モフモフのパートナー
もしゃもしゃするアルパカ |
最近はCMなどでも使われて知名度の上がっているアルパカです。ペルーなどの南米の高原地帯で飼育されています。大きな動物で、頭の位置が成人男性と同じぐらいの大きさです。なので、私が立っているとちょうど目があってしまいます。
茶色のアルパカ |
ラマ(リャマ) |
毛には縮れ毛のスリと呼ばれるタイプと、ワカイアと呼ばれる比較的ストレートな毛を持っています。けものフレンズに登場したアルパカ・スリさんは、アルパカの中のスリという毛並みをもつ種類という意味になります。決して気性の荒い動物ではないので、動物ふれあいコーナーなどでさわることも出来たりします。そこでちょっとだけ私も触ってきたのですが、本当にモフモフで気持ちの良い肌触りです。見た目は分かっても触りごこちはネットじゃ分からないので、飼育員さんや周りの子供たちに若干白い目で見られても、触りに行くことを絶対お勧めします。ちょっと触るだけで幸せになります。
ペッ!っと唾攻撃
ダンディズムを醸し出す アルパカ |
アルパカはいらいらしたりすると唾をかけて威嚇するのは有名です。けものフレンズでもカフェのお客さんでないことを知って、カウンターに唾を吐いていました。アルパカは反芻動物で、一度食べた草を口の中に吐き戻して咀嚼を繰り返します。そのため唾にも食べたものが含まれます。私もモフモフが忘れられず動物園の帰りがけにアルパカさんのところにもう一度寄ったところ、ふれあいコーナーでのお勤め後でイライラしていたようで軽くかけられました。そのかけられた跡をよくみると、やっぱり緑色で青汁のようでした。最初に説明したようにアルパカの頭の位置は人の頭の位置に近いところにあります。なので、唾をかけられると目に入ってしまうこともあるので、注意してください。アニメのアルパカさんはかばんちゃんの顔にかけなかっただけ、温情があったのかもしれません…
参考資料
著: 村 哲也・川本 芳「アンデスのラクダ科動物とその利用に関する学際的研究」
上記の資料はネット上の国立民族学博物館学術レポジトリで見ることが出来ます。他にもいろいろアルパカに関する資料などもあるので、興味のある方はいろいろ漁ってみてください。
書籍: 動物大百科10
参考資料
著: 村 哲也・川本 芳「アンデスのラクダ科動物とその利用に関する学際的研究」
上記の資料はネット上の国立民族学博物館学術レポジトリで見ることが出来ます。他にもいろいろアルパカに関する資料などもあるので、興味のある方はいろいろ漁ってみてください。
書籍: 動物大百科10
悲しき鳥トキ!
「わた~しは~ とーきー なかまーをさがしいる~ どこにいるの?~ なかまち~ わた~し~の なかま~ さがしてください~ あ~ あ~」
※けものフレンズ第3話トキさんの歌より
アニメではとても悲しい歌を歌っていましたが、日本・韓国・ロシアでは絶滅してしまいました。中国でも絶滅寸前までいったところ保護活動がおこなわれ、少しずつ持ち直しているところです。今いる日本のトキは中国から贈られたものです。
※けものフレンズ第3話トキさんの歌より
アニメではとても悲しい歌を歌っていましたが、日本・韓国・ロシアでは絶滅してしまいました。中国でも絶滅寸前までいったところ保護活動がおこなわれ、少しずつ持ち直しているところです。今いる日本のトキは中国から贈られたものです。
日本での絶滅まで大まかな流れを辿ってみましょう。江戸時代以前は東日本で見られ、西日本では見られなかったようです。それが江戸幕府の禁猟政策などもあり、九州から北海道までと日本全国でみられるようになりました。藩によっては藩として力を入れて、トキを保護していたようです。ただ、全国で見られるようになっていた時代でも、数がとても多い鳥といはわけではなかったようです。それでも農家の田んぼに出没するなどはしていました。
