来がありません。なので、出来るだけ先手を打って対策をしておくと、増えづらくなります。可哀そうなことを少しでも減らすため、対策のほうも学んでいただけると嬉しいです。

2017年6月12日月曜日

Windows10 Creators updateで起きた不具合




私のパソコンで起きたWindows 10 Creators updateで発生した不具合についてまとめました。

そもそもCreators updateって?

Creators updateはWindows 10向けに提供されているアップデートの名前です。簡単に言うと3Dやゲーム関連のソフトが強化されるなど、Windows自体の基本機能ではないものが中心にアップデートされました。なので、更新しても何が違うか体感できない人が多いかもしれません。

もう少し詳しくするとWindows 7の頃もSP1やSP2といった大型アップデートがありましたが、それにあたります。2016年夏にAnniversary Updateがありましたが、それに続くもので3度目の大型アップデートです。といっても2015年にあったNovember updateを経験されてない方も多いと思うので、多くの方にとっては2度目のアップデートかもしれません。

レガシー環境やアップデートを繰り返してる人が注意か?

私のPCで起きたのは主に3つの問題です。誰にでも起こる可能性があるのは、高速スタートアップの有効化によると見られるHDDの全データ損失。二つ目はアップデートやアップグレードを続けることによっておこる不具合。Image Data Converterがまったく起動できなくなり、LANのドライバーエラーが頻発するようになりました。リモートデスクトップをするとなぜか突然切断される不具合もあったのですが、これはLANのドライバー関係していそうでした。最終的にはクリーンインストールをして改善しました。

今回の大型アップデートに限らないことですが、Windows 7からアップグレードして使い続けているような、前世代からのWindowを引き継いで使っている人や、古い環境で使っている人は不具合を起こしやすいです。昔よりはこういうことは少なくなってきましたが、やっぱりという感じです。

アップデートしたら最初にすること

Windowsの設定
Windowsの設定
デスクトップ左下の窓マークをクリックして設定に入り、最初にプライバシー設定を確認しましょう。

以前のAnniversary Updateでは必要に応じて手動でインストールしたデバイスドライバーを、勝手にMS製標準のものに変更するなどの暴挙に出てきました。しかし、今回はそのようなことはありませんでした。設定も殆ど変更されないので、以前より安心してアップデートできると思います。

それでも一部は変更されるので、マイクロソフトに勝手に情報を送りまくる設定を変更するために、プライバシー設定で必要ないの項目はできる限りOFFにするのが無難です。

それでは各トラブルと回復方法を見ていきましょう。

高速スタートアップは絶対停止

高速スタートアップは電源を入れて一から起動するときに起動速度を速めるものです。大雑把な仕組みを言うと、本来読み込むはずの手順をすっ飛ばすので起動が早くなります。以前停止していた方も、アップデートで有効化されているので停止しましょう。

これによって起こるがUSBを使った外付けHDDなどの外部記録装置のデータ損失です。本来であれば昔と違ってUSB接続のHDDやUSBメモリーは、データ書き込み時でなければ引っこ抜いても問題ありません。しかし、高速スタートアップを使うと起動中のデータ書き込み時以外のほか、スリープ時のような時にUSBを外すとデータが飛ぶ可能性があります。リスクに対して効果が限定的なので、OFFにするのをお勧めにします。

高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップを無効にするには最初にプライバシー設定を行ったのと同じ「Windowsの設定」を開き「システム」を開きます。あとは「電源とスリープ→電源の追加設定→電源ボタンの動作を設定する→現在利用可能ではない設定を利用する」をクリックし、最後に「高速スタートアップを有効にする」のチェックが外れた状態になればOKです。これで再起動すると設定が適用されます。

ソフトフェアの起動不可の不具合が出ている場合も高速スタートアップの無効化で改善する場合もあるようなので、まず試すべき設定です。

万が一データが消えたら

高速スタートアップが原因によるデータ消失の場合、データの99%は無事の可能性が高いです。基本的には壊れているのはHDDのシステムデータで、それが原因でデータが見えなくなっているからです。なので、データが消えたら焦らずすぐにデータ復旧ソフトを使ってください。

私のケースでの回復事例を報告しますが、データ復旧の専門家ではないので以下のことは自己責任で行ってください。

「××にアクセスできません。パラメータが間違っています。」と表示され、PCのデバイスとドライブ上からは見えるのデータへアクセスできなくなりました。そして、私が使ったデータ復旧ソフト「recuva」では、最初はHDDにうまくアクセス出来ませんでした。なのでクイックフォーマットを行った後にデータ復旧を試みたところ上手くいきました。

