2017年7月25日火曜日

タヌキの疥癬と無責任な現状




野生タヌキの間で蔓延する疥癬やその対応、熱心に対応していないと思われる一部自治体の現状も紹介します。

タヌキに蔓延する疥癬

疥癬とは感染力の強い小さなダニ自身が引き起こす皮膚病です。近年野生のタヌキの間で流行していて、毛のないタヌキが居たら感染していると考えてほぼ間違いないでしょう。タヌキに感染すると皮膚の上で繁殖していくことで、体毛がどんどん抜けていき痒みを伴うこともあるとされています。結果として体を保護する体毛が無くなる上に皮膚の状態が悪くなり、寿命を縮めることとなります。厄介なことに自然治癒はかなり難しいとされていて、人が治療するしかありません。

感染している動物が居たら自治体へ

感染した野生動物を保護した場合自治体に窓口があるので、そちらへ連絡すると対応について教えてくれます。対応窓口については市町村レベルと都道府県レベルで対応してる場合の二パターンがあるので、どちらかの環境課などに連絡することになります。

今回の記事のテーマでもある野生動物への対応は、自治体により対応が分かれているだけでなく、あまり熱心に対応していないケースもあります。後で詳しく記述しますが、感染拡大やペットの犬にもかかわるので、心配なことです。

そもそも疥癬とは?

疥癬はダニが引き起こす病気です。人も疥癬に発症しますが、媒介するダニは決まった種類のダニが決まった動物に感染するため、動物から人へと広がるものではありません。人が感染するのはヒトヒゼンダニという種類です。しかし、本来感染するはずのないダニでも、一時的に付着したものが痒みを引き起こすなどは十分考えられるので、疥癬の動物には注意が必要です。

真マダニと違い体が直接接触した場合にダニが移動して発症します。外気に対してはあまり強くなく、人や動物の肌と同じような温度・湿度以外だと活性が弱まります。また、服の上のに付着した場合、皮膚まで達することは基本的にはないとされています。なので疥癬でも軽い症状であれば、長時間体が接していなければ大きな問題はなく、手洗いうがいなど通常の病気への対策で良いとされます。

皮膚が角質化しているような場合は大量のダニが居るので、非常に注意が必要です。この場合は直接の接触を避けるためのビニール手袋などの防護服の着用や、接触したときに着用していた衣服をビニールに入れて殺虫剤で処理するか、50度以上のお湯に10分以上つける必要があります。

感染したら人の場合は人の病院へ、犬猫などのペットの場合は動物病院で治療することができます。今回のタヌキの話で言えば、体の一部の毛が抜けている程度なら完治も見込めますが、全身の毛が抜けている場合は完治しても毛が戻らない可能性があるので、元通りには難しい部分があります。

数を減らす原因だけでなく犬にも

タヌキは縄張りを持つ動物ではなく、他のタヌキと生活圏を共有したりします。そのためタヌキ同士が接触して、疥癬がどんどん広がる傾向にあります。そのため生息数を減らす一因となっていて、一部地域でのタヌキ激減は疥癬が原因とされています。

タヌキというのは自然豊かなところに生息するイメージのある方も多いと思いますが、自然豊かな野山以外にも、都市部の河川敷や大きな公園を利用して人々の近くでも必死に生き抜いています。これは都市開発で生息域が狭められた結果です。生息域が狭められ狭い地域にタヌキが密集することで、より感染スピードが速まっている可能性も指摘されています。

タヌキはイヌ科の動物なので、タヌキの疥癬は犬にも移ります。タヌキは都市部の公園や河川敷を利用しているため、近隣を散歩する犬にとってもある程度注意が必要です。ちなみに猫の疥癬はハクビシンやアライグマにも感染する可能性があるので、もし疥癬に感染したその二種を見たら気をつけてください。


治療と自然任せと別れる対応

野生動物なので、自治体も基本的には何もしません。ただし、何らかの理由で保護された個体については、対応が分かれます。

感染して早期の場合は順調であれば一か月程度の治療で治るので、保護された個体については状態を見て治療して野生に返す自治体がある一方で、自然はそのままにという考えや受け入れ態勢が整っていないなどの理由で、何もせず放すという自治体もあります。

正解のない対応

しっかりと考えた結果であれば、どちらの対応も間違ってはいないと思います。

疥癬の拡大の要因の一つが人の生活圏拡大とされていることや、犬との関係性も考えれば、保護できた分は人間が責任をもって対応するというのは分かります。

逆に自然に任せることで疥癬に強い個体が残る可能性にかけたり、人が動物へ関わることで発生する問題を考えて、見守るというのも一理あります。受け入れ態勢が整っていないのに受け入れるのも、二次感染の点など問題があるので仕方ありません。

そしてどのの場合でも必要なのは、状況の把握です。個体数が減っているか・感染地域が拡大しているかで、今後の方針は決めるべきだからです。

ただ放置しているような例も…

残念なことによく考えた上で何もしないというのでなく、ただ放置しているような例もあります。それは私が出会った例です。

私はアライグマの調査のため各機関に許可を取り、河川に箱罠をしかけていました。その箱罠にタヌキが入ったため、野生に返そうとしたところ疥癬になっていたようなので、保護のため一時自宅へ持ち帰りました。そこで自治体に連絡したところ、すぐに放してくれと言われました。他のタヌキへの影響はないかと聞いたが、自然ではそういうものなのでと言われました。

そこまでは仕方ない部分もあると思うのですが、タヌキが捕獲された場所などについては一切聞かれませんでした。何もしないのであれば、様子を見るために現状の把握については必須のはずです。それが何もないということは、明らかに対応としては不十分です。更に捕獲した場所が河川なので、犬が頻繁に散歩していることを考えると場合によっては放すのが適切とは言いにくいと思います。

更に個人で保護することは可能か聞いたところ、狩猟免許でなくアライグマの捕獲許可証しかないので、手続きができないということを即時返答してきました。また、以前にアライグマのことを問い合わせしたところ、いい加減な情報を教えられたので不信感もあります。

そういうわけで可哀そうなタヌキをなすすべなく放すしかありません。自治体によってはしっかり対応しているようなので、タヌキも住むところで運命が変わってしまうようです。何だか気持ちの良くない結末となってしまいました。タヌキが元気で駆け回ってくれることを祈ります。

アライグマ調査でも痛感したことですが、具体的な状況把握を行っていない場合があります。財政が厳しくなるなか動物にまで予算を割けないというのは理解できますが、初期対応を誤れば更にコストがかかります。疥癬の場合はペットの犬など身近な生活に関係しているので、最低限状況把握は必須なのではないでしょうか?

2017年6月18日日曜日

本当にいる? アライグマの確認方法




住宅の汚損や作物の被害など、様々な被害をもたらすがアライグマです。そのアライグマが本当にいるか確認する様々な方法を紹介します。

動物園のアライグマ
動物園のアライグマ
最近アライグマに凝っているので、アライグマ防除の講習会に出席して捕獲許可書を取得してきました。その時習ったアライグマについての知識や、皆さんのお役に立ちやすいと思う見つけ方を紹介します。

絶対守ってほしいこと

アライグマは特定外来生物という、飼う・運ぶ・野に放つことが禁止されている生き物です。さらに動物を捕獲するための免許を持っている人・地域で開催されている講習に参加した人しか捕まえることができません。

なので一番手軽なのは住んでる自治体の役所に相談することです。自分で何とかしたいのであれば都道府県・自治体が講習をおこなっているので、それらに参加すれば捕獲が可能になります。

一旦捕まえても、再度現れることもよくあります。講習は数時間程度なので、様々な知識も得られるのでそれに参加するのがお勧めです。そうすれば二度目の被害は合いにくいはずです。

アライグマの被害

・住宅の汚損
・作物の被害

アライグマの被害は主に二つです。一つ目の住宅の汚損ですが、屋根裏や壁の間に住み着くことで起こります。ちょっとしたものは壊せるので、断熱材をちらかしたり壁の弱い部分に穴をあけて破壊します。さらに完全に住み着くと、排泄をして汚して木を腐らせたりします。屋根裏のコードを切ってしまうこともあるので、その点も注意です

二つ目の作物の被害ですが、ありとあらゆる作物を食害します。基本的には甘いものが好きです。木上りも上手いので、イチゴのような路地のものからブドウや柿など樹上性の果物と何でもの食べます。最近だとトウモロコシやサツマイモも甘い品種が多いので、被害に合いやすいです。あくまでも甘いのが好きなだけで、田んぼに生えている・貯蓄させれてる米と、穀物も食べます。

アライグマの見つけかた

家の中

上から順に深刻度が高くなっています。

・天井に黒いシミ
・静かにしていると音がする
・通気口が錆びて穴が開いている
・増築部に隙間がある
・引き戸が何故か開く

雨漏りのようなシミでなく、天井に謎のシミが発生していたら何かが間違いなくいます。天井から壁沿いに沿ってシミができている場合はアライグマ、そうでない場合はハクビシンの可能性があります。その他にもイタチが巣を作る場合があります。

アライグマの場合日中静かにしているときに、壁や天井から何か音がすることがあります。ハクビシンの場合はあまり音がしないので、音で見つけるのは難しいかもしれません。

アライグマに限った話ではありませんが、隙間が空いていると何かが入ってきてしまいます。その中でも床下の通風孔の柵が錆びて穴が開き、そこから侵入するケースが多くあります。母屋と増築部も間は隙間が多く、そこが侵入経路になりやすいので注意です。そこから侵入し、屋根裏や壁の隙間まで到達します。

家畜・ペットをしまっている小屋の引き戸が勝手に開いたりしませんか?それは幽霊も宇宙人でもなくアライグマの可能性があります。それくらい勝手にあけておじゃましまーす!っと入ってきます。

日本家屋と昭和40年代は注意

住宅のなかでも古い日本家屋や仏閣は通気のために隙間が多いので、そこが侵入口になりやすいです。昭和40年代の住宅も老朽化や家の構造などにより、ほかの住宅よりも注意が必要になります。

家の周り・畑編

・5本指の足跡
・ザリガニが何かに食べられてる
・5本の爪痕
・瓜類がくり貫かれる
・袋をかけた果物が食べられる

アライグマの足跡
アライグマの足跡
一番わかりやすいのは足跡です。アライグマ・タヌキ・ハクビシン・アナグマの足跡はそれぞれ特徴があり、上のような足跡があれば間違いなくアライグマです。アライグマは水辺を好むので、田んぼの畔のすぐ横によくあります。家の周辺であれば雨の日の次の日は、ぬかるんだとこで見つけることができるかもしれません。壁などに泥がついて足跡になることもあります。

ザリガニ・サワガニからカエル・イモリと水辺の生き物を好んで食べます。大きな金魚や亀も食べることがよくあります。ザリガニの場合は体の一部だけを食べて他を捨てたりするので、ある一部分だけが残ったザリガニ殻がたくさんあれば、アライグマの可能性大です。

アライグマと思われる爪痕
アライグマと思われる爪痕
アライグマ・ハクビシンは高いところが大好きで、柱に爪痕をつけます。猫も爪を研いだりして傷をつけますが、目線より上につくことは稀です。なので、目線より上に爪痕があればどちらかがいます。また、アライグマは5本線とよく言われますが、4本しか爪痕がつかないこともよくあります。

スイカ・カボチャなどに穴をあけて食べられていたら可能性があります。アライグマ・ハクビシン・タヌキが食べる可能性がありますが、穴の大きさがアライグマ<ハクビシン<タヌキとなっているので、小さな穴をあけて食べられていたらアライグマの可能性が高いです。

袋をかけたブドウや桃などが食べられることもよくあります。鳥よけの対策をして効果がなければ、アライグマかハクビシンの可能性が高いです。ハクビシンは手を使わずに食べ、アライグマは手を使って袋を大きく破ることが多いので、そこもヒントになります。

アライグマの住んでる場所

天井にシミがあるなど家に住んでいる場合はそれで済みますが、田畑の対策の場合住んでいる場所も調べておく必要があります。なぜなら、住処である元を絶たないと意味がありません。

・無人の神社仏閣
・空き家や物置
・伐採した木の下など
・木のうろや地面の穴など

アライグマとタヌキは基本的に自分で巣は作りません。なので人工物を利用することが多く、木上りができないタヌキが軒下などを使うのに対し、アライグマは天井裏などを利用することが違いです。

住み着きやすいのは無人の仏閣です。構造的に住み着きやすい上に、人がおらず破損して隙間が出来ていたりで、安心して簡単に住み着きやすくなっていることが多いです。

ほったて小屋は好まず、空き家や昔住んでいた住居を物置にしたところなどを狙います。一番は取り壊すことですが、なかなか難しいことも多いと思います。まずは隙間など塞いで戸締りを確認し、庭の草木を撤去すると良いです。

枝打ちした木など積んでおいて、良い感じに下に隙間があると雨風が凌げるので、そこも住処になります。なので速やかな撤去をお勧めします。

自然にできた木のうろや、ほかの生き物が作った穴などの自然物も当然巣になります。自分の敷地で対策ができるなら良いのですが、裏山があるなど対策しようがない場合もあると思います。その場合はそっちらかも来るんだなということを念頭に、できる範囲での対策となります。

ざっとこんな感じです。今回は見つけることを中心に紹介しましたが、アライグマは人につかまると未来がありません。なので、出来るだけ先手を打って対策をしておくと、増えづらくなります。可哀そうなことを少しでも減らすため、対策のほうも学んでいただけると嬉しいです。

2017年6月12日月曜日

Windows10 Creators updateで起きた不具合




私のパソコンで起きたWindows 10 Creators updateで発生した不具合についてまとめました。

そもそもCreators updateって?

