2019年9月14日土曜日

Xiaomi mi A3をサブ端末用として評価・セッティングする




日本では販売されていないXiaomi Mi A3をサブ端末として使用した時の評価や、やったセッティングなどを紹介します。

ミドルクラスとしては破格だが
やはり性能もミドルクラス

Mi A3はXiaomiが発売するAndroid One端末として、3代目の端末になります。Android Oneのため3年間のセキュリティアップデートが確実に受けられます。

細かい仕様は解説してるサイトが多いので省きますが、ざっくり書くとCPUはSD665・メモリは4GB・ストレージ64GBor128GB・カメラ48MPと8MPと深度用の3眼・イヤホンジャック有り・USB2.0 type-Cです。

なので、普通に使う分には申し分ないのですが、ハードな使い方には向かない面もあります。

先に良い点悪い点を簡単に書くと、写真はかなり良いが動画はかなり微妙、音楽再生にもぴったりだがBluetoothに癖がある。画面強度が以外と低く解像度も粗く、メイン画面はがっかりポイントと、おまけのケースは良いが別途買うべきという具合です。

ソフトバンクAPNは内臓

バンドとしてはソフトバンクには対応しているので、ソフトバンクSIMなら問題なく動きます。APNもソフトバンクは標準で入っています。MVNOでもソフトバンク回線であれば、自分でAPNを入力することで問題なく動きます。

私はメイン端末がiPhoneなのですが、テザリングは全く問題ありませんでした。Bluetooth経由でも、WiFi経由でも問題無しです。

メインカメラの画質は良いが制約は多い

カメラは3眼で詳しく書くと、フルサイズ換算50mmに近い標準的な画角の48MPで1/2インチセンサーのメインカメラと、超広角でフルサイズ換算約13mmの8MPで1/4センサーのサブカメラと、背景をぼかす為の深度用センサーとなっています。なので写真用としては2眼です。

ただし、コスト削減のため、OIS(光学式手振れ補正)には対応しません。Xiaomiのスマホはこの傾向が強く、ハイエンドを除くとミドルハイクラス含めOIS無しが殆どです。

メインカメラは実質12MP

メインカメラは48MPですが、実質的には12MPです。このカメラに使われているイメージセンサーはおそらくSonyのIMX586なのですが、このセンサーには画素4つを一つにして1ピクセル相当にする技術があります。そしてMi A3標準のカメラアプリでは、48MPモードではなく12MPを標準に設定されており、高度な画像補正をするAI機能は12MPでしか作動しません。また、サードパーティー製アプリのOpen Cameraを使った場合、48MPまで認識はするのですが、撮影後にフリーズして強制再起動が必要になってしまいました。なので基本的には1/2インチ12MPのカメラと考えたほうが良いでしょう。

ただ、センサーサイズが大きいため、光学手振れ補正が無くとも暗い場所で良好に撮影可能です。高価格帯のスマホと比較しても、明るいところではかなり良い写真が撮れます。暗所に関しても、手振れを感じさせない写真を撮ることができ、十分な性能を持っています。なので、特段のこだわりがなければ十分な性能です。

広角カメラはおまけだが面白い

広角カメラはおまけです。センサーサイズが小さいため、解像度が8MPと抑えられてても等倍でかなり荒れています。この傾向は明るい場所での撮影でも同様で、暗い場所では撮影が厳しいものがあります。

しかし、フルサイズで13mm相当のダイナミックな画角のため、面白い絵を撮ることは十分に可能です。なので、手軽に撮れる広角カメラとしては遊べます。カメラが好きな方にも、これはお勧めです。

動画は制約が多く厳しい

静止画については良好ですが、動画は微妙です。

まず手振れ補正はEIS(電子手振れ補正)が使えるのですが、1080Pでのみとなります。4K30Pまでの撮影自体には対応しているのですが、手振れ補正無しとなるので手持ちは厳しいです。そしてマイクもモノラルとなります。

また4K30Pモードは広角カメラでも対応しているのですが、センサーの水平方向が3264pxで4Kの3840pxに足りていません。そのため微妙にデジタルズームされるため、画質もかなり粗いです。