回復する方法は二つ

アップデートしていろいろ不具合が多いので何とかしたいという場合、一か月経っていない場合は、「以前のビルドに戻る」が使えます。もし一か月たっている場合はクリーンインストールになります。

私の場合は4月の終わりにアップデートしたところ、気にならない不具合がちょこちょこ出ていましたがそのまま使っていました。しかし、SONY製カメラのRaw現像ソフトのImage Data Converterがまったく起動しないことに気づいたのと、HDDのデータが飛ぶなど酷い不具合が出てきた上に、アップデートから一か月経っていたのでクリーンインストールをしました。「以前のビルドに戻る」に戻るが楽ですが、もいろいろ面倒でもお勧めはクリーンインストールです。

このPCを初期状態に戻す1
このPCを初期状態に戻す その1
まずは先ほどと同じ「Windowsの設定」を開き、今度は「更新とセキュリティ」を開いてください。そして次に「回復」を開きます。この時アップデート前に戻せる場合は「このPCを初期状態に戻す」の下に「以前のビルドに戻す」などがあるはずです。上の画像はクリーンインストールした直後なので表示がありません。一か月経っている場合も同様にないはずなので、「このPCを初期状態に戻す」を開いてください。「このPCを初期状態に戻す」を行うとデータが初期化されるので、メール・ブックマーク・音楽・写真と必要なものはバックアップしましょう。

このPCを初期状態に戻す その2
このPCを初期状態に戻す その2
「このPCを初期状態に戻す」を開くと、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除」するが選べます。「個人用ファイルを保持する」の場合マイドキュメントやマイピクチャなどのデータは保持されたままWindowsをクリーンインストール出来るのですが、残ったデータが原因でうまくクリーンインストール出来なかったり、結局データの一部が削除されることがあるようなので、「すべて削除」がお勧めです。

これらの操作をする前に外付けHDDや内蔵HDDを増設してい場合、間違ってデータを削除しないようにWindowsの入ってるCドライブ以外は、一度パソコンの電源を落としてケーブルを抜いておきましょう。

Windows Live Mail 2012の人は注意

Windows Live Mail 2012 を使ってる人は、メールやアカウントをバックアップしたから安心と思ってはいけません。2017年1月でサポート終了したため、マイクロソフトからダウンロード出来なくなっています。なので違うメールソフトへ乗り換えることが迫られます。

この時メールのデータはWindowsの初期化後に新たにインストールしたメールソフトで比較的簡単にインポートできると思いますが、アカウントデータはインポートが出来ない可能性が高いです。接続設定がすぐできる方は良いですがそういうのが苦手な方は、Windowsを初期化する前にほかのメールソフトへ乗り換えてください。そして乗り換えたメールソフトのバックアップ機能を使って、バックアップしてみてください。PC初期化後にWindows Live Mail 2012のアカウントバックアップ用のファイルだと新しいメールソフトがアカウントデータを読み込めなくても、PC初期化前に移行しておけば自動で読み込んでくれる可能性があります。

プライバシー設定と高速スタートアップは再度確認!

Windowsを初期することでアップデートに起因する不具合は解消されるはずです。ただし、プライバシー設定や高速スタートアップの設定がデフォルトに戻るので、最初に説明したように再度設定しなおしましょう。

2017年6月7日水曜日

本当の姿は? アライグマの別の顔




世間をいろいろ騒がし凶暴などと言われているアライグマですが、動物園で飼われている飼育個体から見える野生とは別の顔を紹介したいと思います。

井の頭自然文化園のアライグマ

アライグマとは?

まず簡単にアライグマについて紹介します。元々は北米原産の動物で、メキシコからカナダにかけて生息しています。それが海外へ持ち出され、日本やヨーロッパなどに外来生物として定着しています。日本では都市部を中心に、ほぼどの地域にも生息していると考えられます。

井の頭自然文化園のアライグマ
アライグマ
智光山公園動物園のタヌキ
タヌキ
大きさは全体から尻尾の長さを引いた頭胴長が41~60cmで、尻尾の長さにあたる尾長が20~41cm、体重4~10程度kgとされています。こう書いてもピントこないと思うので例えると、犬で言えば中型犬ぐらい・身近な動物で言えばタヌキとおおよそ同じです。アライグマのほうが尻尾が長い分少し大きいと言えるかもしれませんが、模様も似ているので暗闇などで誤認されるのはやむなしといった感じです。ただし、アライグマはアライグマ科でタヌキはイヌ科と、少し遠い種類の生き物です。

食べ物は雑食で比較的なんでも食べます。ザリガニや両生類のような水生生物や、畑の農作物と様々です。スイカを上手くくり抜いて中身だけ食べるなど、農家の悩みの種になっています。

