最初にフォローしておきますが、Z4は結構気に入っています。ただ、気になる点がないわけではないので、その気になる点を中心に紹介します。
ホワイトノイズは多め
Xperiaの売りの一つに高機能なオーディオ機能があります。そこでイヤホンのホワイトノイズが気になる方も多いと思います。あくまで私が使用していたXperia Z ・ Z2との体感での比較ですが、それらよりZ4はホワイトノイズは大目です。個体レベルの問題かと思い家族のZ4で音楽再生をしてみましたが、自分が持つZ4同様にホワイトノイズは大目でした。
もう一つオーディオで気になる点で言えばノイズキャンセリングの不具合です。対応していないイヤホンなのでSONYを責めるわけにはいきませんが、古いSONY製ノイズキャンセリングイヤホンは対応していな場合があるようです。ウォークマンのX-1000シリーズに付属していたMDR-NC020というイヤホンを持っていたのでZ4で試しましたが、ノイズだらけになってしまって駄目でした。
4K撮影時は条件によってかなり左右される
Z4は今話題の4K撮影が出来ますが、撮影時は酷く発熱します。一部レビューでは数分で撮影不能になるとありますが、半分合っていて半分間違っています。外気が真夏のような状況だと数分で撮影が出来なくなりますが、今の時期のような涼しい時期であれば10分以上の撮影も十分可能です。結局は放熱が上手く出来るかの話なので、外気の温度や風の有無でかなり左右されます。
試行錯誤が必要なので万人向けとはいえませんが、私は4Kで積極的に撮影をしています。癖を覚えれば十分遊べるので、是非挑戦してみてください。
HEVCは容量削減になるが使い勝手が悪い
Z4のCPUはクアルコムのSnapdragon 810を採用しています。このCPUにはハードウェアAVCエンコーダーのほかに、HEVC (H.265) エンコーダーを搭載しています。そのおかげで4K撮影時にHEVCでの録画も可能なのですが、録画後が使い勝手が悪いです。
まずYouTubeへのアップロードは、YouTube側が未対応のため出来ません。私はペガシス製の編集ソフト TMPGEnc Video Mastering Works 6 を使っていますが、HEVCの場合は映像を読み込むことが出来ませんでした。おまけにPCでの再生負荷も大きめです。なので、撮影後にいろいろな利用を考えている場合は避けたほうが良いと思います。
ただし容量に関してはメリットがあります。AVCの場合は50Mbpsを越えるビットレートでの撮影になりますが、HEVCの場合は35Mbpsちょっとのビットレートで、録画のファイルの容量は目に見えるレベルで違います。再生互換に関してはVLCやMPC-HCなど有名どころなら問題なく再生可能です。単純に撮影しておくだけでよい方はHEVCでの録画は有りだと思います。ちなみに音声はどちらを選択してもAAC128kbps前後です。
カメラは綺麗だけどアプリの関連が弱い
Zシリーズはカメラが綺麗です。1/2.3サイズのコンデジレベルのCMOSセンサーにF2.8のレンズで、かなり綺麗に写ります。私が持っているHX50Vと比較すると、それを上回る解像感・色合いでした。
普通の方なら十分だと思いますが、このブログを見て下さるような方はもっと使い倒すと思います。そうなると不満な点が出てきてしまうと思います。まず付属のカメラアプリにはグリッドラインや水準器が表示できません。今のデジカメの多くの機種で出来るので、そこは妥協して欲しくないところです。
もう一つは外部アプリの連携の弱さです。サードパーティー製のアプリを使ったカスタマイズできる点がスマホカメラの長所だと思いますが、Z4はシェアの低さが問題なのかフル機能で使えない場合があります。そういった面が気になる方は、Galaxyやnexusシリーズはフル機能で使える場合が多いので、そちらをお勧めします。