2017年6月12日月曜日

Windows10 Creators updateで起きた不具合




私のパソコンで起きたWindows 10 Creators updateで発生した不具合についてまとめました。

そもそもCreators updateって?

Creators updateはWindows 10向けに提供されているアップデートの名前です。簡単に言うと3Dやゲーム関連のソフトが強化されるなど、Windows自体の基本機能ではないものが中心にアップデートされました。なので、更新しても何が違うか体感できない人が多いかもしれません。

もう少し詳しくするとWindows 7の頃もSP1やSP2といった大型アップデートがありましたが、それにあたります。2016年夏にAnniversary Updateがありましたが、それに続くもので3度目の大型アップデートです。といっても2015年にあったNovember updateを経験されてない方も多いと思うので、多くの方にとっては2度目のアップデートかもしれません。

レガシー環境やアップデートを繰り返してる人が注意か?

私のPCで起きたのは主に3つの問題です。誰にでも起こる可能性があるのは、高速スタートアップの有効化によると見られるHDDの全データ損失。二つ目はアップデートやアップグレードを続けることによっておこる不具合。Image Data Converterがまったく起動できなくなり、LANのドライバーエラーが頻発するようになりました。リモートデスクトップをするとなぜか突然切断される不具合もあったのですが、これはLANのドライバー関係していそうでした。最終的にはクリーンインストールをして改善しました。

今回の大型アップデートに限らないことですが、Windows 7からアップグレードして使い続けているような、前世代からのWindowを引き継いで使っている人や、古い環境で使っている人は不具合を起こしやすいです。昔よりはこういうことは少なくなってきましたが、やっぱりという感じです。

アップデートしたら最初にすること

Windowsの設定
Windowsの設定
デスクトップ左下の窓マークをクリックして設定に入り、最初にプライバシー設定を確認しましょう。

以前のAnniversary Updateでは必要に応じて手動でインストールしたデバイスドライバーを、勝手にMS製標準のものに変更するなどの暴挙に出てきました。しかし、今回はそのようなことはありませんでした。設定も殆ど変更されないので、以前より安心してアップデートできると思います。

それでも一部は変更されるので、マイクロソフトに勝手に情報を送りまくる設定を変更するために、プライバシー設定で必要ないの項目はできる限りOFFにするのが無難です。

それでは各トラブルと回復方法を見ていきましょう。

高速スタートアップは絶対停止

高速スタートアップは電源を入れて一から起動するときに起動速度を速めるものです。大雑把な仕組みを言うと、本来読み込むはずの手順をすっ飛ばすので起動が早くなります。以前停止していた方も、アップデートで有効化されているので停止しましょう。

これによって起こるがUSBを使った外付けHDDなどの外部記録装置のデータ損失です。本来であれば昔と違ってUSB接続のHDDやUSBメモリーは、データ書き込み時でなければ引っこ抜いても問題ありません。しかし、高速スタートアップを使うと起動中のデータ書き込み時以外のほか、スリープ時のような時にUSBを外すとデータが飛ぶ可能性があります。リスクに対して効果が限定的なので、OFFにするのをお勧めにします。

高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップをOFFにする方法
高速スタートアップを無効にするには最初にプライバシー設定を行ったのと同じ「Windowsの設定」を開き「システム」を開きます。あとは「電源とスリープ→電源の追加設定→電源ボタンの動作を設定する→現在利用可能ではない設定を利用する」をクリックし、最後に「高速スタートアップを有効にする」のチェックが外れた状態になればOKです。これで再起動すると設定が適用されます。

ソフトフェアの起動不可の不具合が出ている場合も高速スタートアップの無効化で改善する場合もあるようなので、まず試すべき設定です。

万が一データが消えたら

高速スタートアップが原因によるデータ消失の場合、データの99%は無事の可能性が高いです。基本的には壊れているのはHDDのシステムデータで、それが原因でデータが見えなくなっているからです。なので、データが消えたら焦らずすぐにデータ復旧ソフトを使ってください。

私のケースでの回復事例を報告しますが、データ復旧の専門家ではないので以下のことは自己責任で行ってください。

「××にアクセスできません。パラメータが間違っています。」と表示され、PCのデバイスとドライブ上からは見えるのデータへアクセスできなくなりました。そして、私が使ったデータ復旧ソフト「recuva」では、最初はHDDにうまくアクセス出来ませんでした。なのでクイックフォーマットを行った後にデータ復旧を試みたところ上手くいきました。

回復する方法は二つ

アップデートしていろいろ不具合が多いので何とかしたいという場合、一か月経っていない場合は、「以前のビルドに戻る」が使えます。もし一か月たっている場合はクリーンインストールになります。