巣は自分でつくらず、他の動物が作った巣を利用したり建物に侵入してねぐらにします。構造的に仏閣が入りやすく、上る時に爪で傷がつけたり屋根裏でフンをすることで問題になっています。

東武動物公園のアライグマ
尖った爪が分かる
鋭い爪を持つ上に犬歯もしっかりしているために、時々人やペットを傷つけて問題となることもあります。更に感染症を媒介する可能性を持っています。

特定外来生物!扱いに注意

非常に重要なことなので絶対覚えて欲しいことがあります。アライグマは特定外来生物に指定されていて、ペットとして飼うことはできません。展示・教育・研究などの特別な理由に限って、環境省より許可を得て飼育できます。更にアライグマに限らず特定外来生物は、野に放つことはもちろん運搬や保管することも禁止されています。そしてアライグマに困っているので駆除したいという場合でも、基本的には勝手に出来ないと思ってください。自治体に相談すると必ず対応してくれるはずなので、まずは相談してみてください。

野生はとは一味違う?アライグマ

前置きが長くなってしまいましたが、動物園で飼われているアライグマについて紹介したいと思います。井の頭自然文化園では同園生まれのおじいちゃんアライグマが飼育されているので、飼育員さんに直接質問してみました。お忙しい中、本当にありがとうございました!

井の頭自然文化園のアライグマ
井の頭自然文化園で飼育されている
おじいちゃんアライグマ

人に慣れない?

人には比較的慣れる動物だそうです。動物の種類によっては長い間飼育していても人のほうに寄ってこない動物もいるそうですが、アライグマは餌など持っていると近くに寄って来るそうです。そして、ペットと違い様々な飼育員さんが世話をしても問題ないようにしているため、ある程度距離を持って接しているそうです。

本当に凶暴か?

アライグマ=凶暴みたいにされがちですが、一概にそうとは言えないようです。アライグマに限った話ではありませんが、動物は人を恐れたりします。恐怖に怯えた状況で人が更に近づけば、必死で抵抗することもあります。そういった話が単純化されて、とにかく凶暴みたいな話になる可能性があるそうです。

本当に目が悪い?

目が悪く手で探っていると言われていますが、目が悪いかどうかは分からないが手と嗅覚を中心に使っているという感じだそうです。私も井の頭自然文化園のアライグマを観察してみましたが、手でまず探って鼻で匂いを嗅いで確かめているようでした。

ただし、人の目の良し悪しと動物の目の良し悪しは違いますし、アライグマの視力を測るのは容易ではないので、目が悪いとも良いとも断言するのも難しいようです。

フンの臭いは?

臭いは普通にするそうですが、同じ雑食で動物園では同じものを食べるタヌキと比べると臭くないそうです。程度問題の話ですが臭腺も無いので、比較的匂わない生き物といえるかもしれません。

意外とグルメ?

野生では雑食ですが、動物園では結構グルメなもの食べています。食品成分表で栄養バランスが崩れないよう調べながら、リンゴ・みかん・バナナなどや鶏の頭に煮干しなどを与えているそうです。ドッグフードを与えないのか聞いてみましたが、太りやすいので井の頭自然文化園では与えていないそうです。

なかなかグルメだなと思える話で、芋のことがあります。芋は生だと美味しくありません。アライグマもそのあたりは理解できるようで、生で与えても食べなかったりする反面、蒸かして甘くすると食べるそうです。何でもがっつくというわけではないんですね。

病気は大丈夫?

野生のアライグマは人に感染する病気や寄生虫を持つことがありますが、動物園のアライグマは過去に対策を行っているのでそういった心配はないそうです。そして飼育下では新たに感染しないよう対策しているので、今は定期的に何かやることはないそうです。


映像は井の頭自然文化園のアライグマです。手で物を探ったり、アライグマらしい動きをしているので、お時間のある方は是非見てみて下さい。

だけどやっぱり野生動物

アライグマの印象も少し変わったでしょうか?以降の文から私の考えとなります。動物は様々な面を持っています。特にアライグマ・タヌキ・キツネのような適応性の高い動物は、地域や状況に様々な側面を持っています。可愛い・凶暴のような単一的な見方は持つべきでは無いと思います。