明治時代に入り政治体制が変わり、狩猟が解禁され狩猟人口が大幅に増えます。その時にトキは大きく数を減らしました。田んぼを歩くときに苗を倒すので良く思われていなかったり、羽の美しさからの羽毛目的や肉が薬になると信じられて狩られたようです。肉の味に関してはそんなに美味しくないそうなので、純粋に食べる目的では少なかった思います。
トキは非常に神経質な性格で、子育て中に巣の側に人が来たりすると巣を放棄しています。この神経質な性格も、トキ減少に拍車をかけました。ただ、神経質な性格は野生での場合であり、飼育下では非常に人に慣れる鳥です。
その後一部の方たちの保護議論が盛り上がりますが、戦争により議論は立ち消えになります。戦後に少しづつ保護活動の議論が盛り上がり、少しづつ実行に移されます。その時には絶滅寸前の状態でした。保護活動が次第に活発になるのも減少は止まらず、佐渡にいた数羽を人工飼育することになります。しかし、保護活動が積極的に行われる頃にはトキの数がだいぶ減っており、生態の把握なども上手く出来ていませんでした。そして保護していたトキの数があまりにも少なかったため、懸命の飼育もむなしく日本のトキは絶滅しました。
時は同じくして中国も似たよう状況でした。以前は見られていたトキも次第に減っていき、絶滅したと思われました。それが1981年に少数ながら生息していたのが発見され、日本同様に飼育による保護が行われるようになっていました。この時日本での飼育ノウハウも中国へ伝えられ、その甲斐もあって人工飼育下で数がふてえていきました。今では放鳥され、野生下でも少しづつ増えています。
もともとトキは渡りをしたり、時期によって生息地を越える習性を持っています。日本のトキも韓国を経由して中国に渡ったりしていたようで、日本と中国のトキは生物学的に同一です。そのため人工繁殖が成功した中国のトキを譲り受け、日本での復活を目指すことが可能になったのです。
そうして中国から1994年に初めて譲り受け、少しずつ日本でも増えていきました。2017年現在200羽程度が野生下で暮らしていると推測されています。
実は黒くなる
トキというとトキ色の美しい鳥というイメージですが、実は繁殖期は黒くなります。分泌物を羽に塗り付けることで、羽が黒っぽくなっていきます。巣は、ポプラのような高い木に作ります。普段はドジョウやカエルなど、その辺りの水鳥と同じようなものを食べています。
ここからアニメの話に入ります。トキさんの生い立ちを考えると、人間のことを恨んでもおかしくないんですよね。とは言え、飼育下では人によく慣れることを考えると、何かターニングポインがあったのかもしれません。もともと人を恐れなかった動物が、人が狩るようになったりすることで人を恐れるようになったり、保護が進んで人を恐れなくなることもあります。動物たちは結構柔軟な考えを持ち、後天的に親から子へ伝えて性格が決まることも多いようです。トキと人間が共存してた時があったからこそ、トキさんも人を嫌いにならなかった?なーんて想像してしまいます。トキたちと仲良く暮らせる日が、早くくると嬉しいですね!
フレンズでなければお友達になれなかった
ショウジョウトキ
止まり木に止まるショウジョウトキ |
写真を見て頂くと分かりますが、本当に色鮮やかです。フラミンゴよりよっぽど色が濃くついています。大きさはあまり大きくなく、アヒルとかと同じ大きさです。もっともこちらのほうが細身なので、あまり大きく感じないかもしれませんね。
アニメでは3話の最後に登場しますが、生息域を考えるとフレンズにならなければ互いが会うことはなかったでしょう。
参考資料: 書籍「Newton トキ永遠なる飛翔」
ページ数も多くなく読みやすい本です。トキに詳しくなく興味がある方は、一読の価値があると思います。
その他各話登場フレンズ-「サーバルちゃん」 「その他各話登場フレンズ紹介一覧」 「アメリカビーバーさん・オグロプレーリードッグちゃん」
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