私の場合は4月の終わりにアップデートしたところ、気にならない不具合がちょこちょこ出ていましたがそのまま使っていました。しかし、SONY製カメラのRaw現像ソフトのImage Data Converterがまったく起動しないことに気づいたのと、HDDのデータが飛ぶなど酷い不具合が出てきた上に、アップデートから一か月経っていたのでクリーンインストールをしました。「以前のビルドに戻る」に戻るが楽ですが、もいろいろ面倒でもお勧めはクリーンインストールです。

このPCを初期状態に戻す1
このPCを初期状態に戻す その1
まずは先ほどと同じ「Windowsの設定」を開き、今度は「更新とセキュリティ」を開いてください。そして次に「回復」を開きます。この時アップデート前に戻せる場合は「このPCを初期状態に戻す」の下に「以前のビルドに戻す」などがあるはずです。上の画像はクリーンインストールした直後なので表示がありません。一か月経っている場合も同様にないはずなので、「このPCを初期状態に戻す」を開いてください。「このPCを初期状態に戻す」を行うとデータが初期化されるので、メール・ブックマーク・音楽・写真と必要なものはバックアップしましょう。

このPCを初期状態に戻す その2
このPCを初期状態に戻す その2
「このPCを初期状態に戻す」を開くと、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除」するが選べます。「個人用ファイルを保持する」の場合マイドキュメントやマイピクチャなどのデータは保持されたままWindowsをクリーンインストール出来るのですが、残ったデータが原因でうまくクリーンインストール出来なかったり、結局データの一部が削除されることがあるようなので、「すべて削除」がお勧めです。

これらの操作をする前に外付けHDDや内蔵HDDを増設してい場合、間違ってデータを削除しないようにWindowsの入ってるCドライブ以外は、一度パソコンの電源を落としてケーブルを抜いておきましょう。

Windows Live Mail 2012の人は注意

Windows Live Mail 2012 を使ってる人は、メールやアカウントをバックアップしたから安心と思ってはいけません。2017年1月でサポート終了したため、マイクロソフトからダウンロード出来なくなっています。なので違うメールソフトへ乗り換えることが迫られます。

この時メールのデータはWindowsの初期化後に新たにインストールしたメールソフトで比較的簡単にインポートできると思いますが、アカウントデータはインポートが出来ない可能性が高いです。接続設定がすぐできる方は良いですがそういうのが苦手な方は、Windowsを初期化する前にほかのメールソフトへ乗り換えてください。そして乗り換えたメールソフトのバックアップ機能を使って、バックアップしてみてください。PC初期化後にWindows Live Mail 2012のアカウントバックアップ用のファイルだと新しいメールソフトがアカウントデータを読み込めなくても、PC初期化前に移行しておけば自動で読み込んでくれる可能性があります。

プライバシー設定と高速スタートアップは再度確認!

Windowsを初期することでアップデートに起因する不具合は解消されるはずです。ただし、プライバシー設定や高速スタートアップの設定がデフォルトに戻るので、最初に説明したように再度設定しなおしましょう。

2017年6月7日水曜日

本当の姿は? アライグマの別の顔




世間をいろいろ騒がし凶暴などと言われているアライグマですが、動物園で飼われている飼育個体から見える野生とは別の顔を紹介したいと思います。

井の頭自然文化園のアライグマ

アライグマとは?

まず簡単にアライグマについて紹介します。元々は北米原産の動物で、メキシコからカナダにかけて生息しています。それが海外へ持ち出され、日本やヨーロッパなどに外来生物として定着しています。日本では都市部を中心に、ほぼどの地域にも生息していると考えられます。

井の頭自然文化園のアライグマ
アライグマ
智光山公園動物園のタヌキ
タヌキ
大きさは全体から尻尾の長さを引いた頭胴長が41~60cmで、尻尾の長さにあたる尾長が20~41cm、体重4~10程度kgとされています。こう書いてもピントこないと思うので例えると、犬で言えば中型犬ぐらい・身近な動物で言えばタヌキとおおよそ同じです。アライグマのほうが尻尾が長い分少し大きいと言えるかもしれませんが、模様も似ているので暗闇などで誤認されるのはやむなしといった感じです。ただし、アライグマはアライグマ科でタヌキはイヌ科と、少し遠い種類の生き物です。

食べ物は雑食で比較的なんでも食べます。ザリガニや両生類のような水生生物や、畑の農作物と様々です。スイカを上手くくり抜いて中身だけ食べるなど、農家の悩みの種になっています。

巣は自分でつくらず、他の動物が作った巣を利用したり建物に侵入してねぐらにします。構造的に仏閣が入りやすく、上る時に爪で傷がつけたり屋根裏でフンをすることで問題になっています。

東武動物公園のアライグマ
尖った爪が分かる
鋭い爪を持つ上に犬歯もしっかりしているために、時々人やペットを傷つけて問題となることもあります。更に感染症を媒介する可能性を持っています。