そして「アライグマ飼えるんじゃ?」と感じる人もいると思います。確かに他の動物よりは飼いやすいと言えるかもしれません。海外だと実際飼育してる人もいます。ただ、何千年と人類と一緒に過ごしてきた犬・猫のような家畜化された動物に比べると、やっぱり飼いにくいはずです。アライグマに限った話ではありませんが、エキゾチックアニマルなどと呼ばれるような変わった動物は、比較的飼いやすいと言われるような動物でも、犬猫より飼いにくいものが普通です。安易な気持ちでは飼うべきではないのでしょう。そして安易に考えた人たちが引き起こしたのが、野生化という悲劇です。

アライグマは環境・農業被害を引き起こするので放ってはおけません。しかし、人が連れてきたのに捕獲しだい駆除というのも、非常に理不尽な話です。日本にいる全ての人が暴れん坊で問題ばかりという側面以外もしっかり知って、向き合っていくべきなのではないでしょうか。

2017年5月15日月曜日

今年はスイスイ! JAMSTEC(海洋研究開発機構)一般公開




毎年一年に一度公開されるJAMSTEC(海洋研究開発機構)の一般公開へ行ってきたので、レポートで紹介します。

今年はスイスイ

海洋研究開発機構(JAMSTEC・ジャムステック)は毎年5月の半ば頃一度、追浜にある横須賀本部を一般公開します。今年は2017年5月13日に公開されました。今年は強い雨も降っていたので、例年に比べれるとかなり空いていました。

海底広域研究船「かいめい」ブリッジからの景色
海底広域研究船「かいめい」
ブリッジからの景色
一般公開では研究施設だけでなく、外洋へ出て調査するための調査船の公開も行われています。その船は毎年超人気で、朝から夕方まで公開されている間はづっと列が途切れないのがいつもです。それが待ち時間無しという信じられないレベルで空いていました。

海底広域研究船「かいめい」の調理場
調理場
今年公開されていたのは海底広域研究船の「かいめい」です。2016年から使用の始まった新しい船で、海底の地形・地質・資源などを調査する船です。雨が強く一部展示出来ないところがあったので、急遽食堂なども公開したそうです。

海底広域研究船「かいめい」ブリッジ
ブリッジ
ブリッジも見てきましたが、最新の船というだけあってアナログ類の計器は少なくなっています。殆どの機器が液晶モニタになりグラスコックピット化されています。船・飛行機・電車・車と、グラスコックピットはトレンドですね。

電気を食べる生き物

研究の内容などが貼りだされているのですが、今回面白かったのが電気を食べる微生物を探しているという物です。熱水噴出孔という、海底から温水などが勢いよく噴き出している場所があります。熱水噴出孔では安定した電位差が発生しています。熱水噴出孔の噴出物には波がありますが、その電位差は比較的安定しているそうです。そこでその電位差を利用して生きる、言い方を変えると食べている微生物がいるのではないかと探しているそうです。

生き物の活動には電気が密接にかかわっています。植物は太陽光を電気エネルギーに変換し二酸化炭素と水から糖を作り出します。私たちのような動物は糖を二酸化炭素と水に分解しながら電気エネルギーへ変換し利用しています。そう考えると突飛とも言えないように思えます。

生物電池と様々な応用の可能性

まだそのような微生物は見つかっていませんが、もし見つかったら私たちの暮らしを豊かにする可能性を秘めています。微生物を利用してエタノールを作ったり、微生物を利用して何かを生産するというは今も行われています。しかし、純粋にエタノールのみを作るということは出来ず、どうしても余分なものも発生してしまいます。

そこで電気を食べる微生物から取り出したDNAを組み込むなどして、効率を上げ更に余分なものを生産しないようにすることも考えられます。そして電気を排出することの出来る微生物はすでにいるので、電気を食べる微生物と組み合わせれば、微生物を利用した電池も夢ではないかもしれません。

生命起源にもつながる

電気を食べる微生物から少し離れますが、この研究では関連して生命起源の謎のヒントに繋がる可能性があります。

生命の起源となった物質はDNAやRNAを持たず、脂質二重膜つまりは油の泡の中で化学反応が起こっていたようなものという説があります。熱水噴出孔はマグマが固まったような岩から熱水が噴き出すところです。岩は中に小さな気泡のような空洞が沢山ある構造になっています。つまり、この小さな穴が今まで考えられていた脂質二重膜の代わりを果たせる可能性があります。さらに電位差が常に発生して上に、熱水と一緒に様々な物質が噴出しています。小さな穴の中で化学反応が持続して起こっても不思議ではない環境が整っています。なので電気を食べる微生物を探す過程で、遠い昔起こっていたことのヒントも見つかるかもしれません。

チムニーの輪切り
チムニーの輪切り
これはチムニーと呼ばれる熱水噴出孔から出た物質が急激に冷やされて出来たもの輪切りです。写真の状態でも臭いをかぐと温泉のような硫黄の臭いがします。それだけ様々な物が含まれているんですね。