Creators updateはWindows 10向けに提供されているアップデートの名前です。簡単に言うと3Dやゲーム関連のソフトが強化されるなど、Windows自体の基本機能ではないものが中心にアップデートされました。なので、更新しても何が違うか体感できない人が多いかもしれません。

もう少し詳しくするとWindows 7の頃もSP1やSP2といった大型アップデートがありましたが、それにあたります。2016年夏にAnniversary Updateがありましたが、それに続くもので3度目の大型アップデートです。といっても2015年にあったNovember updateを経験されてない方も多いと思うので、多くの方にとっては2度目のアップデートかもしれません。

レガシー環境やアップデートを繰り返してる人が注意か?

私のPCで起きたのは主に3つの問題です。誰にでも起こる可能性があるのは、高速スタートアップの有効化によると見られるHDDの全データ損失。二つ目はアップデートやアップグレードを続けることによっておこる不具合。Image Data Converterがまったく起動できなくなり、LANのドライバーエラーが頻発するようになりました。リモートデスクトップをするとなぜか突然切断される不具合もあったのですが、これはLANのドライバー関係していそうでした。最終的にはクリーンインストールをして改善しました。

今回の大型アップデートに限らないことですが、Windows 7からアップグレードして使い続けているような、前世代からのWindowを引き継いで使っている人や、古い環境で使っている人は不具合を起こしやすいです。昔よりはこういうことは少なくなってきましたが、やっぱりという感じです。

アップデートしたら最初にすること

Windowsの設定
Windowsの設定
デスクトップ左下の窓マークをクリックして設定に入り、最初にプライバシー設定を確認しましょう。

以前のAnniversary Updateでは必要に応じて手動でインストールしたデバイスドライバーを、勝手にMS製標準のものに変更するなどの暴挙に出てきました。しかし、今回はそのようなことはありませんでした。設定も殆ど変更されないので、以前より安心してアップデートできると思います。

それでも一部は変更されるので、マイクロソフトに勝手に情報を送りまくる設定を変更するために、プライバシー設定で必要ないの項目はできる限りOFFにするのが無難です。

それでは各トラブルと回復方法を見ていきましょう。

高速スタートアップは絶対停止

高速スタートアップは電源を入れて一から起動するときに起動速度を速めるものです。大雑把な仕組みを言うと、本来読み込むはずの手順をすっ飛ばすので起動が早くなります。以前停止していた方も、アップデートで有効化されているので停止しましょう。

これによって起こるがUSBを使った外付けHDDなどの外部記録装置のデータ損失です。本来であれば昔と違ってUSB接続のHDDやUSBメモリーは、データ書き込み時でなければ引っこ抜いても問題ありません。しかし、高速スタートアップを使うと起動中のデータ書き込み時以外のほか、スリープ時のような時にUSBを外すとデータが飛ぶ可能性があります。リスクに対して効果が限定的なので、OFFにするのをお勧めにします。

高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップを無効にするには最初にプライバシー設定を行ったのと同じ「Windowsの設定」を開き「システム」を開きます。あとは「電源とスリープ→電源の追加設定→電源ボタンの動作を設定する→現在利用可能ではない設定を利用する」をクリックし、最後に「高速スタートアップを有効にする」のチェックが外れた状態になればOKです。これで再起動すると設定が適用されます。

ソフトフェアの起動不可の不具合が出ている場合も高速スタートアップの無効化で改善する場合もあるようなので、まず試すべき設定です。

万が一データが消えたら

高速スタートアップが原因によるデータ消失の場合、データの99%は無事の可能性が高いです。基本的には壊れているのはHDDのシステムデータで、それが原因でデータが見えなくなっているからです。なので、データが消えたら焦らずすぐにデータ復旧ソフトを使ってください。

私のケースでの回復事例を報告しますが、データ復旧の専門家ではないので以下のことは自己責任で行ってください。

「××にアクセスできません。パラメータが間違っています。」と表示され、PCのデバイスとドライブ上からは見えるのデータへアクセスできなくなりました。そして、私が使ったデータ復旧ソフト「recuva」では、最初はHDDにうまくアクセス出来ませんでした。なのでクイックフォーマットを行った後にデータ復旧を試みたところ上手くいきました。

回復する方法は二つ

アップデートしていろいろ不具合が多いので何とかしたいという場合、一か月経っていない場合は、「以前のビルドに戻る」が使えます。もし一か月たっている場合はクリーンインストールになります。

私の場合は4月の終わりにアップデートしたところ、気にならない不具合がちょこちょこ出ていましたがそのまま使っていました。しかし、SONY製カメラのRaw現像ソフトのImage Data Converterがまったく起動しないことに気づいたのと、HDDのデータが飛ぶなど酷い不具合が出てきた上に、アップデートから一か月経っていたのでクリーンインストールをしました。「以前のビルドに戻る」に戻るが楽ですが、もいろいろ面倒でもお勧めはクリーンインストールです。

このPCを初期状態に戻す1
このPCを初期状態に戻す その1
まずは先ほどと同じ「Windowsの設定」を開き、今度は「更新とセキュリティ」を開いてください。そして次に「回復」を開きます。この時アップデート前に戻せる場合は「このPCを初期状態に戻す」の下に「以前のビルドに戻す」などがあるはずです。上の画像はクリーンインストールした直後なので表示がありません。一か月経っている場合も同様にないはずなので、「このPCを初期状態に戻す」を開いてください。「このPCを初期状態に戻す」を行うとデータが初期化されるので、メール・ブックマーク・音楽・写真と必要なものはバックアップしましょう。

このPCを初期状態に戻す その2
このPCを初期状態に戻す その2
「このPCを初期状態に戻す」を開くと、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除」するが選べます。「個人用ファイルを保持する」の場合マイドキュメントやマイピクチャなどのデータは保持されたままWindowsをクリーンインストール出来るのですが、残ったデータが原因でうまくクリーンインストール出来なかったり、結局データの一部が削除されることがあるようなので、「すべて削除」がお勧めです。

これらの操作をする前に外付けHDDや内蔵HDDを増設してい場合、間違ってデータを削除しないようにWindowsの入ってるCドライブ以外は、一度パソコンの電源を落としてケーブルを抜いておきましょう。

Windows Live Mail 2012の人は注意

Windows Live Mail 2012 を使ってる人は、メールやアカウントをバックアップしたから安心と思ってはいけません。2017年1月でサポート終了したため、マイクロソフトからダウンロード出来なくなっています。なので違うメールソフトへ乗り換えることが迫られます。

この時メールのデータはWindowsの初期化後に新たにインストールしたメールソフトで比較的簡単にインポートできると思いますが、アカウントデータはインポートが出来ない可能性が高いです。接続設定がすぐできる方は良いですがそういうのが苦手な方は、Windowsを初期化する前にほかのメールソフトへ乗り換えてください。そして乗り換えたメールソフトのバックアップ機能を使って、バックアップしてみてください。PC初期化後にWindows Live Mail 2012のアカウントバックアップ用のファイルだと新しいメールソフトがアカウントデータを読み込めなくても、PC初期化前に移行しておけば自動で読み込んでくれる可能性があります。

プライバシー設定と高速スタートアップは再度確認!

Windowsを初期することでアップデートに起因する不具合は解消されるはずです。ただし、プライバシー設定や高速スタートアップの設定がデフォルトに戻るので、最初に説明したように再度設定しなおしましょう。

2017年6月7日水曜日

本当の姿は? アライグマの別の顔




世間をいろいろ騒がし凶暴などと言われているアライグマですが、動物園で飼われている飼育個体から見える野生とは別の顔を紹介したいと思います。

井の頭自然文化園のアライグマ

アライグマとは?

まず簡単にアライグマについて紹介します。元々は北米原産の動物で、メキシコからカナダにかけて生息しています。それが海外へ持ち出され、日本やヨーロッパなどに外来生物として定着しています。日本では都市部を中心に、ほぼどの地域にも生息していると考えられます。

井の頭自然文化園のアライグマ
アライグマ
智光山公園動物園のタヌキ
タヌキ
大きさは全体から尻尾の長さを引いた頭胴長が41~60cmで、尻尾の長さにあたる尾長が20~41cm、体重4~10程度kgとされています。こう書いてもピントこないと思うので例えると、犬で言えば中型犬ぐらい・身近な動物で言えばタヌキとおおよそ同じです。アライグマのほうが尻尾が長い分少し大きいと言えるかもしれませんが、模様も似ているので暗闇などで誤認されるのはやむなしといった感じです。ただし、アライグマはアライグマ科でタヌキはイヌ科と、少し遠い種類の生き物です。

食べ物は雑食で比較的なんでも食べます。ザリガニや両生類のような水生生物や、畑の農作物と様々です。スイカを上手くくり抜いて中身だけ食べるなど、農家の悩みの種になっています。

巣は自分でつくらず、他の動物が作った巣を利用したり建物に侵入してねぐらにします。構造的に仏閣が入りやすく、上る時に爪で傷がつけたり屋根裏でフンをすることで問題になっています。

東武動物公園のアライグマ
尖った爪が分かる
鋭い爪を持つ上に犬歯もしっかりしているために、時々人やペットを傷つけて問題となることもあります。更に感染症を媒介する可能性を持っています。

特定外来生物!扱いに注意

非常に重要なことなので絶対覚えて欲しいことがあります。アライグマは特定外来生物に指定されていて、ペットとして飼うことはできません。展示・教育・研究などの特別な理由に限って、環境省より許可を得て飼育できます。更にアライグマに限らず特定外来生物は、野に放つことはもちろん運搬や保管することも禁止されています。そしてアライグマに困っているので駆除したいという場合でも、基本的には勝手に出来ないと思ってください。自治体に相談すると必ず対応してくれるはずなので、まずは相談してみてください。

野生はとは一味違う?アライグマ

前置きが長くなってしまいましたが、動物園で飼われているアライグマについて紹介したいと思います。井の頭自然文化園では同園生まれのおじいちゃんアライグマが飼育されているので、飼育員さんに直接質問してみました。お忙しい中、本当にありがとうございました!

井の頭自然文化園のアライグマ
井の頭自然文化園で飼育されている
おじいちゃんアライグマ

人に慣れない?

人には比較的慣れる動物だそうです。動物の種類によっては長い間飼育していても人のほうに寄ってこない動物もいるそうですが、アライグマは餌など持っていると近くに寄って来るそうです。そして、ペットと違い様々な飼育員さんが世話をしても問題ないようにしているため、ある程度距離を持って接しているそうです。

本当に凶暴か?

