2016年6月23日木曜日

HDR-SR12フレキシブルケーブル交換で超お得!




2008年にSONYから発売されたビデオカメラHDR-SR12/SR11のフレキシブルケーブルを、自己責任の下に格安で自力修理しようという話です。

修理できる故障の種類は?

修理出来ると思われる故障は、以下のような液晶モニターの故障です。

1. バックライト切れ
2. タッチに反応しない
3. 液晶が見れないetc...

HDR-SR12/SR11の場合に限ってですが、これら故障は本体と液晶をモニターを繋ぐフレキシブルケーブル内の配線切断の可能性が非常に高いです。SONYに修理を出せばそこそこお金がかかると思いますが、古いカメラであまりお金を出したくない・他の故障が今後起きるかもなどと躊躇している方も居るかもしれません。その場合の奥の手として、自分でパーツを手配して修理するという方法があります。その場合は、最安で1000円・作業時間2時間程度で修理できます。

ただし、自分で中身を開けてしまうと、当然保障の対象外となります。後でSONYに直してくれとは頼めません。確実に直したい、故障部位が違う可能性があるなどの場合は、絶対にお勧めしません。あくまでも自己責任の元に修理を行い、直らなくても泣かないという方だけ行ってください。

最初に一読を

最初に読んで欲しいものとして、「らっしゅ」さんのブログ記事があります。

このブログは非常に詳しく修理の方法が解説されていて、素晴らしい記事です。なので、あえて全ての手順については書かず、要点とその補足としてなるべく多くの人が分かるように当記事を書いて行きます。

次に読んで欲しいのはサービスマニュアルです。
サービスマニュアルは修理などの時に使うマニュアルです。この中にフレキシブルケーブルの修理方法も記載されているので、必要に応じて参照してください。

部品を手配

eBayより画面の一部を引用
eBayより画面の一部を引用
矢印の商品がFP-807
まずはフレキシブルケーブルを手配します。海外通販サイトのeBayで「FP-807」と入力して検索してください。その中でケーブルの型番を示す「FP-807」の他、フレキシブルケーブルをあらわす「Flex」と、ビデオカメラの型番「SR12」「SR11」と入った商品名が出てくるので、それを選んでください。

eBayより画面の一部を引用
eBayより画面の一部を引用
赤線部分に注意
そうすると上のようなページになると思います。ケーブル自体の値段以外に、まずは評価の高いかどうかを確認してください。次に日本に発送できるか、送料はいくらか確認してください。この時注意して欲しいのは、荷物を追跡出来そうなところかどうかと大雑把に言って送料が高いほうが早く確実に荷物が届くということです。

私の場合は日本円換算のケーブル2本入りで630円、送料が105円のにしました。これでちゃんとトラッキングが出来て、無事中国からシンガポールを経由して届きました。送料100円程度の格安便なので、1ヶ月程度かかりました。オプションでもっと早く出来たりもするので、そのあたりも考えて決めてください。

支払いはPayPalがお勧めです。詳しい説明は割愛しますが、PayPalを経由すればJCBを含めた様々なクレジットカードで安心して支払いが出来ます。

まずは準備

・+の精密ドライバー(必須)
・サービスマニュアル(必須)
・両面テープ(あれば)
・スマホかカメラ(必要に応じて)

まず準備して欲しいのは上記の三つです。必須なのは本体を分解するのに必要な+の精密ドライバーです。カメラのネジは非常に小さい反面、きつくは締められていません。もしドライバーのサイズがあっているか分からない場合は、ネジで実際に試してみて少しでも滑るようなら即やめてください。正しいサイズでないとネジを潰し修理不能になります。逆にあっていれば簡単に外せます。100均一で売ってるものでも大丈夫だと思いますが、お金に余裕があるならちゃんとしたもののほうが使いやすいです。

最初に紹介した「らっしゅ」さんのブログを順々に読めば不要だと思いますが、分からないところがあったら焦らずマニュアルも参照して修理してください。

両面テープは必須ではありませんが、フレキシブルケーブルに付属している両面テープが弱っていたりする場合があります。その時あると便利なので、準備しておくと手早く作業が出来ます。

スマホ・カメラも必須ではありません。順々に撮影していくと分からなくなった時に楽なので、記録しながらの修理をお勧めします。


いざ修理へ

1.電池を外す
2.液晶パネル側のネジを外す
3.ヒンジカバーとヒンジ部のネジを外す
4.底面の液晶側のネジ3つを外す
5.バッテリー取り付け部の液晶側のネジ2つを外す
6.液晶モジュールを外す
7液晶モジュールの.ヒンジを分解する
8.フレキシブルケーブルを外す
9.フレキシブルケーブルを折る
10.は8→1へ逆に組み立てる

1~10が大まかな流れです。私のようなそこまで分解作業の慣れてない人間でも、ここまでの行程を1時時間半強で出来ました。まったくやったことが無い人なら2時間以上、手馴れた人なら1時間程度で作業が可能だと思います。

それでは補足に入ります。
HDR-SR12修理説明写真
本体と写真の面を外すときです。丸く囲んであるレンズ側へはめ込むような形となっているので、そちらからいきなり力を加えないほうが良いと思います。様子をみながらゆっくり外してください。凄い力を加えなくても外れるはずなので、ある程度力を入れて外れないときは力を入れる方向を変えてください。

HDR-SR12修理説明写真

次に液晶モジュールの裏蓋を外すときです。丸く囲んでいる部分から爪を入れて、少しずつ矢印に沿って外していってください。マイナスドライバーを使っても良いですが、傷がつくので最初に爪を入れるスペースを作ったら、その後は使わないようにするのがお勧めです。

HDR-SR12修理説明写真
ヒンジ部のプラスチックカバーですが、白い○の部分から先に外すようにしてください。この二つを外せば簡単に外せるはずです。


とまあこんな感じです。基本的には「らっしゅ」さんのブログ記事を読めば修理できると思います。補足部などで、もし間違ってますよ!とかあったらコメントを下さい。

とてもお安く修理できるので、自己責任ということを理解した上で検討してみてください。私としては、悪天候の時も過酷な旅行の時も映像を撮影し続けてくれたカメラが治ってとても嬉しいです。メインとしては使うことは無いかもしれませんが、思い出のカメラなのでたまに使ってみようと思います。

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