頑張れミミズロボット

チューブの中に入っているのがみみずロボットで、これは人工筋肉を利用してみみずのように地面を潜って土を食べて鉱物資源を採取するために開発中のロボットです。

ミミズロボット
チューブの中にあるのが
ミミズロボット
海底にはレアメタルが沢山埋まっていますが、あまりコストをかけて採取しては採算割れのため商業化出来ません。そこで考案されたのがこのみみずロボットです。構想としては海に沢山のみみずロボットを投入し海底につくと、みみずロボットが穴を土に潜ります。そしてレアメタルが埋まっているとこまでたどり着くと、その土をお腹の中に入れたまま重りを切り離して浮上します。その浮上してきたみみずロボットから土を取り出し、その土からレアメタルを採取するという計画です。

現在はボディをまず作る最初の段階で、これを実際に海に沈めて機能するかまず確かめる予定です。この最初の段階をクリアできなければ計画はおじゃんということで、大変なそうです。更に最初の計画がクリアできても「泥の採取・複数のロボットの制御・位置を認識しレアメタルのところまで向かう」などなど、課題は山積みです。

率直に言って実現のハードルは高く厳しいよう感じますが、小型のロボットを複数利用していくという発想は今後増えていくと思います。その中でも海底で資源を採取するというのは、日本に必要かつ面白いものだと思います。なので開発されている方には本当に頑張って実現して頂きたいものです。

ギガントペルタ・イージス!!

「ギガントペルタ・イージス」 ガンダムとかに出てきそうな凄い名前ですが、貝の名前です。貝の分類の公演もやっていてなかなか興味深いもので、その時に出てきたのギガントペルタ・イージスです。後々触れますが、鉄の殻を持つ名前に劣らず凄いやつです。

貝は貝殻を持っています。ということで普通は形から分類という発想になると思いますが、収斂進化のような実は違う仲間の貝だけど生息地に適応していくうちに同じような形になっちゃったということがおきます。なので見た目だけってのはやっぱり良くないんですね。

そして今だとDNAで調べるなんていうのが思い浮かぶと思いますが、この方法は大雑把なグループ分けでは非常に優秀な方法です。ただ、進化のスピードは種や環境によって違うことや、微妙な差などについて調べる時には万能ではありません。

そこで注目されるのが巻貝で言えば「歯舌」と呼ばれる人間で言う歯や、浮遊生活などを行う小さな頃に出来る貝殻が名残として残って出来たものの「胎殻」、文字通り殻に蓋をするための「貝蓋」などで分類できます。二枚貝には「歯舌」や「貝蓋」が無いので、貝殻同士をつなぐ「靭帯」や「蝶番」、俗に言う貝柱のことは閉殻筋とも呼ぶのですが閉殻筋が貝殻に付着した跡の「閉殻筋痕」での分類が重要になってきます。

ギガントペルタはスケーリーフットの親戚

先ほど貝の分類は見た目だけじゃダメという話をしましたが、近年ではX線を使って精密に透視することでも分類が可能になっています。X線と言っても病院にあるCTスキャンのようなものではだめで、播磨の理研にある「Spring-8」や筑波のKEKにあるような粒子加速器から発生するX線を利用した高性能な物が必要です。それらで透視すると貝の内臓の位置までもが正確に分かるのですが、そこから面白いことが分かってきました。

鉄の鱗を持つ巻貝として一躍有名になったスケ―リーフットですが、2015年には鉄の貝殻をもつ近縁種のギガントペルタ・イージスという種類が見つかりました。どちらも海底の似たような場所に住み、体内に共生細菌(微生物)を飼うことで熱水噴出孔から出る硫化水素をエネルギーに変換して生きています。そしてスケ―リーフットは足の部分に硫化鉄の鱗を持ち、ギガントペルタは貝殻が酸化鉄でおおわれているという興味深い姿をしています。

どちらも一見似たような性質を持ちますが、両者を透視すると内臓などの配置は違うものとなっていて、ギガントペルタは共生細菌を持たない近縁種に近い構造をとり、共生菌の生息する場所も異なるとこになっていたそうです。

いろいろ分かってきたスケ―リーフット

発見当初は謎だらけだったスケ―リーフットも、少しづつ真の姿が見えてきました。

スケ―リーフットの鉄の鱗の起源ですが、これは触手が起源ではないかと予想してるそうです。ホタテなんかも小さな目が沢山あったりしますが、あれの変化形かもしれないということです。