アライグマ=凶暴みたいにされがちですが、一概にそうとは言えないようです。アライグマに限った話ではありませんが、動物は人を恐れたりします。恐怖に怯えた状況で人が更に近づけば、必死で抵抗することもあります。そういった話が単純化されて、とにかく凶暴みたいな話になる可能性があるそうです。

本当に目が悪い?

目が悪く手で探っていると言われていますが、目が悪いかどうかは分からないが手と嗅覚を中心に使っているという感じだそうです。私も井の頭自然文化園のアライグマを観察してみましたが、手でまず探って鼻で匂いを嗅いで確かめているようでした。

ただし、人の目の良し悪しと動物の目の良し悪しは違いますし、アライグマの視力を測るのは容易ではないので、目が悪いとも良いとも断言するのも難しいようです。

フンの臭いは?

臭いは普通にするそうですが、同じ雑食で動物園では同じものを食べるタヌキと比べると臭くないそうです。程度問題の話ですが臭腺も無いので、比較的匂わない生き物といえるかもしれません。

意外とグルメ?

野生では雑食ですが、動物園では結構グルメなもの食べています。食品成分表で栄養バランスが崩れないよう調べながら、リンゴ・みかん・バナナなどや鶏の頭に煮干しなどを与えているそうです。ドッグフードを与えないのか聞いてみましたが、太りやすいので井の頭自然文化園では与えていないそうです。

なかなかグルメだなと思える話で、芋のことがあります。芋は生だと美味しくありません。アライグマもそのあたりは理解できるようで、生で与えても食べなかったりする反面、蒸かして甘くすると食べるそうです。何でもがっつくというわけではないんですね。

病気は大丈夫?

野生のアライグマは人に感染する病気や寄生虫を持つことがありますが、動物園のアライグマは過去に対策を行っているのでそういった心配はないそうです。そして飼育下では新たに感染しないよう対策しているので、今は定期的に何かやることはないそうです。


映像は井の頭自然文化園のアライグマです。手で物を探ったり、アライグマらしい動きをしているので、お時間のある方は是非見てみて下さい。

だけどやっぱり野生動物

アライグマの印象も少し変わったでしょうか?以降の文から私の考えとなります。動物は様々な面を持っています。特にアライグマ・タヌキ・キツネのような適応性の高い動物は、地域や状況に様々な側面を持っています。可愛い・凶暴のような単一的な見方は持つべきでは無いと思います。

そして「アライグマ飼えるんじゃ?」と感じる人もいると思います。確かに他の動物よりは飼いやすいと言えるかもしれません。海外だと実際飼育してる人もいます。ただ、何千年と人類と一緒に過ごしてきた犬・猫のような家畜化された動物に比べると、やっぱり飼いにくいはずです。アライグマに限った話ではありませんが、エキゾチックアニマルなどと呼ばれるような変わった動物は、比較的飼いやすいと言われるような動物でも、犬猫より飼いにくいものが普通です。安易な気持ちでは飼うべきではないのでしょう。そして安易に考えた人たちが引き起こしたのが、野生化という悲劇です。

アライグマは環境・農業被害を引き起こするので放ってはおけません。しかし、人が連れてきたのに捕獲しだい駆除というのも、非常に理不尽な話です。日本にいる全ての人が暴れん坊で問題ばかりという側面以外もしっかり知って、向き合っていくべきなのではないでしょうか。

2017年5月15日月曜日

今年はスイスイ! JAMSTEC(海洋研究開発機構)一般公開




毎年一年に一度公開されるJAMSTEC(海洋研究開発機構)の一般公開へ行ってきたので、レポートで紹介します。

今年はスイスイ

海洋研究開発機構(JAMSTEC・ジャムステック)は毎年5月の半ば頃一度、追浜にある横須賀本部を一般公開します。今年は2017年5月13日に公開されました。今年は強い雨も降っていたので、例年に比べれるとかなり空いていました。

海底広域研究船「かいめい」ブリッジからの景色
海底広域研究船「かいめい」
ブリッジからの景色
一般公開では研究施設だけでなく、外洋へ出て調査するための調査船の公開も行われています。その船は毎年超人気で、朝から夕方まで公開されている間はづっと列が途切れないのがいつもです。それが待ち時間無しという信じられないレベルで空いていました。

海底広域研究船「かいめい」の調理場
調理場
今年公開されていたのは海底広域研究船の「かいめい」です。2016年から使用の始まった新しい船で、海底の地形・地質・資源などを調査する船です。雨が強く一部展示出来ないところがあったので、急遽食堂なども公開したそうです。

海底広域研究船「かいめい」ブリッジ
ブリッジ
ブリッジも見てきましたが、最新の船というだけあってアナログ類の計器は少なくなっています。殆どの機器が液晶モニタになりグラスコックピット化されています。船・飛行機・電車・車と、グラスコックピットはトレンドですね。

電気を食べる生き物

研究の内容などが貼りだされているのですが、今回面白かったのが電気を食べる微生物を探しているという物です。熱水噴出孔という、海底から温水などが勢いよく噴き出している場所があります。熱水噴出孔では安定した電位差が発生しています。熱水噴出孔の噴出物には波がありますが、その電位差は比較的安定しているそうです。そこでその電位差を利用して生きる、言い方を変えると食べている微生物がいるのではないかと探しているそうです。

生き物の活動には電気が密接にかかわっています。植物は太陽光を電気エネルギーに変換し二酸化炭素と水から糖を作り出します。私たちのような動物は糖を二酸化炭素と水に分解しながら電気エネルギーへ変換し利用しています。そう考えると突飛とも言えないように思えます。

生物電池と様々な応用の可能性

まだそのような微生物は見つかっていませんが、もし見つかったら私たちの暮らしを豊かにする可能性を秘めています。微生物を利用してエタノールを作ったり、微生物を利用して何かを生産するというは今も行われています。しかし、純粋にエタノールのみを作るということは出来ず、どうしても余分なものも発生してしまいます。

そこで電気を食べる微生物から取り出したDNAを組み込むなどして、効率を上げ更に余分なものを生産しないようにすることも考えられます。そして電気を排出することの出来る微生物はすでにいるので、電気を食べる微生物と組み合わせれば、微生物を利用した電池も夢ではないかもしれません。

生命起源にもつながる

電気を食べる微生物から少し離れますが、この研究では関連して生命起源の謎のヒントに繋がる可能性があります。

生命の起源となった物質はDNAやRNAを持たず、脂質二重膜つまりは油の泡の中で化学反応が起こっていたようなものという説があります。熱水噴出孔はマグマが固まったような岩から熱水が噴き出すところです。岩は中に小さな気泡のような空洞が沢山ある構造になっています。つまり、この小さな穴が今まで考えられていた脂質二重膜の代わりを果たせる可能性があります。さらに電位差が常に発生して上に、熱水と一緒に様々な物質が噴出しています。小さな穴の中で化学反応が持続して起こっても不思議ではない環境が整っています。なので電気を食べる微生物を探す過程で、遠い昔起こっていたことのヒントも見つかるかもしれません。

チムニーの輪切り
チムニーの輪切り
これはチムニーと呼ばれる熱水噴出孔から出た物質が急激に冷やされて出来たもの輪切りです。写真の状態でも臭いをかぐと温泉のような硫黄の臭いがします。それだけ様々な物が含まれているんですね。

頑張れミミズロボット

チューブの中に入っているのがみみずロボットで、これは人工筋肉を利用してみみずのように地面を潜って土を食べて鉱物資源を採取するために開発中のロボットです。

ミミズロボット
チューブの中にあるのが
ミミズロボット
海底にはレアメタルが沢山埋まっていますが、あまりコストをかけて採取しては採算割れのため商業化出来ません。そこで考案されたのがこのみみずロボットです。構想としては海に沢山のみみずロボットを投入し海底につくと、みみずロボットが穴を土に潜ります。そしてレアメタルが埋まっているとこまでたどり着くと、その土をお腹の中に入れたまま重りを切り離して浮上します。その浮上してきたみみずロボットから土を取り出し、その土からレアメタルを採取するという計画です。

現在はボディをまず作る最初の段階で、これを実際に海に沈めて機能するかまず確かめる予定です。この最初の段階をクリアできなければ計画はおじゃんということで、大変なそうです。更に最初の計画がクリアできても「泥の採取・複数のロボットの制御・位置を認識しレアメタルのところまで向かう」などなど、課題は山積みです。

率直に言って実現のハードルは高く厳しいよう感じますが、小型のロボットを複数利用していくという発想は今後増えていくと思います。その中でも海底で資源を採取するというのは、日本に必要かつ面白いものだと思います。なので開発されている方には本当に頑張って実現して頂きたいものです。

ギガントペルタ・イージス!!

「ギガントペルタ・イージス」 ガンダムとかに出てきそうな凄い名前ですが、貝の名前です。貝の分類の公演もやっていてなかなか興味深いもので、その時に出てきたのギガントペルタ・イージスです。後々触れますが、鉄の殻を持つ名前に劣らず凄いやつです。

貝は貝殻を持っています。ということで普通は形から分類という発想になると思いますが、収斂進化のような実は違う仲間の貝だけど生息地に適応していくうちに同じような形になっちゃったということがおきます。なので見た目だけってのはやっぱり良くないんですね。

そして今だとDNAで調べるなんていうのが思い浮かぶと思いますが、この方法は大雑把なグループ分けでは非常に優秀な方法です。ただ、進化のスピードは種や環境によって違うことや、微妙な差などについて調べる時には万能ではありません。

そこで注目されるのが巻貝で言えば「歯舌」と呼ばれる人間で言う歯や、浮遊生活などを行う小さな頃に出来る貝殻が名残として残って出来たものの「胎殻」、文字通り殻に蓋をするための「貝蓋」などで分類できます。二枚貝には「歯舌」や「貝蓋」が無いので、貝殻同士をつなぐ「靭帯」や「蝶番」、俗に言う貝柱のことは閉殻筋とも呼ぶのですが閉殻筋が貝殻に付着した跡の「閉殻筋痕」での分類が重要になってきます。

ギガントペルタはスケーリーフットの親戚

先ほど貝の分類は見た目だけじゃダメという話をしましたが、近年ではX線を使って精密に透視することでも分類が可能になっています。X線と言っても病院にあるCTスキャンのようなものではだめで、播磨の理研にある「Spring-8」や筑波のKEKにあるような粒子加速器から発生するX線を利用した高性能な物が必要です。それらで透視すると貝の内臓の位置までもが正確に分かるのですが、そこから面白いことが分かってきました。

鉄の鱗を持つ巻貝として一躍有名になったスケ―リーフットですが、2015年には鉄の貝殻をもつ近縁種のギガントペルタ・イージスという種類が見つかりました。どちらも海底の似たような場所に住み、体内に共生細菌(微生物)を飼うことで熱水噴出孔から出る硫化水素をエネルギーに変換して生きています。そしてスケ―リーフットは足の部分に硫化鉄の鱗を持ち、ギガントペルタは貝殻が酸化鉄でおおわれているという興味深い姿をしています。

どちらも一見似たような性質を持ちますが、両者を透視すると内臓などの配置は違うものとなっていて、ギガントペルタは共生細菌を持たない近縁種に近い構造をとり、共生菌の生息する場所も異なるとこになっていたそうです。

いろいろ分かってきたスケ―リーフット

発見当初は謎だらけだったスケ―リーフットも、少しづつ真の姿が見えてきました。

スケ―リーフットの鉄の鱗の起源ですが、これは触手が起源ではないかと予想してるそうです。ホタテなんかも小さな目が沢山あったりしますが、あれの変化形かもしれないということです。

そして何のために鱗が付いているかですが、カニの攻撃から身を守るためではないかとのことです。熱水噴出孔には肉食の貝やカニが居ますが、貝は主に死んだ物を食べているのに対しカニは貪欲に何でも食べるそうです。そしてカニに攻撃されたらしき傷を持つスケ―リーフットも捕獲されているので、可能性は高そうです。

