2017年4月4日火曜日

リアルけものフレンズ ビーバーさん・プレーリードッグちゃん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回はアメリカビーバーさんとオグロプレーリードッグちゃんを紹介します。いろいろ調べていくと、二人が仲良くなるのは必然だった気がしてきます。

多くの共通点を持つ二人

あいさつ?をするプレーリードッグ
挨拶?をする
プレーリードッグ
アメリカビーバーとオグロプレーリードッグにはいくつか共通するところがあります。
(これより、ビーバーとプレーリーと呼ぶことにします。)

ビーバーの大きさは80~120cmに対し、プレーリーの大きさは40cm程度です。プレーリーが普通のうさぎと同じぐらいなので、ビーバーはかなり大きな動物です。どちらもネズミを代表とするげっ歯目に属します。顔をみると分かるのですが、どちらも大きな前歯を持っています。ビーバーが木を齧るのは有名ですが、プレーリーもペットで飼育する場合はかじり木を用意したりするので、フレンズなら木も切り倒せたの簡単かもしれません。

オグロプレーリードッグのしっぽ
オグロプレーリードッグのしっぽ
オグロプレーリードッグと名前にあるように、しっぽの先がちょっとだけ黒くなっています。

ちなみにビーバーと毛の感じなどが似てるラッコは食肉目イタチ科で、けものフレンズで登場した仲間では、コツメカワウソちゃんがイタチ科で最も近い仲間です。

生息するのはどちらも北米です。ビーバーはカナダからアメリカにかけての水辺で、プレーリーはアメリカ中部の草原地帯です。なので、実際に生息域がかぶっているところは、かなり限られています。どちらも草食です。簡単に言えばビーバーは木の皮などのやや固いもの、プレーリーは柔らかい草を食べます。

どちらも特徴的な巣を作るのも似ています。ビーバーは川を木でせき止めダム池を作り、その池の中に木を集めて巣を作ります。ダムの中にある巣の入り口は水中にあり外敵は侵入できない仕組みです。さらにダムや巣に作る時は冬場の食料などになっていて、氷や雪で閉ざされても、少し潜れば安全かつ簡単に餌を得られます。対してプレーリは、複雑に入り組んだ穴を使った巣を作ります。この巣は家としてだけでなく通路としても活用され、外敵から逃げるためや安全に移動する通路となります。

この二種が作る巣の凄いところは、巨大かつ世代を超えた巣を作るところです。ビーバーは宇宙から見える規模の巣があります。座標でいうと58°15'17.9"N 112°13'55.9"Wで、Google mapでも「ラージェスト・ビーバー・ダム・イン・ザ・ワールド」と紹介されています。この巣は1970年ごろには作りはじめらていたとされているので、世代を超えての建設事業です。余談ですがGoogle mapだと24時間営業とか書いてあるんですよね。そりゃまあ当たり前です(笑)

大切な役割を持つ巣

どちらもの巣も他の動物にとって、大切な役割を持ちます。ビーバーの場合はダムを作ることで周りの木が切り倒され一部が浸水することで森林が一部破壊されます。ダムが完成する川の流れを遮ることで流れの遅い魚の生息しやすい場所となります。次に堆積物が湿地化し、最後には川からの養分を含む豊かな土地となります。

大宮小動物園のアナホリフクロウ
アナホリフクロウ
プレーリーが食べることで草刈りがされ植生が適度にかき回されたり、プレーリーの穴をほかの動物が利用し多様性が広がります。代表的な動物としてアナホリフクロウが居ます。このフクロウは自分では巣を作らず、プレーリードッグが作った穴を利用します。日本でもいくつかの動物園で見ることが出来ます。

このようにどちらも自然の一部を破壊することで、多様性を生み出します。これは里山に似ています。里山も人間が適度に環境を破壊することで様々なチャンスが生まれ、そのチャンスに乗じて様々な動物が生息するようになり多様性が増します。逆に原生林などはこのような破壊があまり行われないので、強いものが居た場合その状況が長く続くことで、強いものが影響を強め弱いものの影響が弱まり生物の多様性が減ってしまいます。適度に状況を乱してやることは、自然界ではとても大事なのです。

しかし、この破壊活動は人間にとっても影響を及ぼします。人里近いビーバーのダムが大きくなれば、決壊したときに洪水を引き起こします。プレーリーの巣穴も、農家にとっては邪ただの障害物です。そうして嫌われ者であった両者ですが、少しずつ重要性が分かり見方が変わってきています。ヨーロッパにはヨーロッパビーバーがいますが、一部地域では絶滅しました。そのため自然界では多様性を与えるビーバーを、再び導入しようなったりしています。

また、面白い話としてカナダの先住民の話があります。近年では魚の生息地を広げるとされているビーバーのダムを、ある時ではあえて壊してしまいます。それはマスが遡上するときや海へ下るときに、水が平年より少なった時です。そうした時はダムの一部を破壊することで、魚の動きを助けてやっているそうです。この効果については科学的調査がされておらず、あまり効果がないのでは?と賛否はあります。しかし、古代からそういう試みで自然と上手くやろうとしていた例としては、面白いのではないでしょうか?環境破壊と再生は、匙加減しだいなんだと思います。

今回はアニメ以外の話がいつもより多くなってしまいましたが、こうしてみると二人が仲良くなるのは当然だと思えてきませんか?比較的近縁である上に、同じ北米出身です。どちらも大きな巣をつくるので、趣味も会います。大きな違いがあるとすれば、ビーバーは一夫一婦制で、プレーリーは一夫多妻制なところです。それも姿が変わってしまった以上は、小さな違いなのかもしれません?

お昼寝ビーバー

東武動物公園のビーバー舎
東武動物公園のビーバー舎
アニメの解説でも登場した東武動物公園でアメリカビーバーを見てきました。アニメは正面からではなく、右斜めからのアングルだったようです。

ねぐらで寝るアメリカビーバー
寝ている様子
見に行ったところ、残念ながら寝ていました。どちらかというと夜行性なので、日中寝ているのは仕方ないですね。動物園なので本来の巣のようなこんもりとした大きな巣ではありませんが、それでも細かい枝などを入口に敷き詰めています。そのため隙間からちょっと背中が見える程度でした。


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