そして何のために鱗が付いているかですが、カニの攻撃から身を守るためではないかとのことです。熱水噴出孔には肉食の貝やカニが居ますが、貝は主に死んだ物を食べているのに対しカニは貪欲に何でも食べるそうです。そしてカニに攻撃されたらしき傷を持つスケ―リーフットも捕獲されているので、可能性は高そうです。

二枚貝などと比べても生息地を移動しないスケ―リーフットですが、子供の頃は旅をします。これはスケーリフットに限った話ではないのですが、貝は生まれたばかりはプランクトン状の浮遊する幼生としてしばらく生活します。この時に海流に乗って、生まれた熱水噴出孔を離れ新天地を目指します。火山が連なっているように、熱水噴出孔も連なっている場合も多く、それらを辿って範囲を広げているようです。なので、同じ海溝内などでは遺伝的にも割と均質なそうです。そして太平洋と大西洋の離れたところでも、何百万年に一度のような小さい確率で旅をして生息地を広げることもあるようです。

2017年4月5日水曜日

リアルけものフレンズ ライオンさん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回はなかなかの知将ぶりを発揮したライオンさんです。

百獣の王ライオン

多摩動物公園のライオン
言わずと知れた
ライオン
ライオンと言えば、言わずと知れたネコ科最大の動物です。プライドと呼ばれる群れを作り、鬣(タテガミ)はオスだけが持つというのは良く知られていると思います。お兄さんの説明にあったように、ネコ科の中では珍しく群れを作ります。ライオン軍団のフレンズはツキノワグマを除き群れを作りますが、群れで狩りをするのはライオンだけです。なので司令塔としては適任です。

ライオンは亜種レベルまで細かく分けると、7種類に分けるのが一般的なようです。このうちアフリカに住んでるライオンが普通にライオンと呼び、インドに住んでいるのをインドライオンと大きく分ける方法があります。なぜこの二つに分けるかというと、ライオンとインドライオンにすこし違いがあるからです。

ライオンはアフリカのサバンナに住んでいますが、生息地や個体数の減少で生息地は途切れ途切れになっています。インドライオンはインドの非常に狭い地域にのみ住んでいます。本来ライオンたちはアフリカからインドまでの広い範囲に住んでいましたが、徐々に減り現在のようになっています。動物園にいるのはライオンがほとんどで、インドライオンは「上野動物園・野毛山動物園・ズーラシア」の三つでしか見ることが出来ません。

ライオンは最大2.5mほどになるのに対し、インドライオンは最大2mほどで一回り小さいのです。鬣もインドライオンのほうが薄くなっていて、見た目にも違いがあるのです。

タテガミや色は温度によって変わる

ライオンの鬣はオスが成長するにつれて立派になっていき、立派なほど強いオスのシンボルとされるのも有名な話です。実はこの鬣は温度によって変化します。インドライオンを寒いところに連れて行くと鬣が伸び、どれくらい伸びるかは種類よりも気候にかなり左右されるようです。タテガミは放熱するには邪魔なようで、メスライオンと体表面を比較すると雄ライオンは高くなっています。鬣がフサフサであることはその邪魔なものがあっても余力があるというパラメーターで、それが強いオスの証拠に繋がっているようです。

インドライオン
インドライオン
色についても同じです。インドライオンなど鬣が短くなるような熱い環境に住んでいるとライオンは、体の色が白っぽい傾向にあります。これはより熱が吸収しにくい色だからです。そのため温暖化によりライオン全体のタテガミや変化してくる可能性もあります。また、ライオンのオスがいつもゴロゴロしているのは、暑くてやる気がでないのかもしれませんね。

参考文献: 廣田忠雄 (2002) 「ライオンの鬣にかかる性淘汰と気温の影響」

怠け者じゃないオスもいる

ライオンのオスと言えば縄張り争いの時以外は働かず、狩りも子育てもメスがするイメージだと思います。しかし、ケニアのツァボの違います。ツァボはアフリカのなかでも暑さが厳しく、ここに住むライオンはインドライオン同様に鬣が短くなっています。暑さが厳しく餌も乏しい環境のため、ここではオスも狩りに参加します。ライオンのオスがゴロゴロしてるのはひもでも生活出来るからで、やる時はちゃんとやるのです。

マタタビと魚はお嫌い?