二枚貝などと比べても生息地を移動しないスケ―リーフットですが、子供の頃は旅をします。これはスケーリフットに限った話ではないのですが、貝は生まれたばかりはプランクトン状の浮遊する幼生としてしばらく生活します。この時に海流に乗って、生まれた熱水噴出孔を離れ新天地を目指します。火山が連なっているように、熱水噴出孔も連なっている場合も多く、それらを辿って範囲を広げているようです。なので、同じ海溝内などでは遺伝的にも割と均質なそうです。そして太平洋と大西洋の離れたところでも、何百万年に一度のような小さい確率で旅をして生息地を広げることもあるようです。

2017年4月5日水曜日

リアルけものフレンズ ライオンさん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回はなかなかの知将ぶりを発揮したライオンさんです。

百獣の王ライオン

多摩動物公園のライオン
言わずと知れた
ライオン
ライオンと言えば、言わずと知れたネコ科最大の動物です。プライドと呼ばれる群れを作り、鬣(タテガミ)はオスだけが持つというのは良く知られていると思います。お兄さんの説明にあったように、ネコ科の中では珍しく群れを作ります。ライオン軍団のフレンズはツキノワグマを除き群れを作りますが、群れで狩りをするのはライオンだけです。なので司令塔としては適任です。

ライオンは亜種レベルまで細かく分けると、7種類に分けるのが一般的なようです。このうちアフリカに住んでるライオンが普通にライオンと呼び、インドに住んでいるのをインドライオンと大きく分ける方法があります。なぜこの二つに分けるかというと、ライオンとインドライオンにすこし違いがあるからです。

ライオンはアフリカのサバンナに住んでいますが、生息地や個体数の減少で生息地は途切れ途切れになっています。インドライオンはインドの非常に狭い地域にのみ住んでいます。本来ライオンたちはアフリカからインドまでの広い範囲に住んでいましたが、徐々に減り現在のようになっています。動物園にいるのはライオンがほとんどで、インドライオンは「上野動物園・野毛山動物園・ズーラシア」の三つでしか見ることが出来ません。

ライオンは最大2.5mほどになるのに対し、インドライオンは最大2mほどで一回り小さいのです。鬣もインドライオンのほうが薄くなっていて、見た目にも違いがあるのです。

タテガミや色は温度によって変わる

ライオンの鬣はオスが成長するにつれて立派になっていき、立派なほど強いオスのシンボルとされるのも有名な話です。実はこの鬣は温度によって変化します。インドライオンを寒いところに連れて行くと鬣が伸び、どれくらい伸びるかは種類よりも気候にかなり左右されるようです。タテガミは放熱するには邪魔なようで、メスライオンと体表面を比較すると雄ライオンは高くなっています。鬣がフサフサであることはその邪魔なものがあっても余力があるというパラメーターで、それが強いオスの証拠に繋がっているようです。

インドライオン
インドライオン
色についても同じです。インドライオンなど鬣が短くなるような熱い環境に住んでいるとライオンは、体の色が白っぽい傾向にあります。これはより熱が吸収しにくい色だからです。そのため温暖化によりライオン全体のタテガミや変化してくる可能性もあります。また、ライオンのオスがいつもゴロゴロしているのは、暑くてやる気がでないのかもしれませんね。

参考文献: 廣田忠雄 (2002) 「ライオンの鬣にかかる性淘汰と気温の影響」

怠け者じゃないオスもいる

ライオンのオスと言えば縄張り争いの時以外は働かず、狩りも子育てもメスがするイメージだと思います。しかし、ケニアのツァボの違います。ツァボはアフリカのなかでも暑さが厳しく、ここに住むライオンはインドライオン同様に鬣が短くなっています。暑さが厳しく餌も乏しい環境のため、ここではオスも狩りに参加します。ライオンのオスがゴロゴロしてるのはひもでも生活出来るからで、やる時はちゃんとやるのです。

マタタビと魚はお嫌い?

アニメでも猫っぽさ全開だったライオンさんですが、猫らしくない話としてマタタビと魚はそんなに好きではないというのがあります。

動物園のライオンははっきり言って暇です。暇だとライオンの健康にも良くないので、レクリエーションの一環でマタタビと活魚を与えたらどうだろうという実験が行われたことがあります。その結果ライオンはどちらにも特に興味を示さなかったそうです。その実験はジャガーにも行われたのですが、ジャガーはどちらにも興味を示したそうです。活魚については生活環境もあり分かります。ただ、ジャガーもライオンも比較的近い仲間とされているだけに同じ効果があっても良いと思うので、マタタビの効果が分かれるのは興味深いところです。

参考文献: 岡部光太・青木翔吾 ・有馬春香 ・古茂田千尋 ・渡辺英博・伊藤英之・田中正之・田中智夫 ・植竹勝治 (京都市動物園・ 麻布大獣医)「飼育下ネコ科動物2種での活魚・マタタビ・絶食に対する反応」

動くライオンを見るなら朝がお勧め?

多摩動物公園のライオン
任務終了後?
ライオンは非常に長い時間寝る動物で、動物園でも寝ていることが多いと思います。そこで動く姿を見たいなら朝をお勧めします。ネコ科の動物全般に言える事ですが、朝獣舎から出されると、まずはマーキングで縄張りを主張することが多いです。一枚目の写真を撮った時は、午前中にライオンを見に行きました。ライオンも例外でないようで、雄ライオンが巡回していました。しばらく巡回すると朝の任務が完了したのか、ゴロゴロしていました。なので獣舎から出されるタイミングとなることの多い、朝に見に行くのが良いと思います。

東武動物公園のライオン
アニメの解説と同じアングル
石の上に寝るライオン
石の上に寝るライオン
こちらはアニメの解説にも登場した東武動物公園です。見に行ったのがお昼過ぎていたので、案の定ごろ寝しています。アニメの解説でも石上でライオンさがん寝ていましたが、実際も石の上はお気に入りの場所のようです。

いかがでしたか?6話での縄張り合戦では司令塔として登場したライオンさん。パーティーの中で群れを作る習性をもつオーロックスさんとアラビアオリックスさんを前衛に出し、単独行動メインかつ割と戦闘適正のあるツキノワグマちゃんを門番にするという知将ぶり。さすがは百獣の王と言うしかありませんね。

その他各話登場フレンズ-「その他各話登場フレンズ紹介一覧」
6話へいげんちほー登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「オーロックスさん・アラビアオリックスさん・ツキノワグマちゃん」 「ヘラジカさん・シロサイ・ハシビロコウちゃん」

リアルけものフレンズ フェネックちゃん・アライグマのアライさん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回は1話から毎回話の最後に登場する、フェネックさんとアライグマのアライさんを紹介します。

最小クラスの狐 フェネック

フェネックギツネ
フェネック
フェネックはフェネックギツネとも呼ばれるように、イヌ科キツネ属の動物でキツネの仲間では最小クラスです。今のところ個体数は安定していて、レッドリストでは低懸念のLCです。日本の動物園でも多くの場所で見ることが出来ます。

大きさはチワワぐらいの小ささです。生息地はアフリカ南部の乾燥地帯、サハラ砂漠などに住んでいます。砂漠でみることの出来る、唯一のイヌ科の動物です。巣穴は地面に掘るタイプで、つがいを中心とした家族で暮らします。キツネ科の中では体が小さく特徴的な大きな耳を持ちます。温暖な場所では小型で耳が大きくなるなどなり、寒冷地では体が大きく耳が小さくなる、有名なベルクマンの法則に一致しています。一見寒さには弱そうですが、ある程度の耐性はあります。これは寒暖差のある砂漠に適応しているからのようです。

食性は雑食で小型の動物や昆虫から植物となんでも食べます。キツネの臭いがきついことは有名ですが、フェネックもきついようです。

日本でもペットで飼っている方もますが、今は輸入規制が厳しく80~90万円ほどするようです。餌はキャットフードと少しの野菜や卵で大丈夫です。また、最低10平方メートルほどのケージに砂やチップを敷くほうが良いとされているので、サーバルちゃんほどでないにせよ飼うのはかなり大変です。臭いもきついので室内向けじゃないそうです。犬猫以外の家畜化されてないペットを飼うのは、生半可な気持ちじゃいけませんね。

お昼寝フェネック

動物園に見に行った時は、ちょうどお昼寝中でした。その日は冬でも比較的暖かい日だったので、丸まって気持ちよさそうに寝ていました。フェネックは比較的神経質な個体が多いようですが、私が普通にマジックテープを剥がした音がした時、少しビクッとして驚かせてしまいました。もちろん悪意はないのですが、可哀そうなことをしていまい反省です。もし動物園へ見に行くことがあったら、優しく見守ってあげてくださいね。

お騒がせアライグマ

アライグマはアライグマ科の動物で、北米原産の動物です。後述しますが、日本やヨーロッパなど本来の生息地以外にも進出しています。

東武動物公園のアライグマ
アライグマ
生息地は森林から都心とどこでも住めますが、水辺を好みます。日中はねぐらで過ごし、夜に活動します。手先が器用で、木登りも得意です。基本的には単独生活です。子供の頃は愛らしく飼うこともできますが、大人になる好奇心旺盛でとどんどん攻撃的になります。大人の性格は図鑑に「あくなき好奇心、破壊的な性質、移り気」と書かれるほどです。食性は雑食で小動物から木の実に、人が出したものとなんでも食べます。アライさんの自由奔放な性格はここからですね。

森林では広い範囲をランダムに移動しますが、人間生活圏の近くに住むアライグマは餌が豊富なため行動が狭くなります。


日本のアライグマ

ここでは海外ではなく、日本のアライグマについて見ていきましょう。アライグマは飼っていたものが逃げ出して、日本でも増えていきました。アライグマラスカルで人気が出たのも一因と言われています。1970年代ではまばらに生息する程度でしたが、2000年代には「札幌・東京・名古屋・大阪・福岡」の大都市圏の郊外に多く生息するようになりました。私も近所でアライグマを何度か捕まえているので、もう身近な動物と言っていいのかもしれません。原産の北米でもめぼしい天敵おらず、日本ではまったくいないと言ってよいレベルです。そのためどんどん増え、様々な問題を引き起こしています。

まず最初に知って欲しいこととして、アライグマには感染症を起こす寄生虫がいたり、狂犬病の可能性もあります。もっともこれはアライグマだけでなく、ほかのタヌキ・キツネなども一緒で、野生動物を触ったりするのは避けるのが無難です。

何でも食べるので畑を荒らしたり、貴重な両生類を食べるなどの被害が発生しています。甘い果物や野菜は大好きだと言われています。餌でザリガニが好きなように、水辺を好みます。貴重な両生類の被害が発生しやすいのは、そのためでしょう。もっとも鎌倉市で行われた調査では、小さな蛾・アメリカザリガニなどの甲殻類・桑の実などが中心で、食べ物のうち10%に届かないぐらいをピーマンなどの畑の作物や残飯としていました。雑食なので地域によって食性はだいぶ変わるでしょうが、人に迷惑をかけるものだけを中心に食べているわけでは決してないようです。

良く目が悪いため手で探るなどと言われていますが、視覚は決して単純に悪いわけではないようです。環境省の資料によると色覚は低いものの、他の夜行生物と同程度発達しているとありました。なので、猫など同じく夜間での視力を高めるために色よりも明暗に比重が置かれており、分解能が低いといった具合なのではないでしょうか?他の野生動物と同じ聴覚や嗅覚も発達している上に、手足の感覚が発達しています。そう考えると水の中を手で探るのは、あくまでも目で見るより分かりやすいからといった具合なのだと私は想像します。アニメの12.1話でもアライさんが両手をさすっていましたが、手が発達していて何かと触りたがるアライグマならではの動きと言えるのではないでしょうか。

巣穴は他の動物が掘ったものなどを使い、日中や寒い時期はそこでじっとしています。このようなねぐらは複数持ちます。キツネとそのあたりは似ています。木登りが得意なので仏閣の柱を傷をつけたり、巣穴代わりに屋根裏に住み着いたりもします。さらに手先が器用なので、簡単な仕組みなものなら開けたりできます。

