2017年3月15日水曜日

リアルけものフレンズ タイリクオオカミさん




けものフレンズに登場する動物たちを紹介しようという企画です。今回は10話登場のタイリクオオカミさんを紹介します

ザ・オオカミ!

タイリクオオカミ
タイリクオオカミ
タイリクオオカミはハイイロオオカミとも呼ばれるオオカミで、一般的にオオカミと言ったらこの種類を指します。生息地はユーラシア大陸や北米で、非常に広くに生息しています。そのため非常に多くの亜種が存在します。犬も種類によって性質が違いますが、オオカミも亜種によってそういった違いがあります。例えばホッキョクオオカミはヨーロッパオオカミやシンリンオオカミと比べると、体格大きく人を警戒せず性格も穏やかであるなどです。犬もタイリクオオカミの亜種とされています。

日本の動物園で見られるオオカミの多くはシンリンオオカミです。シンリンオオカミはカナダ北西部からアメリカ北西部にかけて生息する亜種です。日本でタイリクオオカミとして飼育されているのは、2017年3月現在では多摩動物公園だけのようです。日本にいるシンリンオオカミ以外の亜種は、浜松市動物園ではヨーロッパオオカミ・天王寺動物園ではチュウゴクオオカミがいます。見比べてみるのも面白いと思います。

家族でチームプレイ

オオカミと言えば群れで生活するのは有名だと思います。この群れをパックと呼びます。パックの大きさは地域に左右され、例えばアラスカでは4~5頭・ポーランドでは7~15頭と幅あります。これはその地域に生息する餌となる動物が要因とされています。パックのリーダーは繁殖をするつがいで、その下にその子供たちがいます。そして子供どうしでも序列があります。基本的には家族で構成されるパックですが、まれに血縁の無い個体が加わることもあります。また、新たなパックを作るべく旅立つオスの子供もいます。余談ですが、キツネも子供の頃は序列があります。だた、大人になると単独行動になるので、この序列は消滅していきます。

アニメではベッドに寝ていましたが、実際のオオカミは地面に軽いくぼみをつくって寝ます。オオカミに限った話ではありませんが、丸まって寝ます。今思えば飼っていた犬が寝床をがさがさ引っ掻いていたのは、野生の頃のなごりだったのかもしれません。子育ての時期になると巣穴を掘ります。そして子育ては巣穴の中で行います。

オオカミは肉食動物です。その地域にするシカやヘラジカなど、中~大型の草食動物を群れで狩ります。力では大型草食動物には負けますが、数とチームプレイで森の王ヘラジカやヨーロッパバッファローにも勝つことも出来ます。

群れを作ることでメリットもありますが、デメリットもあります。多くの餌や縄張りが必要になることです。地域によりますがアメリカスペリオ国有林では、4~5頭の群れで直径10~20kmの縄張りを作ります。なのでオオカミが沢山生息できるようにするには、とても広く豊かな自然が必要となります。

この縄張りを守るために臭い付けのマーキングをして回ります。そして時には遠吠えという形でも主張し、側の群れもそれに遠吠えという形で応えることがあります。ただ、この遠吠えは自らをの位置を他の群れへ示し、群れ同士の衝突を誘発することもあります。なので遠吠えもその応答も、慎重に行われます。

※参考文献
米田政明 (2006) 「知床に再導入したオオカミを管理できるか」、『動物大百科1 食肉目』 平凡社、ヴェルナー・フロイント 『オオカミと生きる』日高敏隆監修, 今泉みね子翻訳、など

オオカミは犬のご先祖様?

犬はタイリクオオカミが家畜化されたものと考えられていますが、まだはっきりとはわかってはいません。DNAの解析で中央アジアや東アジア付近が起源とされています。そこにいたタイリクオオカミが祖先となったのか、そこに居たオオカミとの共通祖先の動物が元になったかはまだ分かっていません。あくまでもタイリクオオカミが家畜化されたものというのが、主流の学説という状況です。

オオカミは個体によっては非常に親に甘える個体がいます。そいった個体は、人に対して犬のように接してきます。オオカミの亜種の話でも触れましたが、オオカミは亜種によって性質が違います。なので家畜化に際しては個体レベルの性質や亜種レベルの性質影響し、オオカミの中でも人なれしやすいものが飼いならされたのだと思います。

オオカミの遠吠えは仲間とのコミュニケーションや縄張りの主張などに使われています。犬の遠吠えも同じような意味があるでしょうが、家族でもない他の犬が遠吠えするとすぐに遠吠えしたりします。なので、意図はかなり失われ形骸化しているのかもしれません。

※参考文献
渡邊学「イヌゲノム研究の現状と課題と展望」


群れを作る多摩動物公園のオオカミ

サーバルちゃんも見ることの出来る多摩動物公園では、タイリクオオカミが飼育されています。ここの展示スペースはかなり広くとられているので、他ではあまり見られないオオカミらしい雰囲気を感じられます。

群れで歩く多摩動物公園のタイリクオオカミ
群れで歩く様子
複数のオオカミが一つの柵のなかで飼育されているので、群れのような形で歩きます。群れの形は一匹が先頭にたち、その後ろに数匹が続くという形です。先頭のオオカミは心なしか精悍な顔つきをしているように見えます。オオカミは野生だと群れで縄張りを維持するので、動物園でも同じことをしているのだと思います。

檻を引っ掻くタイリクオオカミ
こうした精悍な姿が見れる一方、犬っぽいしぐさも見ることができました。どうい理由なのか分かりませんが、展示スペースとは別に檻の中にいるオオカミもいました。そのオオカミは檻をずっと引っ掻いていました。檻がツルツルになっているので、日常的な行動なのでしょう。昔私も犬をかっていましたが、檻から出たがる時はまったく同じようなことをしていたので、何だかとても懐かしくなりました。耳を下げている姿もとてもかわいいものです。



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