特定外来生物!扱いに注意

非常に重要なことなので絶対覚えて欲しいことがあります。アライグマは特定外来生物に指定されていて、ペットとして飼うことはできません。展示・教育・研究などの特別な理由に限って、環境省より許可を得て飼育できます。更にアライグマに限らず特定外来生物は、野に放つことはもちろん運搬や保管することも禁止されています。そしてアライグマに困っているので駆除したいという場合でも、基本的には勝手に出来ないと思ってください。自治体に相談すると必ず対応してくれるはずなので、まずは相談してみてください。

野生はとは一味違う?アライグマ

前置きが長くなってしまいましたが、動物園で飼われているアライグマについて紹介したいと思います。井の頭自然文化園では同園生まれのおじいちゃんアライグマが飼育されているので、飼育員さんに直接質問してみました。お忙しい中、本当にありがとうございました!

井の頭自然文化園のアライグマ
井の頭自然文化園で飼育されている
おじいちゃんアライグマ

人に慣れない?

人には比較的慣れる動物だそうです。動物の種類によっては長い間飼育していても人のほうに寄ってこない動物もいるそうですが、アライグマは餌など持っていると近くに寄って来るそうです。そして、ペットと違い様々な飼育員さんが世話をしても問題ないようにしているため、ある程度距離を持って接しているそうです。

本当に凶暴か?

アライグマ=凶暴みたいにされがちですが、一概にそうとは言えないようです。アライグマに限った話ではありませんが、動物は人を恐れたりします。恐怖に怯えた状況で人が更に近づけば、必死で抵抗することもあります。そういった話が単純化されて、とにかく凶暴みたいな話になる可能性があるそうです。

本当に目が悪い?

目が悪く手で探っていると言われていますが、目が悪いかどうかは分からないが手と嗅覚を中心に使っているという感じだそうです。私も井の頭自然文化園のアライグマを観察してみましたが、手でまず探って鼻で匂いを嗅いで確かめているようでした。

ただし、人の目の良し悪しと動物の目の良し悪しは違いますし、アライグマの視力を測るのは容易ではないので、目が悪いとも良いとも断言するのも難しいようです。

フンの臭いは?

臭いは普通にするそうですが、同じ雑食で動物園では同じものを食べるタヌキと比べると臭くないそうです。程度問題の話ですが臭腺も無いので、比較的匂わない生き物といえるかもしれません。

意外とグルメ?

野生では雑食ですが、動物園では結構グルメなもの食べています。食品成分表で栄養バランスが崩れないよう調べながら、リンゴ・みかん・バナナなどや鶏の頭に煮干しなどを与えているそうです。ドッグフードを与えないのか聞いてみましたが、太りやすいので井の頭自然文化園では与えていないそうです。

なかなかグルメだなと思える話で、芋のことがあります。芋は生だと美味しくありません。アライグマもそのあたりは理解できるようで、生で与えても食べなかったりする反面、蒸かして甘くすると食べるそうです。何でもがっつくというわけではないんですね。

病気は大丈夫?

野生のアライグマは人に感染する病気や寄生虫を持つことがありますが、動物園のアライグマは過去に対策を行っているのでそういった心配はないそうです。そして飼育下では新たに感染しないよう対策しているので、今は定期的に何かやることはないそうです。


映像は井の頭自然文化園のアライグマです。手で物を探ったり、アライグマらしい動きをしているので、お時間のある方は是非見てみて下さい。

だけどやっぱり野生動物

アライグマの印象も少し変わったでしょうか?以降の文から私の考えとなります。動物は様々な面を持っています。特にアライグマ・タヌキ・キツネのような適応性の高い動物は、地域や状況に様々な側面を持っています。可愛い・凶暴のような単一的な見方は持つべきでは無いと思います。

そして「アライグマ飼えるんじゃ?」と感じる人もいると思います。確かに他の動物よりは飼いやすいと言えるかもしれません。海外だと実際飼育してる人もいます。ただ、何千年と人類と一緒に過ごしてきた犬・猫のような家畜化された動物に比べると、やっぱり飼いにくいはずです。アライグマに限った話ではありませんが、エキゾチックアニマルなどと呼ばれるような変わった動物は、比較的飼いやすいと言われるような動物でも、犬猫より飼いにくいものが普通です。安易な気持ちでは飼うべきではないのでしょう。そして安易に考えた人たちが引き起こしたのが、野生化という悲劇です。

アライグマは環境・農業被害を引き起こするので放ってはおけません。しかし、人が連れてきたのに捕獲しだい駆除というのも、非常に理不尽な話です。日本にいる全ての人が暴れん坊で問題ばかりという側面以外もしっかり知って、向き合っていくべきなのではないでしょうか。

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