繁殖は春に行います。つがいで行うのではなく、それぞれ別に生活してるメスとオス一頭という具合です。春ごろに平均で3~4頭、時には7頭ほどの子供を産みます。子育ては上手いようで、子供は3~5割の確率で大人になるのでどんどん増えます。直接的に数を減らすような対策も必要でしょうが、数が増えやすいので限界があります。生態を研究し上手く付き合う方法を模索するなど、多方向の試みが必要なようです。

参考文献
徳田宝成、岩下明生、小川博、安藤元一 (2013)「鎌倉市におけるアライグマの夏季食性」、環境省「特定外来生物 アライグマ」「地域からアライグマを排除するための手引き」、『動物大百科1 食肉目』 平凡社など

手先が器用なアラーイさーん

東武動物公園のアライグマ
野外では基本的に単独のアライグマですが、動物園では多頭飼育されているので、結構柔軟なようです。手先が器用なのは知っていましたが、想像以上でした。格子状の檻をよじ登るのは序の口で、頭をして下りたり天井を伝って移動したりしていました。アニメ3話では崖を手で登っていましたが、あれもあながち嘘では無い気すらしてきます。

その他各話登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「その他各話登場フレンズ紹介一覧」

リアルけものフレンズ ペンギンさん達




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回は8話登場のPPP(ぺパプ)を含むペンギン全般についてザックリ解説します。

南極から赤道まで広い生息地

プールを泳ぐフンボルトペンギン
プールを泳ぐ
フンボルトペンギン
ペンギンと言えば南極のイメージでしょうが、南極に住むアデリーペンギンから赤道に住むガラパゴスペンギンと非常に広い地域に生息しています。PPPの場合、コウテイペンギンが南極・ジェンツーペンギンが南極の北端から南米の南端の帯状地域・ロイヤルペンギンがオーストラリアの南の端のほうにあるマッコーリー島のみ・イワトビペンギンが南半球の中域の島々や南米の南端・フンボルトペンギンがフンボルト海流に沿ったチリの沿岸となっています。

日光浴をする?フンボルトペンギン
日光浴をする?
フンボルトペンギン
生息域が広いため、日本の動物園で見られる種も結構偏っています。南極に住むコウテイペンギンやアデリーペンギンが飼うのが大変で見れる動物園が少ないのに対し、比較的寒くないところに住むフンボルトペンギンやケープペンギンは数多くの動物園で見ることが出来ます。特にフンボルトペンギンは日本の気候があっているらしく、数が増えすぎて困るぐらいふえています。上の写真もフンボルトペンギンですが、日光浴をしてからプールに飛び込んでいました。日本の冬が全く寒くないかと言えばそうでもないようです。

ちなみにアデリーペンギンは、ロッテのガム・冷蔵庫メーカーのホシザキ・JR東日本の「Suica」のペンギンです。更に余計なことを言うと「Suica」は、「super urban intelligent card」が正式名称で、ペンギンとは名前的には関係ありません。

過去にはペンギンは乱獲されて減ったりしました。あのペンギンを蒸す機械はマッコーリー島にあり、ロイヤルペンギンが油を採るために蒸されていました。現代では人間の開発により生息域が減ったりしています。例えばフンボルトペンギンの場合は、グアノと呼ばれる肥料の原料の採掘のため、漁業、野生化した猫などの影響で減っています。気候変動もペンギンに大きな影響を与えていますが、種類や生息域の関係で一概に言えません。生息域が広いために種類によって影響が違うのです。生息地の温度上昇や餌の増減が絡み、一部の種は減り・一部の種は増加するという状況が予想されます。例えば、南極に住むアデリーペンギンが数を減らすと予想されるのに対し、ジェンツーペンギンは横ばいか増加すると予想されています。

※参考文献
静岡市立日本平動物園 環境学習プログラム 「フンボルトペンギン」

ペンギンが南半球に住むのは大食いだから

ペンギンの餌は主に魚やオキアミです。海を飛ぶように泳ぎ食べます。ペンギンが南半球にしか生息していないのは、この餌が関係しています。ペンギンは豊富な餌を必要とし、寒流によってできた豊富な餌場を利用しています。ガラパゴスペンギンが住んでいるところの上には餌のない海域があり、それがペンギンの生息範囲を限定しています。ちなみに寒流のお陰で、赤道直下のガラパゴス諸島も気温が抑えられています。

ペンギンは一体どれくらい潜れるのでしょうか?種類によっては差があり、大型のペンギンのほうが潜水能力が高いとされていますが、コウテイペンギンの場合は水深500mほどまで潜り、25分以上の潜水を行うことが出来ます。長時間潜るには沢山の空気が必要ですが、空気が肺にあると浮いてしまうので哺乳類では吐き出します。しかし、ペンギンでは逆に息を大きく吸い込み潜ります。コウテイペンギンの場合は10分程度の潜水であれば1分程度水面で休めば再度潜水でき、25分程度潜水した時も5~10程度休めばまた潜ることが出来ます。これは長く潜るほど無酸素運動になり乳酸値が高まるので疲れるためで、休憩時間が伸びるようです。なぜこのように長時間かつ深く潜れるかはよく分かっていないことが多いのですが、体温を下げたり心拍数を下げたり出来ることが一因のようです。

東武動物公園のキングペンギン
キングペンギン
コウテイペンギンより一回り小さい
なぜここまで深く潜るのでしょうか?コウテイペンギンの仲間のキングペンギンは300m程度なら平気で潜ります。このキングペンギンが住む海域では、水深250m程に今まで知られていなかったような餌が沢山ある帯域があり、それを目指していたようです。このように深い水深にも餌場があるのが要因と思われていますが、海の中ではなかなか観察出来ず調査が難しいものです。近年では電子機器の小型化で生物に調査機器を取り付け調査するバイオロギングが発達しています。そのような機器のおかげで、少しづつ詳しく分かってくと思われます。

餌を貰うケープペンギン
餌を貰うケープペンギン
飼育されているペンギンは生きていない魚を上げるわけですが、野生ではもちろん生きた魚を食べます。なので最初は食べることが上手く出来ない個体もいるようです。写真は飼育員さんから餌を貰うケープペンギンです。ケープペンギンはフンボルトペンギンに近い仲間です。我先に我先にと集まって餌を貰っていましたが、餌をボトボト落としていました。その落ちた餌はあまり積極的に拾って食べる様子はありませんでしたが、一晩するぐらいには無くなっているそうです。

ちなみにマーゲイさんが「良い匂い~」とか言っていましたが、どちらかというと魚臭い生き物です。ペンギンに限らずカワウソなど、魚ばかり食べている生き物であんまり良い匂いがする生き物はいないと思います。

※関連文献
佐藤 克文・塩見 こずえ (2011) 「潜水深度を予測して空気量調節を行うエンペラーペンギン 鳥類の最長潜水記録更新 」、佐藤克文 (1996)「海の動物を観る: 最新テクノロジーを用いた高次捕食動物の生物学」

過酷なペンギンの子育て

コウテイペンギンという映画で過酷な子育てを知った方も多いと思います。コウテイペンギンは年に一回一匹子育てをします。コウテイペンギンは天敵を避けるために、南極内陸部で子育てします。資料によって結構幅がありますが沢山の親や子のいるコロニーから餌場まで、片道100~200km歩きます。卵を産んだメスが先に餌を食べに行き、オスはその間絶食しながら卵を温め雛が生まれれば餌を与えます。そしてメスが帰ってきたら、餌を食べに出発します。そのためオスは3ヶ月ほど絶食で耐えます。資料によっては6ヶ月近くオスが耐える場合もあるとありますが、このケースはレアなケースだと思います。メスはオス程ではありませんが、オスが帰ってくるまでか、雛がが一人でも待てるようになる生後一カ月半ほどまで絶食し、再び餌を採りにいきます。コウテイやべ~よ~という感じです。同じ南極に住むアデリペンギンは沿岸に住んでいるので、餌を採りにいっている期間は10日ほどです。

イワトビペンギンなどもっと温かいところに住むペンギンでは、年二回の子育てをします。雛も二羽ほど育てたりします。コウテイペンギンほどの絶食せず、有名なイワトビペンギンを含むマカロニペンギンの仲間であれば10日ちょっとです。イワトビペンギンは断崖絶壁をぴょんぴょん跳ねながら頑張って通勤します。よくペンギンが崖から落ちたりしても案外平気そうにしていますが、それは骨密度の高さがあります。普通の鳥は飛ぶために骨をギリギリまで削って軽くしていますが、ペンギンは泳ぐために骨密度Maxの硬い骨を持っています。そのために他の鳥にはない頑丈さを持っています。マーゲイさんの「骨太、骨密度の高い」はこのあたりのことからの発言ですね。

温かいところに住むペンギンは住むところも様々なで、ニュージーランドの森に住むキガラシペンギンなどもいます。ふるる~フンボルトペンギンは乾燥や暑さに強く、穴を掘って子育てをします。ペンギンの多くは餌の多い寒流が流れる場所に住むので、住む緯度ほどは暑くないところばかりです。ガラパゴスペンギンの住む赤道直下のガラパゴス諸島ですら、真夏の東京の月平均気温より1~2度高い程度なのです。大半のペンギンにとっては日本の気候はやはり熱いと言えると思います。最初の説明で日本ではフンボルトペンギンが増えすぎてると紹介しましたが、ペンギンの中でも比較的暑さに強いというのもやはり重要なんでしょう。

ペンギンは換羽中も食べられない

東武動物公園のキングペンギン
右のキングペンギンは換羽中
ペンギンは一年に一回羽が生え変わります。これを換羽(かんう)と言います。ペンギンの羽は撥水性がありますが、この時ばかりは撥水性がなくなります。数週間程度の換羽期の間は、海に入らず絶食して耐えます。

※参考文献
『動物大百科7 鳥類Ⅰ』 平凡社、著: いとう良一 監修: 佐藤克文 『知りたい!サイエンス やっぱりペンギンは飛んでいる!!』 技術評論社、上田一生 (2011)『岩波科学ライブラリー ペンギンのしらべかた』

今回はアニメもあんまり動物の紹介という感じではありませんでしたね。資料としていろいろ参考にしましたが、「やっぱりペンギンは飛んでいる!!」は雑学本的に軽く読めるのでお勧めです。ただ、ちょっと信憑性が怪しい部分もある気がしました。

その他各話登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「その他各話登場フレンズ紹介一覧」 「アカギツネ(キタキツネ・ギンギツネちゃん)」

2017年4月4日火曜日

リアルけものフレンズ ビーバーさん・プレーリードッグちゃん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回はアメリカビーバーさんとオグロプレーリードッグちゃんを紹介します。いろいろ調べていくと、二人が仲良くなるのは必然だった気がしてきます。

多くの共通点を持つ二人

あいさつ?をするプレーリードッグ
挨拶?をする
プレーリードッグ
アメリカビーバーとオグロプレーリードッグにはいくつか共通するところがあります。
(これより、ビーバーとプレーリーと呼ぶことにします。)

ビーバーの大きさは80~120cmに対し、プレーリーの大きさは40cm程度です。プレーリーが普通のうさぎと同じぐらいなので、ビーバーはかなり大きな動物です。どちらもネズミを代表とするげっ歯目に属します。顔をみると分かるのですが、どちらも大きな前歯を持っています。ビーバーが木を齧るのは有名ですが、プレーリーもペットで飼育する場合はかじり木を用意したりするので、フレンズなら木も切り倒せたの簡単かもしれません。

オグロプレーリードッグのしっぽ
オグロプレーリードッグのしっぽ
オグロプレーリードッグと名前にあるように、しっぽの先がちょっとだけ黒くなっています。

ちなみにビーバーと毛の感じなどが似てるラッコは食肉目イタチ科で、けものフレンズで登場した仲間では、コツメカワウソちゃんがイタチ科で最も近い仲間です。

生息するのはどちらも北米です。ビーバーはカナダからアメリカにかけての水辺で、プレーリーはアメリカ中部の草原地帯です。なので、実際に生息域がかぶっているところは、かなり限られています。どちらも草食です。簡単に言えばビーバーは木の皮などのやや固いもの、プレーリーは柔らかい草を食べます。