と、割り切りがかなり必要なポイントです。

音楽再生では基本を抑えるが注意もある

イヤホンジャックを搭載し、各コーデックにも対応するので音楽再生には良いのですが、ちょっと癖もあります。

音質はおおむね合格点

イヤホンジャックの音は私の主観ですが、普通という感じです。iPhoneのように音質に定評のある端末に比べると、解像感や高音と低音が気持ち足りないが、外で聞く分には問題ないレベルです。家で聞くときも、相当気を付けて聞かないとどうでも良いレベルです。

Bluetoothでの音楽は癖がある

Bluetoothの対応コーデックは、SBCとaptXに対応しています。aptXがCD音質の44.1khz/16bit相当なので、ハイレゾ音源でなければ十分です。

ただ問題があって、一部のLDAC対応機器と接続すると接続は出来るが、音が出ない場合があります。LDAC以外にもaptXに対応してる機器の場合、開発者向けオプションに入ってaptXに切り替え用としても、LDACに固定されて切り替え出来ないものがありました。その場合SBCでの接続となるので、音質が落ちます。この症状は2019年9月現在なので、今後アップデートで改善されるかもしれません。

以上を踏まえるとBluetooth接続で音楽聞く場合、接続機器で試聴してから購入したほうがよいでしょう。

Powerampが途切れるのバッファを増やそう

ブラウジング中にPowerampが途切れることが多かったのですが、これは設定で対応できました。この現象はMi A3が悪いというよりは、Android 9とPoweramp側に起因するようで、他の端末でも見られます。

対応策としては設定がデフォルトの場合の例では、「設定→オーディオ→出力→OpenSL ES 出力→有線ヘッドセット→バッファサイズ」と設定画面に入ります。そして「バッファとDSPバッファの数値」の二つを増やすことで、対処出来ます。

Powerampはハイレゾ出力対応に

発売当初は48khz/16bitのほぼCD相当でしか出力できなかったのですが、2019年10月頃のアップデートでヘッドホンは192khz/32bit出力に対応しました。DACでの接続は試してないので不明です。

画面のガラスが思ったより弱い

保護用のフィルムが遅れて届いたので、1週間ほど付属のケースだけで使っていたらあっさり傷がつきました。最近のスマホのガラスは頑丈なので、暫くケースなしで大丈夫と思っていました。しかし、あっさり傷がついてしまい、普通にショックです。とほほ…

なので、ディスプレイの保護フィルムは買いましょう。

有機ELのためカタログスペック以上に粗い

画面解像度が1560×720なので、ある程度は粗さを覚悟していましたが、実用上殆ど困らないものの想像以上でした。

これは有機ELの画素配列に起因するもののようです。有機ELディスプレイのコストは以前より下がったものの、まだ高いのが現状です。その対応策として殆どのスマホでは、ダイヤモンドペンタイル配列が採用されています。簡単に言えばコスト削減のため、赤のピクセルを間引きます。なので同じ解像度の液晶ディスプレイと有機ELディスプレイを比べると、有機ELのほうが粗いのです。

1920×1080のような高精細であれば、ダイヤモンドペンタイルでも気にならないのですが、1560×720程度では結構気になります。しかも通常のペンタイル配列でなく、ダイヤモンドペンタイルなので、文字の直線部が微妙にギザギザします。

普通に使う分には平気なのですが、寝起きの時のような顔をスマホに極端に近づける場面では、ギザギザがはっきり分かるレベルの粗さです。

おまけのTPUケースは純正なのでぴったりだが
ぴったり過ぎてカメラが心配

TPUケースが標準で付いています。純正なのでスマホにピッタリで、充電端子部のカバーが付いてる気配りも嬉しいです。ただ、本当にぴったりのため、机に置くとカメラのレンズ部も机に触れてしまいます。また、レンズ保護用のレンズリングを付けるのも難しいぐらい、レンズ穴がぴったりです。

先ほどの画面強度の件もあるので、カメラレンズを保護するためにも高さがあるケースを購入したほうが安心だと思います。

と、こんな感じです。コスパは素晴らしいし普通に使えるのですが、用途によっては癖があるよということで、参考になれば幸いです。

注目の投稿

X370をCPU載せ替えでWin11にして使い倒せ!

第一世代Ryzenチップセットを利用してWin11にはどういう手順でアップグレード出来るかの概要や、実測値としてはどの程度性能が上がるか紹介します。 X370はRyzen5000シリーズまで行ける! X370チップセットはRyzen第一世代の1000シリーズと共に2017年に登場...