アニメでも猫っぽさ全開だったライオンさんですが、猫らしくない話としてマタタビと魚はそんなに好きではないというのがあります。

動物園のライオンははっきり言って暇です。暇だとライオンの健康にも良くないので、レクリエーションの一環でマタタビと活魚を与えたらどうだろうという実験が行われたことがあります。その結果ライオンはどちらにも特に興味を示さなかったそうです。その実験はジャガーにも行われたのですが、ジャガーはどちらにも興味を示したそうです。活魚については生活環境もあり分かります。ただ、ジャガーもライオンも比較的近い仲間とされているだけに同じ効果があっても良いと思うので、マタタビの効果が分かれるのは興味深いところです。

参考文献: 岡部光太・青木翔吾 ・有馬春香 ・古茂田千尋 ・渡辺英博・伊藤英之・田中正之・田中智夫 ・植竹勝治 (京都市動物園・ 麻布大獣医)「飼育下ネコ科動物2種での活魚・マタタビ・絶食に対する反応」

動くライオンを見るなら朝がお勧め?

多摩動物公園のライオン
任務終了後?
ライオンは非常に長い時間寝る動物で、動物園でも寝ていることが多いと思います。そこで動く姿を見たいなら朝をお勧めします。ネコ科の動物全般に言える事ですが、朝獣舎から出されると、まずはマーキングで縄張りを主張することが多いです。一枚目の写真を撮った時は、午前中にライオンを見に行きました。ライオンも例外でないようで、雄ライオンが巡回していました。しばらく巡回すると朝の任務が完了したのか、ゴロゴロしていました。なので獣舎から出されるタイミングとなることの多い、朝に見に行くのが良いと思います。

東武動物公園のライオン
アニメの解説と同じアングル
石の上に寝るライオン
石の上に寝るライオン
こちらはアニメの解説にも登場した東武動物公園です。見に行ったのがお昼過ぎていたので、案の定ごろ寝しています。アニメの解説でも石上でライオンさがん寝ていましたが、実際も石の上はお気に入りの場所のようです。

いかがでしたか?6話での縄張り合戦では司令塔として登場したライオンさん。パーティーの中で群れを作る習性をもつオーロックスさんとアラビアオリックスさんを前衛に出し、単独行動メインかつ割と戦闘適正のあるツキノワグマちゃんを門番にするという知将ぶり。さすがは百獣の王と言うしかありませんね。

その他各話登場フレンズ-「その他各話登場フレンズ紹介一覧」
6話へいげんちほー登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「オーロックスさん・アラビアオリックスさん・ツキノワグマちゃん」 「ヘラジカさん・シロサイ・ハシビロコウちゃん」

リアルけものフレンズ フェネックちゃん・アライグマのアライさん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回は1話から毎回話の最後に登場する、フェネックさんとアライグマのアライさんを紹介します。

最小クラスの狐 フェネック

フェネックギツネ
フェネック
フェネックはフェネックギツネとも呼ばれるように、イヌ科キツネ属の動物でキツネの仲間では最小クラスです。今のところ個体数は安定していて、レッドリストでは低懸念のLCです。日本の動物園でも多くの場所で見ることが出来ます。

大きさはチワワぐらいの小ささです。生息地はアフリカ南部の乾燥地帯、サハラ砂漠などに住んでいます。砂漠でみることの出来る、唯一のイヌ科の動物です。巣穴は地面に掘るタイプで、つがいを中心とした家族で暮らします。キツネ科の中では体が小さく特徴的な大きな耳を持ちます。温暖な場所では小型で耳が大きくなるなどなり、寒冷地では体が大きく耳が小さくなる、有名なベルクマンの法則に一致しています。一見寒さには弱そうですが、ある程度の耐性はあります。これは寒暖差のある砂漠に適応しているからのようです。

食性は雑食で小型の動物や昆虫から植物となんでも食べます。キツネの臭いがきついことは有名ですが、フェネックもきついようです。

日本でもペットで飼っている方もますが、今は輸入規制が厳しく80~90万円ほどするようです。餌はキャットフードと少しの野菜や卵で大丈夫です。また、最低10平方メートルほどのケージに砂やチップを敷くほうが良いとされているので、サーバルちゃんほどでないにせよ飼うのはかなり大変です。臭いもきついので室内向けじゃないそうです。犬猫以外の家畜化されてないペットを飼うのは、生半可な気持ちじゃいけませんね。

お昼寝フェネック

動物園に見に行った時は、ちょうどお昼寝中でした。その日は冬でも比較的暖かい日だったので、丸まって気持ちよさそうに寝ていました。フェネックは比較的神経質な個体が多いようですが、私が普通にマジックテープを剥がした音がした時、少しビクッとして驚かせてしまいました。もちろん悪意はないのですが、可哀そうなことをしていまい反省です。もし動物園へ見に行くことがあったら、優しく見守ってあげてくださいね。