どちらも特徴的な巣を作るのも似ています。ビーバーは川を木でせき止めダム池を作り、その池の中に木を集めて巣を作ります。ダムの中にある巣の入り口は水中にあり外敵は侵入できない仕組みです。さらにダムや巣に作る時は冬場の食料などになっていて、氷や雪で閉ざされても、少し潜れば安全かつ簡単に餌を得られます。対してプレーリは、複雑に入り組んだ穴を使った巣を作ります。この巣は家としてだけでなく通路としても活用され、外敵から逃げるためや安全に移動する通路となります。

この二種が作る巣の凄いところは、巨大かつ世代を超えた巣を作るところです。ビーバーは宇宙から見える規模の巣があります。座標でいうと58°15'17.9"N 112°13'55.9"Wで、Google mapでも「ラージェスト・ビーバー・ダム・イン・ザ・ワールド」と紹介されています。この巣は1970年ごろには作りはじめらていたとされているので、世代を超えての建設事業です。余談ですがGoogle mapだと24時間営業とか書いてあるんですよね。そりゃまあ当たり前です(笑)

大切な役割を持つ巣

どちらもの巣も他の動物にとって、大切な役割を持ちます。ビーバーの場合はダムを作ることで周りの木が切り倒され一部が浸水することで森林が一部破壊されます。ダムが完成する川の流れを遮ることで流れの遅い魚の生息しやすい場所となります。次に堆積物が湿地化し、最後には川からの養分を含む豊かな土地となります。

大宮小動物園のアナホリフクロウ
アナホリフクロウ
プレーリーが食べることで草刈りがされ植生が適度にかき回されたり、プレーリーの穴をほかの動物が利用し多様性が広がります。代表的な動物としてアナホリフクロウが居ます。このフクロウは自分では巣を作らず、プレーリードッグが作った穴を利用します。日本でもいくつかの動物園で見ることが出来ます。

このようにどちらも自然の一部を破壊することで、多様性を生み出します。これは里山に似ています。里山も人間が適度に環境を破壊することで様々なチャンスが生まれ、そのチャンスに乗じて様々な動物が生息するようになり多様性が増します。逆に原生林などはこのような破壊があまり行われないので、強いものが居た場合その状況が長く続くことで、強いものが影響を強め弱いものの影響が弱まり生物の多様性が減ってしまいます。適度に状況を乱してやることは、自然界ではとても大事なのです。

しかし、この破壊活動は人間にとっても影響を及ぼします。人里近いビーバーのダムが大きくなれば、決壊したときに洪水を引き起こします。プレーリーの巣穴も、農家にとっては邪ただの障害物です。そうして嫌われ者であった両者ですが、少しずつ重要性が分かり見方が変わってきています。ヨーロッパにはヨーロッパビーバーがいますが、一部地域では絶滅しました。そのため自然界では多様性を与えるビーバーを、再び導入しようなったりしています。

また、面白い話としてカナダの先住民の話があります。近年では魚の生息地を広げるとされているビーバーのダムを、ある時ではあえて壊してしまいます。それはマスが遡上するときや海へ下るときに、水が平年より少なった時です。そうした時はダムの一部を破壊することで、魚の動きを助けてやっているそうです。この効果については科学的調査がされておらず、あまり効果がないのでは?と賛否はあります。しかし、古代からそういう試みで自然と上手くやろうとしていた例としては、面白いのではないでしょうか?環境破壊と再生は、匙加減しだいなんだと思います。

今回はアニメ以外の話がいつもより多くなってしまいましたが、こうしてみると二人が仲良くなるのは当然だと思えてきませんか?比較的近縁である上に、同じ北米出身です。どちらも大きな巣をつくるので、趣味も会います。大きな違いがあるとすれば、ビーバーは一夫一婦制で、プレーリーは一夫多妻制なところです。それも姿が変わってしまった以上は、小さな違いなのかもしれません?

お昼寝ビーバー

東武動物公園のビーバー舎
東武動物公園のビーバー舎
アニメの解説でも登場した東武動物公園でアメリカビーバーを見てきました。アニメは正面からではなく、右斜めからのアングルだったようです。

ねぐらで寝るアメリカビーバー
寝ている様子
見に行ったところ、残念ながら寝ていました。どちらかというと夜行性なので、日中寝ているのは仕方ないですね。動物園なので本来の巣のようなこんもりとした大きな巣ではありませんが、それでも細かい枝などを入口に敷き詰めています。そのため隙間からちょっと背中が見える程度でした。


その他各話登場フレンズ-「その他各話登場フレンズ紹介一覧」
4話こはんちほー登場フレンズ-「サーバルちゃん」

リアルけものフレンズ カワウソちゃん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回はコツメカワウソちゃんを紹介します。

かわいいー!コツメカワウソ

お昼寝中のコツメカワウソ
お昼寝中のコツメカワウソ
コツメカワウソは東南アジアを中心に生息する動物です。魚や貝、カニなど川に住む様々な動物を餌としています。群れで暮らし川などの水辺の他、水田などにも住み着きます。何種類かいるカワウソの中では、最も小さい種類です。その姿はかわいいー!としか形用できない、愛らしい姿です。カワウソは群れを作る動物で、その中でもコツメカワウソは大きな群れを形成します。

とても人気な動物で、日本でも数多くの動物園で見ることが出来るようになりました。なのでまだまだ多く野生でも生息していると思われるかもしれませませんが、危急種という絶滅の危険が高い種に認定されています。減少の原因についてはっきりしたことまでは調べられませんでしたが、害獣として駆除されることよりも環境変化のほうが大きいようです。発展途上国の多い東南アジア地域に生息する動物なので、動物の生態調査の面でも途上のようです。さらに密輸目的に捕獲されることもあります。大阪の海遊館にいるコウメちゃんは、日本に密輸目的で持ち込まれ保護された個体です。今では立派に育ちお母さんになりました。

餌を食べるユーラシアカワウソ
写真はヨーロッパユーラシアカワウソ
日本で絶滅してしまったニホンカワウソは、ユーラシアカワウソの亜種にあたります。なのでコツメカワウソとはちょっと違います。日本でユーラシアカワウソが見れる動物園は2017年2月現在、「のいち動物公園」「いなわしろカワセミ水族館」だけです。他の動物園で飼育されているユーラシアカワウソは、ヨーロッパユーラシアカワウソという亜種です。亜種も含めた野生での生息域はユーラシア大陸の様々場所で、遠くは欧州から近いところだと韓国や中国でも見ることができます。以前は中国から輸入してカワウソとして展示することも多かったそうですが、今では中国では輸出禁止となっているので、それもあってコツメカワウソが展示されることが多くなっています。

たのしー!コツメカワウソ

コツメカワウソの手
コツメカワウソの手
アニメでも登場しょっぱなから「たのしー!」を連呼していましたが、非常に好奇心が高い動物で人懐っこい性質です。東武動物公園のくどうおねえさんが解説でもあったように、自分から人に向けて手を差し出すぐらいです。

餌を食べるコツメカワウソ
餌を食べる様子
最初の写真と合わせてみて欲しいのですが、手はぷにぷにで動物らしい肉球はありません。この手が他の動物にない器用さを生み出しています。他の動物のように地面に顔を付けて餌を食べるのでなく、手で持って餌を食べることもできます。もともと肉食動物であり、更に狩りの得意なイタチ科に属するため、餌を食べる時はなかなかワイルドです。写真を拡大すると立派な牙が生えていることも分かります。


動画も動物園で餌を貰ったところです。一人端のほうに餌を持っていき、がっついて食べていました。餌を食べ終わると帰って行きました。手のひらを舐めるところも何とも言えません。

お手玉をしてるシーンがありましたが、本物のカワウソも石などでお手玉して遊びます。上野動物園のユーラシアカワウソの檻にも、石がおもちゃで入っていました。そういったところからも、好奇心・知能の高さを感じさせます。知能の高さからか、野生下でも罠にはなかなかかからないようです。カワウソ全般に言えることですが、餌が豊富であれば短時間で十分な餌を得ることが出来ます。それで余暇が出来るため、好奇心旺盛になるのかもしれません。

人懐っこい性格を生かしてバングラディシュではカワウソを使った漁も行われているようですが、それも今では収入などの経済的な面から消滅の危機を迎えているそうです。

冬はちょっと苦手?

多摩動物公園のコツメカワウソ
ずっとお昼寝中
せっかくなので動く姿を見たかったのですが、一匹だけ檻に居た写真に写っているゴン太君はずっとお昼をしていました。隣の檻にもコツメカワウソたちがいましたが、袋の中にうずくまってモゾモゾしてるだけでした。

最初に説明したように、コツメカワウソは東南アジアのカワウソです。夜にも活動する性質や、潜って餌をさがす必要のない動物園という環境の上、寒い日本の冬では日中は潜る気がしないのかもしれませんね。



たのしー!東武動物公園のカワウソ

東武動物園のカワウソ舎
アニメの解説アングル
東武動物公園のコツメカワウソを見てきました。アニメの解説で出てきたのは真正面からのアングルです。写真はちょっと望遠気味ですが、是非アニメと見比べてください。

東武動物公園のコツメカワウソのふうとまっちゃ
「ふう」と「まっちゃ」
東武動物公園では二頭のコツメカワウソがいて、名前は「ふう」と「まっちゃ」です。この二匹は凄く活発に動き回ってる上に、小鳥のようにピーピー鳴きまくっています。アプリ版では「私の声に酔いしれろー」だったのも納得です。

さらにくどうおねえさんの解説のように、檻の端までしょっちゅう来ます。でも人に興味を示してる感じはあんまりしませんでした。とにかく好奇心が強いようなので、外の景色に興味があるのかもしれません。春先で活発になり始める時期というのもあったのでしょうが、東武動物公園の二匹は他の動物園より活発で特に「たーのしー!」という感じでした。

※参考文献
「カワウソ研究と保全の状況-第10回国際カワウソ会議(2007)から-」
「カワウソから考える 動物園・水族館の経済学試論」
上二つの資料はタイトルをそのまま検索すれば簡単に見つけられます。

その他各話登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「その他各話登場フレンズ紹介一覧」
2話じゃんぐるちほー登場フレンズ-「カワウソちゃん」 「マレーバクちゃん・ジャガーさん・オセロットちゃん」 「フォッサさん・ミナミコアリクイちゃん・タスマニアデビルちゃん」

2017年3月29日水曜日

リアルけものフレンズ グレイトジャーニー1部を終えて




けものフレンズの動物を紹介する企画を続けてきましたが、今回は番外編として最終話や人とフレンズとは?について私の考えを書いていきます。

絆で勝利したセルリアン戦

お昼寝サーバルちゃん
ちょっと休憩サーバルちゃん
11話からの続きということで、セルリアンとの決戦が見せ場の一つとなりました。復帰したサーバルちゃんとヒグマで戦いを挑むも、ボスの通信でアフリカオオコノハズクの博士とワシミミズクを筆頭するフレンズたちが集合するという熱い展開でした。

沢山のフレンズが足をつかみ、設計が得意なビーバーが指揮を執ってフェネック・プレーリー・スナネコの穴を掘るのが得意なフレンズが足止めし、PPPがフリッパーでぺちぺちし、溶岩の謎を知っていた博識なツチノコが海水をかけるなどの描写がありました。前回も旅で集めたロープやマッチに紙の筒を使ったように、今までの話に出てきた要素が最後で見られたのはよかったですね。ボスの「3人での旅楽しかったよ」からの演出もべたですが、憎かったです。黒いセルリアンは破片が動き出したり、キンシコウさんが砂漠で戦っていた話もしていたので、実は黒セルリアン自体もかばんちゃんをずっと追ってたのでは?というのも想像が膨らみます。

その後のゆうえんちに集まって皆がそれぞれを労うほんわかしたシーン、緊迫したシーンの後だけあって良かったですね。フレンズたちが和気あいあいとする中でも特に良かったと思ったのは、トキさんが仲間と歌うことができたです。やっと仲間たちとの生活を始められたんだなと、しみじみしました。

その後こっそりサーバルちゃんたちが修復したジャパリバスでかばんちゃんが出発し、サーバルちゃん他の仲間たちもついてきて、新たなちほーのゴココクチホーに向かうのも王道という感じでしたね。マイルカちゃんとの出会いが、新たなフレンズとの出会いを感じさせます。

最終話はひねりなどは無く今までの伏線を回収し、王道展開でべたに終わらせたのは今までのストーリーに合っていたと思います。物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、私にとっては最高でした。

フレンズとの絆は?人とは?

アプリでは登場することのなかった人のフレンズがかばんちゃんです。「じゃぱりとしょかん」で説明がありましたが、人の特徴は「二足歩行・学習能力・群れる・コミュニケーション・長距離移動・投てきが出来る・道具を作る使うことが出来る」などが挙げられていました。

ヒト化して生まれた絆

フレンズたちは動物が人の特性を得たということなので、最終話では「群れる・コミュニケーション」という点で人側に引っ張られていたのかなと思います。ジャガーさんは元々群れる動物ではないのに、人のために働くという心のやさしさを持っていました。一方でジャガーさんはちょっとおしゃべりが苦手で、群れるオオカミさんなんかは流暢に話したりしました。能力が人側に引っ張られつつも、ベースの動物としての特性も出ていたとおだと思います。

また、動物が人を恐れるというのは本能ではなかったりします。人が長い間天敵になったことで、親が子に教えて伝達されているようなケースが多くみられます。以前紹介したオオカミやクマがそうで、人との接触が少ないところでは人に対する警戒は違ったものとなります。偏見のないフレンズたちと、心優しいかばんちゃんが出会ったことで作れた絆だと思います。

動物でもお互いを利用して共生したりするものは多いですが、種を越えた「絆・群れ・コミュニケーション」はフレンズになって生まれたものだと思います。

理解という人の力

逆に人の特性という点では、「道具を作る使うことが出来る」というところが一番焦点が当たっていたと思います。

動物を飼っている人は分かると思いますが、動物は決して馬鹿ではありません。私もそこらへんの川にいるアブラハヤやメダカを飼っていますが、人が来ると餌が貰えるとちゃん学習します。脳みそで言えば決して大きくありませんし単純ですが、学習能力というのはそれだけ動物にとっては普遍的なものだったりします。

ここから一つステップが上がると道具を使うというレベルになります。犬や猫を飼っていると分かりますが、ドアを開けたり単純な道具の動きは何もしなくても簡単に学習します。テレビでチンパンジーなどが道具を使う様子がよく紹介されるように、自発的に結構複雑なことも出来ます。そして人が教えて学習させると、更に複雑なことが出来るようになります。

人と同じ道具を作るレベルになると出来る動物はグッと減ります。木の枝を道具にしてアリを釣るなどは、一部の類人猿や鳥などで見られます。ですが道具の原理を理解して使うとなると更に難しくなり、それが出来てるのはヒト以外にいるかが怪しくなります。道具を使っていもそれは本能なのか、我々がスマホを使うように原理は知らないけど使えるのかなどがあるからです。唯一カレドニアガアラスは道具を原理的に理解して作っていると言われたりしますが、それも確定的なレベルではありません。

ここでけものフレンズのほうに戻すと、フレンズたちは道具を使うことも出来るし学習することも出来ます。PPPを復活させていたところ見ると、原理などを理解して作ることも出来るようですが、ヒトであるかばんちゃんに比べるだいぶ劣っているように見えます。逆にかばんちゃんはヒトのフレンズであるが故に、普通の人より驚異的レベルで思考していたように感じました。

いつかは本当のジャパリパークへ

ジャパリパークは日本の形に似た火山列島を、動物研究施設・動物園・遊園地にしたものです。そこには絶滅した動物も含め、人とフレンズと動物が仲良く暮らしています。アニメは列島型の島の中のキョウシュウチホーという九州を模したところが舞台のようで、そこにはツキノワグマやトキのフレンズもいました。現実の日本では九州に居たトキやツキノワグマは絶滅してしまいました。

今ではある意味忘れがられがちですが、世界中に人の暮らしがあり今も動物との生存競争をしています。私も当然人ですし、人の仲間として人の暮らしが優先されるのは仕方ないと思ったりします。それでも自然のことを良く知り、少しづつで良いから人と動物が仲良く暮らせる世界になっていったらと思います。きっとそれは人にとっても不幸なことじゃないはずだから…

私はもともと小さいころから動物が好きなほうでしたが、少し遠ざかっていた部分もありました。けものフレンズを初めて見た時は、途中で解説は入るしでとんでもないアニメが始まったな!っと興味をひかれました。(良い意味かはご想像におまかせします。) そしてフレンズたちの純真な姿を見るうちに、遠のいていた動物園に行くようになり本やネットでいろいろ漁って記事を書くようになりました。本当にいろいろな物を思い出させ、与えてくれたアニメでした。また新しい何かが作られることは決まったそうなので、その時またサーバルちゃんとかばんちゃんと出会えるのを願って、筆を置きます。

有難うサーバルちゃんとかばんちゃん

その他各話登場フレンズ-「その他各話登場フレンズ紹介一覧」 「サーバルちゃん」 

2017年3月25日土曜日

リアルけものフレンズ ヒグマちゃん・リカオンさん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回は11話登場のヒグマちゃんとリカオンさんを紹介します。ヒグマの解説をがっつり入れてしまったので、リカオンの解説だけを読みたい方は、下のほうまで飛ばしてください。

日本最強動物ヒグマ

上野動物園のエゾヒグマ
ヒグマの亜種
エゾヒグマ
ヒグマはユーラシア大陸や北米大陸に住む大型のクマです。ヒグマは広い地域に住んでいるため、沢山の亜種が存在します。ハイイログマ(グリズリー)やエゾヒグマと呼ばれる有名なクマも、ヒグマの亜種という位置づけになります。けものフレンズのアプリ版ではヒグマの他、エゾヒグマ・ハイイログマ・ゴディアックヒグマ・カムチャッカオオヒグマなどが登場しています。

今回は長くなるので最初に簡単な説明をすると、ヒグマは他の動物にはない凄い冬眠能力を持つ生き物です。大きな体を維持するため、沢山の餌を必要とします。そして大きな体で動物の中でも最強クラスの強さを持つ中、人などに対しては臆病な反応をする繊細さも持ちます。そんなヒグマについて日本に住むエゾヒグマ生態を中心とし、紹介をしていきたいと思います。

冬眠してもへっちゃら?

上野動物園のマレーグマ
暖かいところに住む
マレーグマ
クマと言えば冬眠です。ヒグマに限らずクマの冬眠能力は、とてもすごい能力です。マレーグマなど暖かいところに住んでいるクマは冬眠しませんが、ある程度の寒くなるとろころに住むヒグマやツキノワグマは冬眠します。ホッキョクグマ(シロクマ)は変則的で、子供を産む母グマだけが冬眠します。

クマは冬が近くなると木に出来たうろなど、そういった穴状になっていることろをねぐらにします。そして冬眠に入ると、代謝を落とし体力の消費を落とします。ただし、クマは体温を大幅に下げることなく、普段の体温から4~6度下げるだけで他の動物のような大幅な体温低下はありません。さらに春になるまで起きることは無く、食事も排泄もすることもありません。更にメスは冬眠中に出産し、春に目を覚ますまで眠ったまま母乳を与え子育てをします。

この時凄いことの一つ目として、体力的な低下は最低限ということです。人間の場合、ずっと寝ているとたんぱく質が分解されて筋力が落ちたり、カルシウムが血中に流失し骨密度が低下します。しかし、クマの場合脂肪が消費される以外は、殆どそういったことが起こりません。さらに骨密度の低下は、加齢によって起こることもあまりないとされています。この仕組みをよく理解できれば、人間の健康維持にとっても大きな意味を持ちます。高齢化社会を迎える人類にとっては、特に重要です。

冬眠時は脂肪以外はほとんど消費することはないと説明しましたが、この消費の仕方もとても上手なものとなっています。脂肪を分解しエネルギーに変える時に水分が発生しますが、その水分を上手く利用することで飲み水を不要としていると考えられています。食べたら排泄が必要ですが、こちらも上手い仕組みがあります。体内で発生した尿素を窒素源として再利用してアミノ酸を合成し、ゴミとなるアンモニアを最小限に抑えているのです。これほど上手いシステムを体に備えてはいますが、それでも冬ごもりの時には非常に大きなエネルギーを必要としています。

とにかく食べまくれ

メスのヒグマは1.8~2.5mで体重100~300kg、オスが2.5~3mで250~500kgほど、エゾヒグマは少し小さくなってメスが1.6~1.8mで体重が150~160kg、オスが1.9~2.3mで120~250kgなどと言われています。ヒグマはとても大きく、エゾヒグマでニホンツキノワグマの二倍ほどとなります。これだけ大型の動物は日本では他に存在せず、日本最強の動物と言えます。体が大きくなると食べ物が沢山必要になります。更にクマ特有の問題として、冬眠に向けて脂肪を蓄えることも必要です。こういった事情からクマは沢山食べる必要があり、冬眠するクマは特に沢山食べる必要があります。

ヒグマは常に沢山の物を食べるのですが、困ったことが一つあります。ヒグマの先祖はもともと肉食動物なので、植物などは効率的に摂取できるとは言えません。しかし、動物だけを狙って食べるのは大変で、えり好みもできず雑食でいろいろ食べるしかありません。そこで常にその時旬で栄養価の高いものを食べて、吸収率の悪さは栄養価で補う戦略をとっています。春に目が覚めた時はまだ食べ物が少ないので、越冬に失敗したシカやなどを食べます。次に新緑の季節になれば新芽などを食べ、虫が活発になるようになればアリやハチなどでたんぱく質を摂取します。夏に入り畑に様々なものが実ってくればそれを失敬し、秋で果物や木の実が実ればそれを食べます。こういった形で常にその季節の最高のものを出来るだけ食べています。

ヒグマと言えば木彫りのクマです。サケを咥えた姿は、長い間北海道のお土産として不動の地位を誇っていました。しかし、あれはあまり正しくありません。アラスカなどのヒグマは冬に向けて遡上するサケをバクバク食べますが、エゾヒグマはあまり食べません。理由としては北海道といえど河川改修があちこちで行われ、サケが山奥まで遡上できないこと、今もサケの遡上が沢山見られる海辺に近い河口部は人が多くヒグマとしてはあまり行きたくない場所という理由です。そのためエゾヒグマはサケを食べたいと思っているものの、食べることが出来ない状況が続いていました。しかし、クマを見たらとにかく追い払うなどを止めた知床などでは、河口でサケを食べるクマが見られるようになっているそうです。サケは海から森や森の動物たちに恵みをもたらす存在です。日本は自然災害も多く河川改修は必要なので、全て止めるのは出来ません。しかし、サケの遡上は生態系で非常に重要なので、最低限に留めるよう注意が必要です。

サケとクマの関係で面白い話があります。それは食物の中でサケの依存度が高い地域のクマは、白いクマが見られるようになるという物です。カナダのグリブル島ではツキノワグマに近いクロクマという種類の白色個体、スピリットべアというのが見られます。この島では島に住むクマの半分が白色で、半分が普通の黒です。択捉島のヒグマも、白色個体が一部生息しています。これらはサケを川で狩るとき、体色が白いほうが魚から見た時に空と一体化し狩りの成功率が高いため、サケに依存度の高い地域では白い個体が生き残ったとされています。

※参考文献
門崎允昭 「北海道におけるヒグマの食性」、総合地球環境研究所・北海道大学 (2016) 「択捉島のヒグマはサケに強く依存した食生活」

ヒグマの頭の良さと人間

木をひっくり返すエゾヒグマ
木をひっくり返す様子
ちょっとしたものなら凄まじいパワーでひっくり返します
ヒグマは縄張りを持ちません。個体ごとに性格や傾向はあり、山奥から出ないものや人里近くで生きるものなどといったものはあります。しかし、ここからここは自分縄張り!のようなことはせず、必要とあらば遠くまで旅に出ることもあります。先ほど説明したように様々な食べ物を沢山必要とするので、縄張り自体が現実的な選択肢ではないのかもしれません。また、若いオスに限っては生息地を広げるためか、遠い場所まで移動する本能のような傾向もあるとされています。