お騒がせアライグマ

アライグマはアライグマ科の動物で、北米原産の動物です。後述しますが、日本やヨーロッパなど本来の生息地以外にも進出しています。

東武動物公園のアライグマ
アライグマ
生息地は森林から都心とどこでも住めますが、水辺を好みます。日中はねぐらで過ごし、夜に活動します。手先が器用で、木登りも得意です。基本的には単独生活です。子供の頃は愛らしく飼うこともできますが、大人になる好奇心旺盛でとどんどん攻撃的になります。大人の性格は図鑑に「あくなき好奇心、破壊的な性質、移り気」と書かれるほどです。食性は雑食で小動物から木の実に、人が出したものとなんでも食べます。アライさんの自由奔放な性格はここからですね。

森林では広い範囲をランダムに移動しますが、人間生活圏の近くに住むアライグマは餌が豊富なため行動が狭くなります。


日本のアライグマ

ここでは海外ではなく、日本のアライグマについて見ていきましょう。アライグマは飼っていたものが逃げ出して、日本でも増えていきました。アライグマラスカルで人気が出たのも一因と言われています。1970年代ではまばらに生息する程度でしたが、2000年代には「札幌・東京・名古屋・大阪・福岡」の大都市圏の郊外に多く生息するようになりました。私も近所でアライグマを何度か捕まえているので、もう身近な動物と言っていいのかもしれません。原産の北米でもめぼしい天敵おらず、日本ではまったくいないと言ってよいレベルです。そのためどんどん増え、様々な問題を引き起こしています。

まず最初に知って欲しいこととして、アライグマには感染症を起こす寄生虫がいたり、狂犬病の可能性もあります。もっともこれはアライグマだけでなく、ほかのタヌキ・キツネなども一緒で、野生動物を触ったりするのは避けるのが無難です。

何でも食べるので畑を荒らしたり、貴重な両生類を食べるなどの被害が発生しています。甘い果物や野菜は大好きだと言われています。餌でザリガニが好きなように、水辺を好みます。貴重な両生類の被害が発生しやすいのは、そのためでしょう。もっとも鎌倉市で行われた調査では、小さな蛾・アメリカザリガニなどの甲殻類・桑の実などが中心で、食べ物のうち10%に届かないぐらいをピーマンなどの畑の作物や残飯としていました。雑食なので地域によって食性はだいぶ変わるでしょうが、人に迷惑をかけるものだけを中心に食べているわけでは決してないようです。

良く目が悪いため手で探るなどと言われていますが、視覚は決して単純に悪いわけではないようです。環境省の資料によると色覚は低いものの、他の夜行生物と同程度発達しているとありました。なので、猫など同じく夜間での視力を高めるために色よりも明暗に比重が置かれており、分解能が低いといった具合なのではないでしょうか?他の野生動物と同じ聴覚や嗅覚も発達している上に、手足の感覚が発達しています。そう考えると水の中を手で探るのは、あくまでも目で見るより分かりやすいからといった具合なのだと私は想像します。アニメの12.1話でもアライさんが両手をさすっていましたが、手が発達していて何かと触りたがるアライグマならではの動きと言えるのではないでしょうか。

巣穴は他の動物が掘ったものなどを使い、日中や寒い時期はそこでじっとしています。このようなねぐらは複数持ちます。キツネとそのあたりは似ています。木登りが得意なので仏閣の柱を傷をつけたり、巣穴代わりに屋根裏に住み着いたりもします。さらに手先が器用なので、簡単な仕組みなものなら開けたりできます。

繁殖は春に行います。つがいで行うのではなく、それぞれ別に生活してるメスとオス一頭という具合です。春ごろに平均で3~4頭、時には7頭ほどの子供を産みます。子育ては上手いようで、子供は3~5割の確率で大人になるのでどんどん増えます。直接的に数を減らすような対策も必要でしょうが、数が増えやすいので限界があります。生態を研究し上手く付き合う方法を模索するなど、多方向の試みが必要なようです。

参考文献
徳田宝成、岩下明生、小川博、安藤元一 (2013)「鎌倉市におけるアライグマの夏季食性」、環境省「特定外来生物 アライグマ」「地域からアライグマを排除するための手引き」、『動物大百科1 食肉目』 平凡社など

手先が器用なアラーイさーん

東武動物公園のアライグマ
野外では基本的に単独のアライグマですが、動物園では多頭飼育されているので、結構柔軟なようです。手先が器用なのは知っていましたが、想像以上でした。格子状の檻をよじ登るのは序の口で、頭をして下りたり天井を伝って移動したりしていました。アニメ3話では崖を手で登っていましたが、あれもあながち嘘では無い気すらしてきます。

その他各話登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「その他各話登場フレンズ紹介一覧」

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