必要とあれば様々な場所へ行くこと、常に沢山の食べ物を必要とすることで困ったことがおきます。トウモロコシ畑のような最高の餌場があればそれを利用しない手はありませんし、人間の残した残飯なども楽して手に入れることが出来るごちそうです。そうした理由から「人里=最高の餌場」と認識してしまうと、足しげく通うようになってしまいます。こうならないようにするため、農場と林や茂みの間に草刈りをして見晴らしのよい緩衝地を作り警戒心の高いクマを畑に近づきにくくしたり、ゴミの管理を徹底するなどが必要なのです。さらにクマは非常に学習能力の高い動物です。良い餌場だと判断すればどんどん利用する反面、爆竹などで驚かされて恐ろしい場所だと認識すればやってきません。もともと繊細な面を持つ動物なので、様々な方法で人里は恐ろしい場所と認識させればかなり効果的です。本能ではなく学習なので、継続してクマへの対応にあたることも重要です。ただ、ヒグマは個性豊かな面もあります。その個性として、すぐに人は恐ろしい動物だと認識する個体もいれば、何度やっても恐れをなさず人里に降りてきてしまう個体がいるのも事実です。

北海道特有の問題としては、ヒグマの生息数とシカの問題があります。世界的に見ればクマ全体が、生息地の破壊や害獣としての駆除で減少傾向にあります。北海道も決して増えているとは言えませんが、世界的に見ると非常に高い密度でヒグマが生息する場所です。どんなに注意していてもヒグマが人里に降りてきたり、山で突然であってしまうことが起きてしまいます。

もう一つの問題としてシカの問題があります。北海道ではシカが増えすぎて駆除が行われています。駆除された個体全てを持ち帰ることが出来れば良いのですが、現実的には難しいことです。その場に残されたシカをクマはごちそうとして利用します。サケの遡上が難しくなったいまでは、最高のタンパク源と言えるでしょう。少しだったらさほど問題ないのですが、沢山放置されることで冬眠を止める個体すら出てきている状況です。なかなか難しい問題ですが、対応の方法を変える必要に迫られています。

※参考文献
編集 坪田敏夫・山崎晃司 (2011) 『日本のクマ―ヒグマとツキノワグマの生物学』 東京大学出版、岩井基樹 (2010) 『熊のことは、熊に訊け。 ヒトが変えた現代のクマ』 つり人社

「日本のクマ」は硬い本ですが、非常に勉強になるのでお勧めです。これを読めばエゾヒグマとツキノワグマについての概要は、今ある書籍の中ではかなり正確に把握できるのできると思います。「熊のことは、熊に訊け。」は癖がありよく判断しながら読む必要を感じますが、こちらも一読の価値はあると思います。

チームワークのリカオン

ズーラシアのリカオン
リカオン
アフリカのサバンナに住む動物で、環境破壊や伝染病のジステンパーで数を減らし絶滅危機種となっています。日本の動物園ではズーラシアでしか見ることが出来ません。

ブチハイエナ
ブチハイエナ
リカオンは食肉目イヌ科リカオン属の動物です。ハイエナは4種いますが、日本の動物園にいるのはだいたいブチハイエナです。ブチハイエナとリカオンの写真を見比べて頂くと分かると思いますが、体型は結構違います。ハイエナに模様は似ていますが体型はハイエナのほうがぽっちゃりしていて、リカオンはやっぱり犬っぽい体型をしています。

オオカミっぽい習性だけど…

イヌ科なのでオオカミのような群れを作ります。オオカミ同様に群れのトップはつがいで、その下に各メンバーが付きます。オスのほうが多いことが多く、最大でメスの二倍程度のオスが居ます。普段は群れで放浪しますが、子育ての時だけ巣穴をつくり留まります。トップのつがいだけが子供を産み、子育ては群れのみんなで行います。また、メスは母性本能が強く、各メス同士で子育てする子供をめぐり争うほどです。巣穴や子育ての仕方はオオカミと似ていますね。

逆にオオカミと違うのは、子供が育つとメスが旅立つところです。群れのうちオスは血縁があるのですが、メスは血縁がありません。血縁のあるオスの群れに、放浪してきたメスが加わるからです。そのためメスのほうが、順位争いが激しいです。遺伝的に血縁関係のあるオス同士は、誰がリーダーだろうと自分と血を分けているので争うより強力することのメリットが大きくなります。逆にメスは自分の子以外は血縁がありません。そのため皆がリーダーを目指す必要が生まれてくるのだと推測できます。

狩りは当然群れで行います。小動物なども食べますが、中心となるのは中型のシカの仲間です。アニメでリカオンさんが「オーダーきついですよ~」と言っていたのは、連携が得意な反面単独で追跡のようなのは本来の特性から離れているからもあると思います。

※参考文献
D.W.マクドナルド編集,今泉吉典監修 (1986) 『動物大百科1 食肉類』 平凡社、IUCN レッドリスト リカオン

その他各話登場フレンズ-「その他各話登場フレンズ紹介一覧」 「サーバルちゃん」 「グレイトジャーニー1部を終えて」(番外編) 

リアルけものフレンズ マレーバクちゃん・ジャガーさん・オセロットちゃん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回はマレーバクちゃんとジャガーさんを紹介します。

白黒模様の有難いやつ

多摩動物公園のマレーバク
優しそうな顔の
マレーバク
マレーバクは名前に「マレー」という地名が付くように、マレーシアなどの東南アジアのあたりに生息する夜行性の動物です。数はあまり多くなく、絶滅危機にあります。住み家は森林などでも水辺に暮らします。そのため乾燥には強くありません。餌は水生植物から木の芽や果実と、植物の類であれば広く食べるようです。体は結構大きく豚と牛の間ぐらいで、どちらかと言えば牛よりの大きさです。

悪夢を食べてくれる空想上の生き物「獏」の元になったとかならないとか言われています。昔はもっと生息範囲が広かったであろうことや、大昔から人類は遠方と様々な交易を行っていたことを考えれば、多かれ少なかれインスピレーションを与えたと私は想像します。その他にも仏教的にありがたい生き物とされているそうです。

分断色でカモフラージュ

ボスが説明していたように、この白と黒の模様は夜になると輪郭を曖昧にして目立たなくする効果があると言われています。このような模様を分断色と呼びます。パンダ・パンダイルカ・シャチなどいくつかの動物が似たようなパターンを採用しているところからも、特別な模様ではなく自然界では一定の効果はあるパターンのようです。ちなみに子供はイノシシのうり坊に近い模様をしています。

ここでもう少し模様について、突っ込んで考えてみようと思いまが、私の考えを多く含むので注意してください。実は違うんだよ!など、詳しく知っている方がいましたら、お気軽にコメント欄のほうへお願いします。

ではまず、大人と子供とで模様が違う理由ですが、これはおそらく天敵の種類によるものです。大人になれば体が大きいので、あまり小さな肉食獣に襲われることはないはずです。となると、襲ってくるのはトラなどの大型の肉食獣です。ネコ科の動物は一般的に色彩を見分ける能力が低いと言われています。なので一見目立つ模様でも、トラなどの特定の動物に向けてピンポイントで作用するのではないでしょうか。

次に子供の時ですが、体が小さいため猛禽類や中型の肉食獣など、様々な動物に捕食される恐れがあります。そのため幅広い動物に対して効果的な模様が必要になります。特に鳥類空を飛ぶ関係上目も良く、色もしっかり見分けられます。そのためパンタ柄のような特定の動物だけに作用するのではなく、捕食者全般に使える模様としてうり坊模様なのだと思います。また、うり坊タイプの黒っぽい色と薄い黄色っぽい二色の模様はウズラの子なども採用してることら、小型の動物が地面をうろうろするのには親和性が高いのだと思います。

鳴き声は意外と綺麗な感じ


草食動物ということで、「ヴェェー」とかヒツジやウシのように低い声で鳴くのかと思いっていました。しかし実際は「ピィー、ピィー」と高い声で鳴いていました。声も透き通っている感じで、なんだか意外です。ちょうど見た時は動き回ってる時で、フットワークも軽く軽快な印象を受けました。

お母さんバクと子バクが一緒にいるところも見ましたが、なんだか和みますよね。

南米最強のジャガーさん

寝ている天王寺動物のジャガー
天王寺動物園の
ジャガーさんですやん!
ジャガーは南米に住む大型の肉食動物です。大きさとしては、ライオンのメスぐらいの大きさです。なかやまおにいさんも言っていたとおり、ずんぐりむっくり頑丈な体で強靭な顎を持っています。同じく南米に生息する大アリクイは、対ジャガーさんの顎用に首が強化されているくらいです。模様は黒丸の中に点があるタイプで、アニメにも登場したオセロットちゃんが似た模様をしています。

寝ているジャガー
器用に寝る
後で紹介するオセロットほどではありませんが、ジャガーも木登りは得意なほうです。写真は天王寺動物園のルースで、器用に木の棒の上で寝ています。劇中で船渡しをしていたように、ネコ科でありながら泳げます。というか泳げないと生きていけないのです。アマゾンには湿地なども多く、水が嫌いだとまずそこが行動できなくなります。更に雨季になると非常に水位が上がるところも多く、森林なのに水浸しになってしまうところもあります。そのため泳げないとかなり行動が制限されてしまうことになり、必然的に泳ぎの上手いものだけが生き残ったのだと思います。

ジャガーは縄張りを持ち、基本は単独で生きる生き物です。年老いたジャガーは若いジャガーに縄張りを奪われていくなんてこともあります。ジャガーさんが最初かばんちゃんたちを無視して通り過ぎそうだったり、アライさんたちに言いたいことを伝えられないのは、元々は単独生活でコミュニケーションがちょっと苦手なのが関係しているかもしれません。

8話のライブ観客としてちょっとだけ登場したブラックジャガーはジャガーの黒色個体です。劣勢遺伝なので両親がブラックジャガーでないと、子供が確実にブラックジャガーになることはありません。日本平動物園で見ることが出来ます。

木登り上手のオセロットちゃん

お昼寝中のオセロット
お昼寝中のオセロット
オセロットはネコ科の動物です。南米を中心に生息しますが、アメリカまでの南米以北にも数は少ないですが生息します。日本の動物園ではズーラシアでしか見ることが出来ません。食性は小動物・爬虫類・鳥類となんでも食べる肉食です。基本的に単独で生活します。体長は65~100cmです。南米に住む他のネコ科の動物と大きさを比較すると、マーゲイ・オセロット・ジャガーの順に大きくなります。逆に木登りの上手さは逆の順番となり、マーゲイは全ネコ科の中でもトップくらすの木登りの上手さを誇ります。PPPライブでサーバルちゃんと同じくマーゲイさんが木の上に陣取ったのは、そういう習性も関係しているんですね。

ズーラシアのオセロット
他のネコ科の動物と同じく夜行性ですが、日の出と日暮れが特に活発に動きます。アニメで木の上で寝ていたのはそのためですね。一日の活動時間は12~14時間と、結構健康的な感じの時間配分です。一枚目の写真はお昼頃で寝ていたのですが、二枚目の写真は閉園間近の夕方で起きていました。

耳の後ろに白い部分がありますが、これは虎耳状斑(こじじょうはん)と言われるものです。ネコ科の多くの動物に見られるもので、親が子供を見つけるためのものと言われています。イエネコでは失われています。イエネコに近いヤマネコ類で持っています。イエネコに最も近いリビアヤマネコの写真を見たところ、やはり虎耳状斑は持っているようです。

余談ですが、オセロットと聞いて「待っていたぞスネェ~ク!」のほうを思い出した方も多いと思います。オセロットは愛国者の手で育てられていたので、MGS3でも純粋なヴォルギン側の人間ではありません。おそらくそれが理由で、ロシアには生息しないオセロットの名前がついていたのだと思われます。

その他各話登場フレンズ-「その他各話登場フレンズ紹介一覧」
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